深夜のおわら風の盆 速報

平成18年9月4日(月)の八尾町

9月4日 午前0時 気温21度 曇り

    昨夜ほどではないが、観光客がまだかなり残っている感じ。
    屋台などの撤去作業が井田川沿いなどであちこちで見られる
最後のおわら・・
午前0時20分 天満町は自町の通りを天満宮
        から下へ流して橋のたもとで
      休憩。15分後、再び公民館前まで
      総出で流しだした。小さい子も
      見かけられた。

午前0時50分 一旦休憩。
みんなで輪踊りの下新町
午前0時55分 下新町は八幡宮境内で、輪踊り
        を始めた。次第に
        輪が大きくなってゆくが、自町
        を出て上手に行っていたのか、
   青年団男女が戻ってきて、舞台へ上がる
   独特の鮮やかな女子の浴衣に男子の法被姿。
   輪踊りが映える。

午前1時18分 今町に出ると、公民館前で輪踊りをしていたが、
        交通規制解除に伴い車が入ってきて中断を余儀なく
        された。しばらくして合間を縫って再開したいた。

午前1時30分 通りの車を避ける為、東町と西町との間の路地で
        観光客も誘いながら西町衆が輪踊りを楽しんでいる。
        誰もが自分の浴衣やオリジナルの町Tシャツなどで。

午前1時50分 東町衆は通りの車を避ける為、西町の裏坂を下りて
        静かになっている鏡町へと下り流している。
        男子の法被姿に黒帯の女子浴衣の二列で力強く優美に
        進んでいく。多くの観光客はおたや階段から見下ろして
        いる。

午前2時5分  祐教寺前では、上新町が流してゆく。その先へ進むと
        鏡町本隊の大所帯は恒例の総流しをしている。
        会館前から蔵並通りを多数の観光客を連れながらの
        大移動だ。人がとても多い。

午前2時15分 西新町本隊は、前に男踊り、その後ろに女子の町浴衣
        姿で上新町下手から自町方向へと上がってゆく。

午前2時30分 西新町上手の踊り場で休憩

午前2時37分 鏡町本隊の大所帯は西新町下手の踊り場で休憩したので
        諏訪町本通に出てみた。


休憩中の諏訪町地方午前2時44分 諏訪町本隊は自町上手へ流して
        きたが休憩に入っていた。
        通りを下手に下りてゆくと、
        上新町の谷井グループが通りを
        上がり、その後ごうどうの坂を
       下りて、祐教寺裏通りを抜けてゆく。
    (のちに午前4時に祐教寺横で休憩に遭遇)

午前3時20分 城岸司のグループは三味線3人、歌い手2名、胡弓2人
        の編成で蔵並通りを流している・・午前4時ごろまで。

午前4時    鏡町本隊の大所帯は諏訪の通りから上新町通りに
        出たところで休憩しその後、通りを下りて、おたや階段
        上の坂道を下りるルートで自町へ戻るようだ。
        すでに踊り場はそれを待つ満員の観光客で埋め尽くされていた。

        今年はここでの締めの時を待たずに午前4時40分、
        八尾から帰宅の途についた。
        気温20度、井田川を渡る風は冷たく、風の盆は
        まもなく終る。

        帰宅後の地元朝刊によれば、昨日は7万人の人手で期間中は
        昨年より2万人増の計23万人と報じている。



平成18年9月3日(日)の八尾町

9月3日 午前1時 気温21度 曇り

   涼しい。昨夜と違って観光バスが多そうだ。町民広場は混雑、
   していて騒がしい。雨が降ったのか?。

午前1時5分  天満町は自主交通規制で車両の進入が無いので
        天満宮前の道路に長椅子を出し、地方を構え、輪踊りの最中
        だった。しばらくここで踊ることにした。極端に観光客も多くなく
        涼しく、楽しませてもらった。車が来ないのは実にありがたい。
        午前1時55分に『浮いたか瓢箪・・・』休憩となった。
下新町舞台での四季踊り
午前2時  下新町衆は踊り手6人を前にして
      八幡社境内へと流して入ってくる。
      昼間には撤去されてしまう特設舞台で、
午前2時13分 4人の踊り手による四季踊りが
        あでやかに始まった。

午前2時21分 終了・休憩。その場を離れた。

今町の輪踊り

午前2時25分 今町は公民館前で総出の輪踊り中。
        車が入らないから気兼ね無しだ。
        しばらく見ていた。



午前2時40分 東町の本隊は西町から東町に抜ける路地を進んでいた。
        本通に出ると公民館方向にゆっくりと流してゆく。
        男子は揃いの法被、女子は薄黄緑色に銀黒帯の町浴衣で
        共に新踊りで圧巻だ。

風のグループ・・諏訪町にて
午前2時58分 諏訪町本通は大変込み合っていた。
        多くの流しグループが上手から次々と
        下りてくるためだ。
        上新町の『風』の大所帯が地方衆を
        前にして、ゆっくりと豊年踊りで流して
        くる。艶やかでしっとりとした踊りだ。

        諏訪町衆本隊は流しながら上がっていたが、それを
        通させるため、待たされていたようだ。通り過ぎて行こう
        とするが、さらに鏡町の一団がさらに続いてくる。

午前3時10分 諏訪町衆は踊り手を前に出るが、直ぐに中断。
        他町の訪問とあって通りを譲ることに。鏡町は先頭に
        青年男子の力強い法被姿の新踊り、続いて自前浴衣の
        成年女子の新踊り、その中に二人の小学生低学年と幼児が
        かわいい赤の浴衣で新踊りを真似ている。
        どうしてなかなか形になっており、観光客の拍手やら
        ため息やら・・
        半分寝ながら、アクビしながら、それでもしっかりと
        付いて行っている。
        実にかわいらしい、鏡町らしい光景だった。見とれて
        いて写真を撮るのを忘れてしまっていた。(残念)

    さて、諏訪町衆はこの集団を追い越して、さらに上手に流し始めていた。

午前3時25分 祐教寺前から蔵並どおりに向けて流してきた、
        上新町の大西さんと城岸グループに遭遇。
        地方は三味線3人、歌い手2名、踊り手4人。
        三味と歌の競演ともいえる今宵、一番の時を味わえる
        予感がした。すばらしい。人も少なく静か。
        場所も最高、実によく響き渡る三味と味のある歌詞が連発。
        しっかりと音を録ることが出来た。
午前3時45分、一旦休憩。
         前方から西新町の流し(約10名)が聞こえ音が
         絡んだ為だ。かなり先だが静かだから邪魔をする。
         暫し中断。

午前4時5分  再開、蔵並通りを戻り会館前から上新町通りを経て公民館
        へ進むことに。後ろに3人ほどの素踊りをつけての三味と
        歌の競演が暫し続く。実に聞かせる二人の歌い手、上手い。
        久しぶりに感動できた時を過ごすことが出来て良かった。

午前4時23分 公民館前で終える。二人の歌い手も納得の行く時だったに
        違いない。

最後の締め円陣を組む鏡町衆 歌い手がつぎつぎと歌い継ぐ 

午前4時30分 鏡町、諏訪から下りてきた町衆は自町の踊場広場で
        いつものように円陣を組んでいた。
        歌い手が締めを誘うかのように次々と歌い午前4時
        40分に散会した。あの頑張って踊っていた二人の
        娘子もしっかりとした足取りで帰っていった。

夜が明ける
 午前5時 気温20度 涼しい八尾を出て
 帰宅の途についた。

 帰宅後の地元朝刊によれば、昨日は10万人の
 人手だったと報じている。
 午後7時頃にしばらく雨が降ったそうだ。 


平成18年9月2日(土)の八尾町

9月2日 午前1時 気温22度 曇り

 どうやら八尾は雨上がりのようだ。あとで知ったのだが競演会が
 始まってからしばらくして雨が断続的に降り一時強くなったらしい。
雨傘はいやだ・・鏡町にて
 午前1時10分 今夜は鏡町から入ってみた。
 公民館内はどうやら出待ちのようでこれから
 流しだす雰囲気だった。公民館前はいつも待ち
 わびる人がいる。そこから、ごうどうの坂を
 上がり諏訪町に出てみた。わりと閑散。



午前1時25分 東新町町内を自町衆が踊り手を多数従えて、ゆっくりと
        上がってゆく。地方は三味線4人、胡弓3人、歌い手数名
        公民館前までの短い範囲ながら、しっとりと流してゆく。
        観光客も多いが、雨のせいか少なく感じられる。

午前1時30分 西新町衆は雪洞りだけの薄暗い裏通りをおわら会館の方へ
        下りてくる。地方は三味線6人、胡弓1人、歌2名
        蔵並どおりに交わる辻で前から迫る集団を交わすように休憩。

午前1時40分 上新町谷井グループの地方を前にそれに続く『風』の一団が圧巻
        踊り手は会館方向から蔵並通りを流してくる、その数30名余り
        だろうか。

午前1時55分 その先に進むと鏡町の一部のグループは祐教寺の裏通りを
        男女の踊り手を前にして上がってゆく。

午前2時    上新町通りから、ごうどうの坂を流しながら下りてきたのは、
        鏡町、諏訪町、上新町などの若手+ベテラン有志のグループ。

        
鏡町へと入っていった。

午前2時45分
 西町は静かだった。東町へ出ると町内を踊り子を従え流していた
        町衆が公民館前で終えたところだった。

午前3時    今町公民館前を通ると胡弓の音色に合わせて一人の若衆が無心に
        男踊りの所作を練習、その力強い動きに自ら魂を吹き込むかのように
        一心不乱に踊っていた。暫し見入ってしまう・・・・・。


午前3時5分  下新町八幡社踊り場では下新町と上新町の青年団が互いに踊って
        親睦を深めていた。威勢のいい掛け合いで下新町青年団が送り出し
        上新町の青年団は元気良く上がっていった。

午前3時10分 天満町は天満宮境内で地方や男女の踊り子とも休憩中。下手の方から
        流して来ての休憩なのだろう。引き続き流しそうなので待機。
いょっ!天満町
午前3時20分 調弦が始まり神社前から上手に向かい
女子踊り手を前に流し始めた。
地方は三味線4人、胡弓3人、歌い手4名
眼鏡橋で折り返して、神社前まで。昨年までは
この時間になると交通規制解除で車の往来が激しいが
今年は5時までの自主規制が許可されたため、静か。
通りは閑散としているが、贔屓(ひいき)の客が離れない。
          前夜は競演会の出演とあって、皆さんお疲れの様子。
          始まった初日ですから、休養も大切。午前3時50分解散と
          なった。
西町の老舗旅館もひっそり
午前4時  西町通りは静かでガラガラ・・
      公民館もすでに消灯。
    人通りも車もいない通りは静かで気持ちいい。
    上新町通りも静かだ。



宴も終盤・・鏡町支部
午前4時30分 鏡町衆の大所帯は諏訪町から下りて流して
来たのか、ごうどうの坂をゆっくりと下りて自町へと戻って
ゆく。おたや階段下、旧公民館前の踊場で円陣を組み、
午前4時53分に終演したので、帰宅の途に就いた。
帰り際、八尾大橋で福島からの帰りの西新町青年団とすれ違った
それぞれのおわらを発散させてきた、充実の顔があった。

         また、この夜は、各町とも気のあったグループで流すスタイルが
        多かったように見受けられた。残念なのは、町以外の人のおわら真似事
        に、多くの人が見入って注目を受けていたこと。これはこれで結構だが
        混同されなければいいのだが・・。町の人たちには関係ないけれども。

         帰宅後の地元朝刊によれば、昨年初日並の6万人の人手だったと
        報じている。雨が降ったせいもあってかなり涼しく感じられた。
        薄いポンチョのようなもので寒さをしのぐ人が多かった。
        徹夜組みや野宿組みも多く見受けられた。

平成18年9月1日(金)の八尾町

9月1日 午前0時 気温22度 晴れ 
十三石橋
 井田川を渡る風が涼しく、薄手の長袖がちょうど
 いい感じだ。
 十三石橋から、大好きな天満町に入り公民館前には
 数人の観光客。
 練習の総仕上げが終わった所で後片付け中。一部は
 散会のようだ。
 そこを見届けずそのまま上手へと移動した。

           下新町公民館は不在。どこかへ出ているようだった。
           (地元の朝刊に寄れば昨夜9時半から八幡社にて練習の
           総仕上げが行われていたと報じている)


     午前0時20分 今町公民館前では三味線と胡弓が、おわらの旋律を
     確かめている。

     東町衆は通りを三味線3人、胡弓1人、歌い手数人でゆっくりと下りて
     きた。平服で約10人ほど。公民館内でも最後の練習が行われていた。

鏡町公民館前 西町に出たが静かだったので、鏡町に下りると、公民館前
 は一際人が多い。これから流しに出ようとしている感じ。
 (午前0時35分)

 午前0時45分 ごうどうの坂から諏訪町へ出てみると、
 公民館前あたりが人だかり・・。実に静かでよく音が聞こ
 えてくる。ボンボリなしで暗い諏訪町本通りだったが、
 しんみりと実にいい流しが楽しめた。

     午前1時 西新町衆は公民館前周辺を三味線7人、胡弓2人、歌い手
     数人でゆっくりと流している。実に良く響く三味や胡弓の音色、歌い手の
     声といい本番に備えてしっかり音を確かめているかのようだった。
     見物人も数人しかいない。25分に公民館前で終わりとなった。
東新町公民館 東新町の踊り手

      午前1時30分 東新町公民館は空っぽ・・諏訪町方向から流し
      てきたのが東新町衆のようだ。ボンボリも点いていて綺麗だ。
      三味線4人、胡弓1人、歌い手1人。踊り子3人はしっとりと新踊り
      ゆかたも素敵だ。

     その後、上新町に出るとごうどうの坂辻あたり、大所帯でゆっくりと
     流しの上新町衆の集団。見物人も多い。胡弓に若林美智子、歌い手
     には澤田明氏が入ってベテランならではの古謡や五文字冠など、
     まるで競演するかのように立て続けに歌っている。あまり見たことの
     無い光景だったので驚いた。
     午前2時3分に公民館に入ってしまい、散会したようだった。

     午前2時15分 城岸司のグループ、三味線2人と歌1人が諏訪町
     から上新町通りを上がっていく。広く長い上新町本通りだが、実に
     よく通る三味と歌の音が印象的で、暫し聞き入ってしまった。
     涼しい・・・・。

     午前2時30分 鏡町の若手グループ約10名は踊り子も従えて、
     おわら会館前から上新町通りを下り、ごうどうの坂を抜けて自町へ
     流しながら戻って行く。午前3時15分に公民館前で円陣を組み、散会
     した。
真新しい素敵な若林邸
 途中、ごうどうの坂の中ほど、祐教寺裏道と鏡町に
 下りる交差点角に、真新しい新築家を発見。
 表札は胡弓の形を模ってあり『若林』と。
 実に八尾らしい家だ。来客者が歓談中。

 午前3時、その先の裏通りからは雪洞を点した薄暗い
だけだが、胡弓の調べ。
          若林美智子さんが白っぽい着物に胡弓を弾きながら、
          写真撮影中。誰もいない。
          邪魔をしないようにこっそりと見ていた・・・・。

     その後、西町は静か。下新町・天満町も公民館は消灯。

     午前3時30分 気温21度 八尾町を出て帰宅の途についた。

     日中は、残暑が厳しく30度近いが、曇りのようで夜中はやはり涼しい。

     さあ、これから週末に向かう今年のおわら。大勢の観光客で賑わう
     おわら風の盆が始まる。
   
 八尾署は31日付けで午前1時から5時までの旧町内への通行禁止を許可した。
  (1日〜3日)
  これにより午前1時以降も町内での町流しが可能となる。