おわら歳時記
ここで、胡弓の調べが何処からとなく,聞こえてくる八尾の町並みを、私と一緒に歩いてみましょう。(音声あり)
上新町のおわら会館前にある『蔵並み通り』。この写真は明け方撮ったもの
ですが、静かで心地よい場所です。白塀の間口の狭い家が続きます。
おわらの町流しには、三味や胡弓の音色が反響して最高の場所となります。
しかし、この景観や家の補修は『町並み保存』の観点から自由には出来ま
せん。地味な色使いや格子戸、木彫柄など、住人の負担で町の雰囲気を
壊さないようにと、努めています。なれれば、何処でも『住めば都』ですが
意外と、住みにくい町と、いえます。(歩いてみるとよく分かる)
諏訪町本通りの上がったところにある真新しい家。隣との隙間は無く、建て
られています。ここは特に町の雰囲気を壊さないようにと、このような作り
の家が多く、構えも立派です。各家にはそれだけ負担も大きいわけですが
おわらにかける情熱の表れかも知れない。二階の軒下に掛かる簾も風情が
あり、絵になっています。形を気にする、『八尾おわらの町』のイメージと言え
るでしょう。
八尾といえば、この『酔芙蓉』。8月中旬から朝、白い花をつけ、酒に酔った
ように赤くなった花が、夕方には落ちてしまうという、なんとも悲しい定めを
持っています。『花の命は短くて』のごとく、失恋というテーマがピッタリかも
しれません。各家の前に鉢植えされています。
そういえば東町の一角で株が売られていた。一株千円位だったか?、
挿し木も出来ると言ってたっけ!!!