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盆裁用語
| あ行 | ||
| 秋肥 | あきごえ | 秋に与える肥料 |
| 荒皮性 | あらかわしょう | 早い時期に木の表皮が荒れる性質をもっているもの |
| 筏吹き | いかだぶき | 横倒しにした幹や枝から数本の枝を立ち上がらせること |
| 石付き | いしつき | 石の上に木の根をケト土でつけたもの |
| 一の枝 | いちのえだ | 最も根元に近い枝のこと |
| 忌み枝 | いみえだ | 逆さ枝・腹枝など木の姿を乱す枝のこと |
| 植え替え | うえかえ | 古くなった用土を取替え、古根を取り去り通気性・排水性をよくすること |
| 薄鉢 | うすばち | 底の浅い鉢 |
| 烏泥 | うでい | 中国渡来の陶製の樹盆のこと 灰色の無釉のもの |
| 裏枝 | うらえだ | 正面から見た場合 裏側に位置する枝のこと |
| 虚 | うろ | 木の幹や太枝の一部が腐食し、空洞化したもの |
| 枝打ち | えだうち | 枝配りの様子をさすこと |
| 枝配り | えだくばり | 枝の配置のこと |
| 枝接ぎ | えだつぎ | 幹の近くにつぎ木をし先端部で切り詰めること |
| 追い込み | おいこみ | 枝が伸びすぎたり、木全体が大きくなりすぎた場合に、切り詰めて小さくすること |
| 置き肥 | おきひ・おきごえ | 用土の上に置いて潅水や降雨で徐々に成分が溶けて効果の現れるのを待つ |
| 落ち枝 | おちえだ | 極端に垂れ下がった枝 |
| 表 | おもて | 盆裁、水石、鉢の正面のこと |
| 親木 | おやぎ | 繁殖のため種子や差し穂をとった元の木 |
| 御礼肥 | おれいごえ | 花物・実物の開花、採果後に与える肥料 |
| か行 | ||
| 蛙股 | かえるまた | Ｕの字型に分かれた幹。枝のこと |
| 花後剪定 | かごせんてい | 花が咲き終わった後に行う剪定のこと |
| 重なり枝 | かさなりえだ | 同じところから同じ方向に向かって上下が重なっている枝のこと |
| 花台 | かだい | 盆裁や花瓶などを観賞する時に載せる台 |
| 片枝 | かたえだ | 木の半面にだけ枝があること |
| 片根張り | かたねばり | 木の一方に根張りが片寄っていること |
| 鹿沼土 | かぬまつち | 栃木県鹿沼地方から産出する土、さつき盆裁に欠かせない |
| 株立ち | かぶだち | 一本の木の根元から５本以上の幹が立ち上がった樹形のこと |
| 絡み枝 | からみえだ | 枝と枝、幹と枝か絡み合っていること |
| 皮性 | かわしょう | 樹木の表皮のもつ性質のこと |
| 寒肥 | かんごえ | 冬季に施す肥料のこと |
| 寒樹 | かんじゅ | 冬季の葉の落ちた広葉樹のこと |
| 環状剥皮法 | かんじょうはくひほう | 取り木をかける時の方法のひとつ |
| 潅水 | かんすい | 水やりのこと |
| 岩石性 | かんせきしょう | 荒皮性のひとつ 外皮が剛穀な印象のこと |
| 閂枝 | かんぬきえだ | 幹の同じところから左右対称にでた枝のこと |
| 利き枝 | ききえだ | 枝の中で最も強く長い枝のこと |
| 利き根 | ききね | 根張りの中で特に強くしっかり張っている根のこと |
| 木姿 | きすがた | 盆樹の姿形のこと |
| 犠牲枝 | ぎせいし | 幹や枝を太らせるために必要の無い枝を伸ばす枝のこと |
| 亀甲性 | きっこうしょう | 荒皮性のひとつ、樹皮が亀の甲のように割れているもののこと |
| 逆枝 | ぎゃく枝 | 普通は外側に枝は向かって伸びる、逆に幹に向かって伸びる枝のこと |
| 曲 | きょく | 幹や枝の曲がりのこと |
| 曲幹 | きょっかん | 盆樹の曲がりが強いこと |
| 霧水 | きりみず | 噴霧器で葉に潅水を行うこと |
| 切り戻し | きりもどし | 幹や枝の向きを変えるため、途中の葉の上で切ること |
| 草物 | くさもの | 盆裁を展覧するとき添え物として飾られる下草のこと |
| 雲足 | くもあし | 盆裁鉢の足の形、雲の形をしている |
| 車枝 | くるまえだ | 一ヶ所から複数の枝が放射状のようにでていること |
| 芸 | げい | 盆裁や水石の見どころのこと |
| 形成層 | けいせいそう | 茎、根の肥大成長を来す分裂組織のこと |
| 化粧鉢 | けしょうばち | 釉薬のかかっている鉢のこと |
| けと土 | けとつち | 植物が堆積してできた粘質の泥炭のこと |
| 懸崖 | けんがい | 崖から落ちた状態、枝が根より低く垂れ下がった樹形のこと |
| 交差枝 | こうさえだ | 幹や枝が交差している枝のこと |
| 高卓 | こうしょく | 懸崖卓とも呼ばれる、懸崖を飾るときにしようする |
| 食いつき枝 | くいつきえだ | 葉のつんだ枝が幹に密着するようについていること |
| 甲羅吹き | こうらぶき | 甲羅状の根から複数の幹が立ち上がっていること |
| こけ順 | こけじゅん | 盆樹の幹・枝が下から上にいくほど細くなっていること |
| 腰水 | こしみず | 夏季に多くの水を必要とする木に容器に盆樹を入れ水切れを防ぐこと |
| 骨粉 | こっぷん | 牛馬の骨を粗製蒸製したもの |
| さ行 | ||
| 座 | ざ | 根張りの周囲のこと |
| 細幹 | さいかん | 古色、雅味のある盆裁のこと |
| 逆根 | さかね | 根は幹から外側ひと伸びるが、その逆方向の伸びること |
| 下り枝 | さがりえだ | 横に伸びたから垂れ下がっている枝のこと |
| 咲き分け | さきわけ | 花木で、一本の木から色の違う花が咲くこと |
| 差し枝 | さしえだ | 下の方にある長く張り出した枝で樹形を引きたてる枝のこと |
| 挿し木 | さしき | 幹や若枝を切って土中にさし発根させる |
| さし寄せ | さしよせ | ひとつの鉢に複数の木をさして寄せ植えすること |
| 捌幹 | さばかん | 幹の表皮の一部が剥がれ、木質が露出して古色を呈する |
| 寂 | さび | 盆裁を育てるうえで重要な概念のひとつ |
| 三幹 | さんかん | 根元で幹が三つに分かれた樹形である |
| 地板 | じいた | 盆裁や草物を飾るとき用いる敷板のこと |
| 仕立て鉢 | したてばち | 仕立て中の木に用いる鉢のこと |
| 紫泥 | しでい | あずき色の無釉物をさす |
| 斜幹 | しゃかん | 幹の曲がり少なく左右どちらかに傾いた樹形のこと |
| シャリ幹 | しゃりかん | 幹の一部が枯れて木質部が露出したもの |
| 樹格 | じゅかく | 盆裁の見る人に与える品格のこと |
| 樹高 | じゅこう | 根元の土表面から木の頂部までをさす |
| 樹勢 | じゅせい | 木の生育状態をさすこと |
| 朱泥 | しゅでい | 無釉の陶器で朱色の鉢 |
| 主木 | しゅぼく | 寄せ植えなどで中心となる丈の高い太い木をさす |
| 小品物 | しょうひんもの | 小型盆裁のこと |
| 卓 | しょく | 盆裁の陳列に用いる卓のこと |
| 芯 | しん | 盆裁の頂部をさす |
| ジン | じん | 枝の一部、樹皮が剥げ木質化した状態 |
| 芯の立替 | しんのたてかえ | 大きくなりすぎた樹芯を新しい芯に立て替えること |
| 水盤 | すいばん | 石付き盆裁などの観賞用に用いる浅い器のこと |
| 整姿 | せいし | 盆裁の姿を整えること |
| 席飾り | せきかざり | 背景を立て、掛け軸や香炉、果物籠などとともに盆裁を飾ること |
| 石灰硫黄合剤 | せっかいいおうごうざい | 殺菌、殺虫剤のひとつ |
| 節間 | せっかん | 茎上で葉がついている部分を節という |
| 施肥 | せひ | 木が順調に生育するように肥料を施すこと |
| 剪定 | せんてい | 樹形の維持のため枝や幹、根を切る作業のこと |
| 双幹 | そうかん | 一つの木で根元から幹が二本に分かれた樹形のこと |
| 添え | そえ | 盆裁に添えて飾られる草物、石などをさす |
| た行 | ||