キャンプのススメ                 kazetabi.gif

 ツーリングライダーならきっとアウトドアも大好きな方が多いのではないでしょうか?
 それなのに、ツーリングの宿はホテルやペンション、民宿っていう方々も多いはず。
 各地の宿を巡る楽しみは否定しないし、オイラ自身そんな旅も大好きです。
 でも、居心地の良い宿を巡るばかりが旅の楽しみでも無い事も知っています。
 エアコンの効いた部屋の中でTVを見て、暖かいベッドで眠るんじゃ普段の生活とほとんど変わらないじゃないですか。

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 キャンプ場にテントを張って泊まってみましょう。誰でもが楽しめるとは約束できませんが、バイクで旅する程のアウトドア派の方ならきっと楽しめる事でしょう。
 風の過ぎていく音を楽しみ、虫や鳥の鳴き声に耳を傾け、まばたく星達の下で過ごす夜は何と心地の良い事でしょう。
 更に他のキャンパー達を交えて焚き火を囲んで酒を酌み交わす、なんて事になると忘れられない思い出になるはずです。

 「キャンプは怖い」とか「準備が大変」って、なかなか踏み切れない方々も多いと思いますが、何の事はありません。
 普段のツーリングに、テント・シュラフ・クッションマット「キャンプツー・三種の神器」を持って行くだけで始められます。
 最初からアレやコレや考えずに、食料はコンビニかスーパーで出来合えを調達するか外食する事にしてとにかくテントで泊まってみましょう。何ならテントやシュラフもレンタルって手もあります。それでやってみて楽しめ無かったらやっぱり宿屋ツーリングにすればイイじゃないですか。ちょっと設備の良いキャンプ場ならレンタル装備も充実してますんで利用してみましょう。
 やってみる!ってところがポイントなんですヨ!

キャンプの装備

 「とにかくやってみよう」とか無責任な事を言ってますが、「やはり最低コレだけは」って物があるのでオイラの場合に当てはめて簡単に解説しておきます。「ホレミロ!やっぱキャンプは面倒なんやぁ」って声が聞こえてきそうですが、本当に簡単なのでさらっと目を通していただけると幸いっす。

テント(天幕)
 
何が無くてもテント。逆にコレさえあれば他の物は何とかなる?
 ちなみにオイラが現在使用してるテントは普通にホームセンターとかスポーツ量販店で売ってるタイプの三人用ドームテント。価格は7980円とかだったはず?数年使用してるけど特に不満は無かったのでこれで充分と思うけど、これも上を見るとキリが無い。

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 天候の良い春・夏・秋のスリーシーズンしか使わないのでむやみに上の機能を望む事は無い。悩み所が有るとすればサイズの問題だがテントとしての大きさと、収納して荷物にした時のサイズの二面がある。
 テントのサイズは60×180cmが1名分の床面積だ。3人用だと180×180cmとなる。1〜2名の旅だとこれ以上の物は必要無いだろう。3人用の広さは天井も高くて気に入っている。しかし、道の駅やその辺の公園で野宿したり用に、カタログの1人用も狙ってはいる。こいつは小さくても2万円程と高価だ。
 一般的に同じサイズのテントなら高価な物の方が収納サイズは小さい場合が多い。そこらもテント選びのポイントだな!後は財布とよく相談して購入しよう。

 テント泊の一番の敵は雨だ。にわか雨程度なら問題無いが、何時間も降りこめられるようなら迷わずキャンプは中止して民宿などを探そう。特に台風など風を伴った雨は最悪の結果になる場合もあるので無理に困難に挑戦する事は無い。楽しめそうも無い環境は避けるのが無難だ。どうしても雨中キャンプを決行する場合はテントの周りに排水用の溝を掘り、風に対応できるようにテントをペグでしっかり地面に固定する事を忘れずに・・・。

シュラフ(寝袋)
 これもオイラは普通にホームセンターとかスポーツ量販店で売ってるタイプのスリーシーズン用の封筒型を使っている。2千円もしなかったと思う。普通はこんなんで充分と思う。シュラフには封筒型と人形型があるけどどっちでも大差無い。
 花見や紅葉の時期など、5℃以下になる時にはスリーシーズン用では寒い。花見キャンプ用に冬用のシュラフも考えてはいるけど、年に1・2度しか使わないはずなんで購入を渋っているのが現状。厚着してホッカイロを使用すれば何とか対応できる。ちなみに0℃くらいまで快適に寝られるタイプだと1.5〜2万円ほどの価格だが、コイツは逆に夏は暑くて使えないだろう。

クッションマット(銀マット)
 クッション材にシルバー断熱材をコーティングしてある通称「銀マット」が愛用。普通にホームセンターとかスポーツ量販店で千円以下で購入できる。なんやそんなもんと思うかも知れないが有ると無いとでは天国と地獄の差がある。
 クッションマットも高価な物もいろいろあるけど先ずは「銀マット」を使ってみると良い。その長所・短所を体感した上で次のステップを考えれば良いだろう。

その他の装備

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 オイラの荷物を紹介しよう。テントが入っていたバッグは永年の乱暴な使用に耐え切れず二つも破ってしまった。現在ドラム型の大型スポーツバッグを使っている。その中にテントセット・銀マットの他に写真左からストーブ(ガスコンロの事)・ガスボンベ・ランタン・折り畳み椅子・ヤカン・鍋セット・ビーチサンダルが入っていた。バッグのポケットにはビニール袋(ゴミ袋にしたり防水に使ったりする)ウインドブレーカー(簡単な雨具代わりにもなる)が入っている。このドラムバッグとシュラフをバイクのリヤシートにストレッチロープで括りつけると、キャンプツーリングライダー仕様になる。

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 バイクのサドルバッグ左にはこんな物が入っている。
 写真上段左から雨具・ストレッチロープ・使い捨てカイロ・まな板シート・焼き網
 
中段 各種地図・マップル・歯磨きセット・エマージェンシーシート・ナイフ・双眼鏡
 
下段 タオル・バンダナ・ティッシュ・おしぼり・割り箸・ライター
 アウトドアーだと食べ物が美味しいので調理関連の装備は段々増えて来たように思う。地元の食料品店でソーセージを買って焼いて食べるだけでも美味しくて楽しいんだから仕方無い。

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 反対側のサドルバッグ右にはトートバッグを押し込んであるけどその中身はこんなもんやった。
 写真上段左から着替え下着・タオル大、小・タオルとティッシュ・手拭
 中段 マッチ・リップクリーム・携帯ベープ・鉛筆・ナイフ×2・液体歯磨き・ビニール袋数枚
 下段 スキットル(ウイスキー入)・文庫本・コーヒーの粉・マグ・歯磨きセット・虫除けスプレー・缶詰
 改めて見てみると左右のバッグに重複して入ってる物も多いなぁ!!入ってるのを忘れて入れてしまうんやろな。
 さてさて、何せアウトドアーは外なんで場所にもよりますが虫が多いのだけは覚悟してください。今は虫除けや、携帯ベープとか便利な物があるので忘れずに用意しておきましょう。
 さてさてあれこれ持って行ってみたりしたけれど、数年を経て現在この装備で落ち着いているので大方の場合はこれで問題は無いと思います。
 「キャンプツー・三種の神器」に少しづつ装備を加えていけばイイでしょう。
 蛇足ではありますが「キャンプツー・七つ道具」とするなら、以下の4点を加えては如何でしょうか?

ガスストーブ

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 ストーブって言っても暖房器具では無い。(暖房用にも使えるけど)キャンプ用の携帯コンロやと思って頂ければマチガイ無い。
 長旅ライダーの中にはガソリンストーブがイイとか、灯油ストーブが安全でイイとかこだわりの方もおられるようだが、初心者や数泊ライダーはガスストーブで何ら不満は無いはず。価格的にも安価で使い方も簡単。写真のオイラ愛用品は4〜5千円だったはず。
 ガスストーブもボンベの種類がある、写真はオイラのEPIガスタイプ。他にカセットコンロのボンベが使えるタイプがある。カセットコンロのボンベはコンビニでも売ってるんで調達が安心やけど、やっぱEPIをオススメしておく。湯を沸かしたり、食品を加熱したりできるってだけで旅の世界がぐっと拡がる事はマチガイ無い。

鍋セット

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 ストーブだけ有っても役にはたたない。鍋はセットで必要。これがまた悩みの種。オイラ3回買い換えた。そんなに使う訳でも無いんやけど食い物が絡むだけに失敗は許されない。
 使ってみてアルミよりステンレスの方ががイイように思う。鍋の底の安定性が肝心。ヤカンはセットに有るととっても便利。ついでに焼き網も持って行け!
 そして、カップヌードル買うよりインスタントラーメンを買おう。具材を加えるだけでとってもリッチな気分になれるはず。
 セットで2〜3千円あれば充分な物が購入できるはず。

ランタン

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 こんな物は無い方がワイルドでイイに決まってるけど、実際は有ると便利。懐中電灯派・ヘッドライト派・ランタン派に分かれるかな?それぞれに長所・短所が有るけどランタンは持ってけ。オイラはランタンとミニマグライトをいつも持って行ってる。これも長旅ライダーの中にはガソリンランタンがイイとか言う方や、仏壇ローソクに勝る物無しと豪語する方もいらっしゃる。まずは電池式のランタンを使ってみよう。替え電池と替え球は準備しておこう。写真のタイプはランタンと懐中電灯兼用タイプで1500円程だった。
 最近豆電球では無いLEDを使った物が出て来ている。電池長持ちで明るい。ランタンタイプがあれば価格と相談して購入も考えてみたい。

ビーチサンダル

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 七つ道具にコレを入れてイイかどうかは迷ったところだけど、悩んだ末に選んだ。
 コンパクトになるので荷物にもならないし千円ほどで購入できる。是非携行して欲しい。オイラはテントのバッグの中に一緒に収納している。テントを出す時に一緒に出て来るセットのような物だ。ブーツからサンダルに履き替えると気持ちがキャンプモードに変わる。和むって感じかな?
 こうゆうシンプルな型が一番使い勝手がイイと思う。鼻緒の無いシャワーサンダルタイプでもイイ。好みで選んで問題無いと思う。

 尚、快適性や楽しさには個人差が大きく影響するので一切の責任は負いませんので悪しからず。「ちょっと不便を楽しんでみる」くらいの気持ちでキャンプに出掛けてみてください。
 

 ついでにオイラのお気に入りのキャンプ場BEST3を紹介します。

 金メダル「おんたけ銀河村キャンプ場」 長野県木曽郡王滝村御岳高原 TEL 0264-48-2332
      標高1500mの高所野営場。名前の通り星空がきれい。月が暗い夜は天の川も見える。
      設備充実、価格安価(オイラ一泊バイクは駐車場:1200円)管理人さんが親切と完璧です。

 銀メダル「平湯キャンプ場」 岐阜県吉城郡上宝村平湯763-1 TEL 0578-9-2610
      ここも標高1300mの高所野営場。ペット持込、焚き火OK。そして近くには温泉が沢山!!
      設備充実、価格安価(バイクと一泊:900円)トレッキング装備持参すると楽しみが拡がる!

 銅メダル「九十九湾園地野営場」 石川県珠洲郡内浦町越坂3−63 TEL 0768-74-0102
           すぐ目の前に海があるワイルドなキャンプ場。オートキャンプを併設していて最低限の設備はある。
      焚き火OK,超安価(オイラとバイク一泊500円)注:フリーサイト利用。
      何かと不便も多いキャンプ場ですが、一晩中波の音を聞きながら過ごせるシアワセを味わえます。

 注:標高の高いキャンプ場は100m毎に平地より気温が0.7℃程下がる事を考慮して装備を整えてください。
   価格は参考まで、3人用テント持ち込みで、オイラ1名+バイク1台の場合の過去の実績です。

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