富山土人形は、今から約150年前、名古屋の陶器職人広瀬安次郎が、

藩主前田利保公に「天神臥牛」を献上したのが始まりといわれます。明治、

大正期には、土人形師も7〜8軒あり、天神様、お雛様、恵比寿大黒など、

富山の産業、風俗をとりいれた素朴な土人形がたくさん作られました。戦後

には、富山空襲で型を消失したりして、渡辺信秀さんただ一人となりました。

 平成11年、渡辺先生の引退の後に、土人形制作を引き継ぎ、明治、大正

の古い人形の復興に、努力しております。150年のも間、庶民に愛された土

のにおいのする土人形を昔のままにできるかぎりに伝統的な技法で作り続け

ています。
富山土人形とは