IC-756pro3 を私的に解説
2005-2-25
今回は、ICOM IC-756PRO3を機会があって使用レポートさせていただきます。
いつも申しますが、あくまで自論ですので中傷などがあれは閉鎖いたします。
これは、7Mhzの受信を私の環境で行ったうえでのレポートです。
少しでも、参考になればとUPします。
<筐体>
PRO2と何の変化もありませんでした。 ただ左サイドのエンブレムがVとなり
光輝いております。変化無しと判断します。
<受信>
PROUとも大きな違いは感じられません。
ただ大きな違いというのがポイントでしょう。
まずAM放送を聴いてみました。 帯域は6.0Kになります。
あれ〜凄いぞ。音がステレオステレオサラウンドのように聞こえます。
本体のスピーカーでは無く、外部につないで聞いています。
前に、IC-7800でも聞き比べましたが、遜色変化が無いように思います。
前回は、TS-950SDX、FT-1021、IC-7800、IC-756PROUで切り替えを行い
ました。 流石といわざるを得ませんが、IC-7800に軍配があがりました。
本当に素晴らしい、ステレオ放送であったことを覚えています。
でも、錯覚でなければPROVの味付けは、間違いなくIC-7800により近いもので
あることは間違いありません。
ただし、音域ということになってきますと、これは別です。
では、どういう音なのよ?
3社の機械を比べると、KENWOODの機械は音域が一番広いように思います。
特にSSB的に、3Kの帯域内で考えるとしたならば、中高域の伸びは一番でしょ
う。
では音域が広げれば良いかというとそうではないんです。
よく、「長い間聞いていられない音」という言葉を耳にします。
また、「キンキンして耳が痛い」 という意見が多くありますね。
その逆に、「長く聞いていても疲れない音」 と言われますが、聞いていて疲れ
ない音というのは、7MHzのDXにおいては使い物になりません。(自論)
でも間違えないでくださいね。
レポートが、S9で来るような信号はどんなものでも良いはずなんです。
でも、ここぞ!というときの小さな信号を如何に拾うかに努力が注がれるわけ
です。
そこに、個人の耳に対して最高の音域、音質を求めての努力なんでしょう。
さて、それでは7Mhzを実際に聞いてみてどうなのか?
ということになってくると思います。
受信のフィーリングは、PROUとはちょっと違います。
全体的に音の締りが甘かったPROUに対して、PROVは音に直線性が出て来た
という感じがすます。
つまり、音のぼやけていたものが取れたということになるでしょう。
AM放送を聞いたときのことを思えば、オーディオの問題なのかなあ?と思って
しまいますが、どうもそれだけではないような感じがします。
では、KENWOOD(TS-950SDX,TS-870)と比べてどうかといえば、
中高音域の処理は、極めてKENWOODに近くなりました。
PROUのときは、目的信号がバックグランドノイズの中から前に出てきません
でした。 せっかく聞こえていても、オーディオでの音域が悪いため、バック
グランドノイズよりも手前に出てこなかったんです。
でもPROVはしっかりと前に音が出てきます。
また、驚くべきことは受信の帯域を狭めても、音域の差があまり感じられず
目的信号が減衰していかないんです。
逆に、KENWOODよりも低域はPROVの方が若干出ています。
かなり今回の改造においては、オーディオに力を入れてきたのではと思います。
つまり、メインの信号に対しての処理は何も変わってないけれども、いうなら
ばバックグランドノイズの音域が変わったという感じですね。
<PRIAMPについて>
PROUの時は、プリアンプの効きをあまり感じませんでした。
というのは、メーター上でもあまり変化が無かったからです。
しかし、PRI 1の効果はどうかということになると、IC-7800と同様に
目的の信号は手前に出てきます。と同時に、中高音域も前に出てくるような
感じがします。 バックノイズはそのままにしておいて、という感じです。
これはIC-7800のときにも、感動を覚えましたが、今回のPROVでも感じ
られる なんてとにかく、PROUとPROVとどこが違う?と聞かれること
よりも、IC-7800 に7Mhzにおいては、何だか凄く近い存在になったよ
という感じが、プリアンプにおいてはしますね。
IP30だ40だというのは、私には良くわかりませんが、そん色なく聞こえて
きますよ。
PRI 2は一気に騒がしく音が暴れ出します。
まず、7Mhzにおいては使用することは無いと考えます。
そんな音を作りたいのなら、AGCをOFFにしたらという感じの音ですよ。