深夜のおわら風の盆 速報


平成20年9月4日(木)の八尾町

9月4日 午前0時 気温21度 小雨

日中からほとんど止むことなく降り続く無情の雨。
とても町流しなど出来る状況ではない。

それでも少し小ぶりになった所で、昨夜と同じく鏡町から
公民館横へ。雨を凌ぐ観光客や傘をさして歩く人がまばら・・。
地方の人も私服に着替えて来て公民館内へ様子伺いに。

午前1時     雨、雨・・・・・

雨で濡れる諏訪町の石畳  東町・西町・上新町・諏訪町などを
 見ても当然のことながら待機している、
 地方の一部・青年団はいても天気回復
 待ちといったところ。
 ・・しかしとても止みそうにない。




午前1時22分  
西町・輪踊り中 

         東町から西町の通りへ抜ける路地近くで
         三味の音が・・・。
         【竹楽庵】という看板が掛かった町屋。

         数人で輪踊り中。

         中で三味線・胡弓など地方。通りで霧雨の
         中3人の浴衣女性3人が新踊りを披露。
         雨のため時折、観光客に見せている様子。

午前1時45分頃 今町も雨上がり待ちだが公民館内はひっそり
         法被姿の青年が軒下から空を見上げていたのが
         印象的だった。

午前2時     天満町も公民館で雨上がり待ち。

         この町お目当ての観光客もあちこちの軒下で
         雨を凌いでいる。
天満町公民館手前の道路・雨で光る 雨で状況を観光客に説明してます・・・

地方衆が次々に空を見上げるも雨が上がらないと判断!。
ついに粋な決断が下された。

午前2時20分 天満町支部のご好意により観光客を
        公民館内に招き入れ演舞することに。
        町の人も観光客も最後のおわらを楽しみ
        たいのは同じ。
        急ぎ会場作り。踊り手も準備中。
        但し、地方衆は平服であるとのこと。
        30人程の観光客が地方衆と合い対して
        座ることに。

午前2時29分 天満町保存会長の吉川さんから『踊り手が

演奏に聞き入る観光客 着替える間、地方の器楽演奏で
 愉しんでほしい』と挨拶があり、
 演奏が始まる。
 
 法被姿の成年男子が揃うとそのまま
 力強く勇壮な男踊りが始まった。
 



男子の元気良い踊り いいぞー、天満町ー 

輪踊りの隊形から女性の踊り手も加わり、輪の中では新踊り

女性踊り手・ 輪の中は新踊りで

 
 素踊り、新踊りなどいろいろな組み
 合わせで輪踊りは続いて
 行きます。

 午前2時58分に一旦休憩し、
 引き続き舞台隊形の踊りをしますと
 アナウンス。



午前3時9分 女子の春夏・男子かかし踊り・女子の秋冬と

  

続き観光客を愉しませてくれました。それにも増して
キメのポーズのアドリブあり、照れありで大いに笑わせて
くれサービス精神旺盛な踊り手たちでした。

これも普段から練習を熱心に重ねた証でしょう。

楽しい・素晴らしい。見られた人はホント良かったと思います。


午前3時25分 "それでは皆さんも参加して輪踊りしましょう〜"

観光客も参加して大きな輪に 引き続き、
 所作を入れた輪踊りに地方や家族・
 観光客など沢山参加。踊りの輪も
 二重になる盛況ぶりで見ている
 人に下がってもらって
 輪をもっと大きく広げたり・・・。

 しかし、外は雨が止む気配なし・・。



午前4時13分 地方衆の要望により、大休憩(飲んでくだされー)

踊った後の話は楽しいぃーよね 男子も一息いれてます

地方も奥でのどを潤してます・・・

 まだまだオワラを楽しみたい
 気持ちはみんな一緒・・・






午前5時10分 再開です。二重の輪踊りの形にして外側は男女とも
        新踊り、内側は豊年踊りです。
        これには大きな演出の意味が有りました。

 決まったね! ヒュー、ヒュー 

指差す先はー 全てアドリブ
 再開して半数近くが入れ替わった
 観光客。

 踊り手は観光客正面に回ってきた
 時に男女とも様々なキメのポーズを
 取ってくれます。

 男子はその場でのアドリブポーズも
あり、見ている人達の笑いを誘っていました。

   《2008年、最後のオワラを愉しんでまーす天満町!》

  ・・・・・・そしてお開きの時間です。

午前5時45分 小雨降る外が薄っすら明るくなって来ました。
        桐谷和茂さんの甲高い声でお決まりのこの唄。

   
「ニシニャシキ ヒガシシン スワ町
     カミシン カガミ ニシ町 ヒガシ町

  調子あわせて イマ町 シタシン
     コクボ フクジマで オワラ 夜が明けた」

  そして「浮いたか瓢箪〜」を全員で合唱。

 最後に全員が円陣を組み青年団長が挨拶。
 来年からの団長も指名され、3本締めで今年のオワラを
 締めくくった。そしてその光景を後ろから見守る
 観光客に一礼してくれた礼儀正しい団員たちは、
 輝いて見えた。
 お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。


 でも、6時から後片付け・掃除とまだまだ大変です。

  さて、今年の【2008年おわら風の盆】は雨が降り続く中
 終了した。
 帰宅を急ぐものあり、まだ観光バスは町民広場に2台停車。

 どの町もあいにくの雨で最終日の町流しは出来なかったであろう
 が、これも一つのオワラ。もともと天候の荒れるこの時期は
 必ず雨がつき物なのです。そして一雨ごとに暑さを洗い流し
 季節は秋へと向かって行きます。


午前6時10分 気温21度 小雨の八尾を離れました。

  帰宅後に見た地元代表新聞の記事では、3日は5万5千人で
 合計20万人の人出と報じていました。




平成20年9月3日(水)の八尾町

9月3日 午前0時10分 気温25度 曇り

    湿度が高くて蒸し暑い、雨が来るのだろうか・。

午前0時20分 昨夜と同じく鏡町横から入るが
        休憩中のようだ。
        どの町も夜食・休憩を取っている
        ようで上新町・諏訪町・西新町とも
        静かだ。観光客は多い。

午前0時35分 東新町支部は自町通りを踊り手を前に
        流していたようでしばらくして公民館前
        まで戻って休憩・・・その後1時から
        再び女踊り手を前にして自町通り内を
        流していた。

午前1時35分 上新町公民館前から自町衆が下手へ流し始めた。
        ごうどうの坂との交差点で休憩。

午前2時    鏡町衆は自町を出てこの頃、祐教寺横を通過。
        会館前で休憩後、さらに流して行ったようだ。

午前2時過ぎ  上新町公民館前は賑やかで人だかりが多い。
        下新町青年団がテープ地方で踊りを披露して
        喝采を浴びている。

午前2時30分  若林美智子のグループが踊り多数を従えて祐教寺
        裏通りからおわら会館〜上新町通りを下り
        ごうどうの坂との交差点で休憩したところ。

        先ほどの上新町衆は更に通りを下手へ・・
        折り返してしばらく流し休憩した。
        歌い手が多くて手持ちぶたさかも知れない。
        湿気が強く音程が狂いやすく地方は辛そうだ。

午前2時35分 西町西町へ出る。

  三味線5人、胡弓1人、唄3人
  の若手衆。
  ゆっくりと通りを流し始めた。
 なかなか聞かせてくれた。
 これからが愉しみな逸材かも・・



午前3時  下町公民館前  下新町公民館前では5人程の踊り手が三味線1人

 唄2人程で輪踊りのような形・・
 ずっとしていたのだろうか、
 しばらくして休憩に中に入ってしまう。






午前3時20分 流してます・・天満町は久婦須橋近くまで流しているところ
 地方衆・5時まで頑張るゾー 

 
 だった。流して折り返し休憩。
 しかしこの頃からわずかに雨がポツポツ
 と落ち始める。
 境内の縁台を公民館の軒下に移動。
 止んだ頃を見計らい、地方は軒下で。
 公民館前では輪踊りの隊形を。

午前4時頃   青年団や地方の一部も加わり輪踊りが行われる。



午前4時20分頃から雨の落ちる感覚が短くなったので、その場を
        離れ、帰宅の途に付く。

東の空が薄っすら空けて来た・・どの町も5時頃を最後におわらの
旋律が響いていただろう。

帰宅後、地元朝刊にて昨日の人では約6万5千人と掲載している。
不安定な天気で時折、雨もぱらつく2日目だった様だ。
今日は少し涼しくなるらしい・・・・



平成20年9月2日(火)の八尾町

9月2日 午前0時半 気温23度 晴れ

 昨夜より少し涼しい感じがする。
 鏡町公民館横の階段を上る。大勢の観光客がいるが
 ちょうど休憩・食事なのか静かだった。町内もひっそり
 している。

午前0時40分 ごうどうの坂を横切り祐教寺裏道から
        おわら会館前を過ぎると東新町支部衆が
        踊り手を前にして大勢で西新町内を自町
        方向へ流し始めた。

午前1時20分 上新町支部本隊は 公民館前から出て
        祐教寺〜会館方向へ自前浴衣のベテラン
        踊り手を前にして流し始めた。

午前1時35分  西町から東町へ抜けると、三味線3人
        胡弓1人、唄3人で通りを流していた。

午前1時55分 今町公民館前では青年団が前に出してあった
        パイプ椅子に腰掛け休憩。輪踊りをした
        後だったのか・・・・・・

午前2時    下新町は八幡神社前の舞台ステージにて
  
       
        自町青年男女の舞台演舞が行われていた。
        元気のいい男子踊りと色鮮やかな女子の浴衣
        はその踊りも素晴らしく多くの観光客を
        楽しませてくれた。その後、地方衆のみ坂を下りて
        流し始めた・・・午前2時37分休憩。

午前2時40分 眼鏡橋を渡って天満町へ。天満宮まで見通せる
        フラットな通りゆえ、天満宮前の通りで楽しそうに
        輪踊りが行われていた。やがて中学女子も加わり
        大勢で賑やかに楽しんでいた。

唄いながら楽しく踊ってます 輪踊り中 横小路を・・

午前3時20分 休憩明けは向かいの【横小路】を数人で流し始めると
        とたんに踊り子たちが。元気です! そして暗い裏通りを
        抜けて表通りをゆっくり天満宮まで戻るルート。
        三味線3人、胡弓1人、唄1人で頑張ってました。
        そして、午前3時52分に休憩・・・
        休んでまたやろう〜(その後5時頃まで流したようです)

さて、空いている天満町を後に、もう一度上手へ・・(上り坂辛いです)
通る町中は何処も静かです。下新町・今町・西町・鏡町を経て

午前4時20分 祐教寺裏の路地を勇壮な法被姿10名、それに続く
        女子の町浴衣姿の一団がごうどうの坂方向に進んで
        来ます。上手の町を流す福島支部の青年団でした。
        どこからどうやって流して来たのか判りませんが
        5分程して終了。地方衆はそこで解散を告げ散会。
        踊り子達からは『えー、ここ何処だろう』って声も。

       そこからさらに、町流しを探して諏訪町へ・・

午前4時35分 諏訪町のベテラン衆・三味線3人、胡弓1人、唄2人

夜明けです・・・ が自町上手から流してきました。観光客も
 少なく歌い手は満足そうに唄いこめた様子
 で専能寺前まで流してきて、午前4時57分
 お開きとなりました。

 空は薄っすら明るくなり静かなとてもいい
 雰囲気の諏訪町本通でした。


 各町とも午前5時を目処に終了。帰りの途につきました。

さて、ここまで天候に恵まれ順調な今年の風の盆です。

帰宅後、地元の新聞では初日の観光客数を約8万人と報じて
いました。



平成20年9月1日(月)の八尾町

9月1日 午前0時 気温23度 晴れ 
 
     ここ数日の雨も昨日から上がり日中の暑さが
     残っているのか少し蒸し暑い初日を迎えた。

上新町衆 今年は上新町から入ってみた。公民館前には
 大勢の観光客が出待ちの状態。
 公民館前から下手の方へと流し始める。
 三味線×8人・胡弓×2人・唄×6人
 唄以外は自前の浴衣。零時38分頃に休憩して
 さらに流していった


午前0時40分 諏訪町衆は本通りを下手に流して来た所だった。

東町の踊り手 午前0時50分

 東町衆も通りを男子は甚平姿の12人、
 女子は自前の色とりどりの浴衣で10人程が
 新踊りを流している。地方衆も平服だが
 大勢で観光客も一際多く賑わっていた。




午前0時58分 西町へ出たが公民館前は人通りもなく静か。

        先ほどの上新町衆は鏡町と西町の交差点を経て
        おたや階段手前からごうどうの坂方向へ流して
        行った模様。

午前1時00分 
鏡町公民館前スタート
 鏡町衆は公民館前から三味線5人、
 胡弓2人、歌い手、数人で自町をゆっくりと
 流し始めた。観光客も少なくて静かだ。
 一回りして30分に公民館に戻り休憩。
 若手衆がいないので他へ行っているの
 だろうか・。


午前1時40分
西町青年団が輪踊り 
 西町に出ると通りの辻で青年団が揃いのTシャツ
 を着て輪踊りを楽しんでいた。
 通りかかった時には終わりの頃だったので
 そのまま今町・下新町と降りたがどちらも
 静かだった。



午前1時50分 天満町へ。

横小路を下る
 天満宮前から伸びる横小路を平服で若手の
 地方衆がゆっくり楽しみながら流してゆく
 男女各1人が頑張って踊ってました!





午前2時25分 天満町の某歌い手さんと早足で【上手の町回り】へ・・・

  下町・東町・西町とも静かでした。西町公民館の内外では青年団が
  散会を名残惜しそうに談笑中でした。

  鏡町に下りましたが、ここも散会のあと。静かな石畳の町中を通って
  上新町通りへ。三味線2人と唄い手1人。しかし終了・・・。

午前3時   諏訪町本通は静かだった・・
      その後、おわらの旋律が東新町から聞こえたので向かうも
      公民館前でしばらくして解散となった様子でした。
  
午前3時15分  気温23度 町を出て帰宅の途についた。

 さて、この時間帯は公式行事前でもあり、平日と連日の天候の不安定も
 あってか比較的観光客も少なく感じました。通常、ひと通り自町を軽く
 流して終わりとするため早く終了。特に、初日に演舞場出演を控えている
 町はそれが終わるまで気が抜けないようです。

  さあ、これから大勢の観光客で賑わう、おわら風の盆が始まります。