深夜のおわら風の盆 速報


平成29年9月4日(月)の八尾町 天候 晴れ 18度

午前0時8分  満月に近い月明かりが照らす西町裏の石垣を見ながら
         井田川の川風を受けながら天満町支部へ向かった。
         昨年より5度も気温が低く、涼しいとゆうより寒いくらい。
         半袖は無理。

午前0時20分 到着した天満宮前ではすでに輪踊りが行われていた。
         しばらくして終了。休憩となる。それでも成年女子達は
         元気ではしゃいでいて、観光客らの笑いを誘っている。

午前1時4分  宮前から通りを上手眼鏡橋方向へ、ゆっくりと流し始めた
         のを見届けてから、町中心部上手(かまて)へ行くことにした。

        下新町は八幡社境内で、少人数ながらも輪踊り中、たくさんの
        人が集まっている。

西町から諏訪町の方へ出てみる。大変な混雑ぶりだ。昨日まで深夜は意外と
少ないようだったそうだが。下新町衆が諏訪町本通りを上がり、東新町、西新町衆も
下りてくるなど、大混雑だ。ただこの通りだけで、上新町通りや西新町あたりは
そんなに混雑していないが、いくつもの気の合う小グループが最後の深夜流しを
堪能している。古老の歌い手やベテランの踊り手など、この時ならではの流しだ。
まさに、自分たちのおわらを楽しむ最後の時といった感じだろう。
暑い日差しがある昼間や人込みの中では到底出来ない、至福の時だ。

上新町本隊も、ごうどうの坂を下りて、鏡町へ入っていくのを見た。若い歌い手が
ベテランの地方から熱血指導を受けながらの流しも、この時間帯だからこそ。
きっと来年に繋がっていくだろう。そしていつかは、自分流の個性ある歌い手に
なればそれでいい。歌は自分で育て磨き楽しむものだ。どんな時も緊張せずに
さらっと楽しく歌えて、自分のものとなると思う。

午前3時  鏡町のおたや階段下から西町の裏坂を通って西町、今町、下町を
       通過して、天満町へ戻る。

       ちょっと戻るのが遅れたようだ。すでに恒例の舞台隊形踊りが天満宮前
      で行われており、大勢の観光客が取り巻いている。

午前3時35分 休憩に入り、その後、最後の町流しをするとアナウンスがある。

午前3時57分 ゆっくりと上手方向に男女の踊り手、地方が続く総流しだ。
         久婦須橋手前で折り返し、天満宮前までを流してゆく。車の通行も
         なくスムーズだ。12分の休憩をしたのち、再開する。

午前4時44分 さらに下手方向へ流し始める。しだいに東の空が白み始めると、いよいよ
         今年のおわらも終盤に差し掛かる。みんな思い思いの気持ちを感じながら、
         演じている踊り子たちの踊る姿に感動しながら、宮の鳥居をくぐり円形を
         作りながら踊りの輪がつながっていく。最後の唄う順が指示され、
         最後の〆歌が数年ぶりに復活。
         桐谷和茂氏の甲高い声が宮中に響き渡る。この唄を期待してきている
         おわらファンも多いはずだ。

『西新町(しんにゃしき)、東新町(ひがししん)、諏訪町、上新町(かみしん)、鏡町(しんだち)、
西町、東町、調子あわせて、今町(なかまち)、下新町(したまち)、天満町(こくぼ)、福島で
オワラ 夜が明けた〜』

午前5時35分 昨年と同じ青年団長が元気よく大きな声でお礼の挨拶をし全員の三本締めで
         平成29年のオワラ風の盆は終わった。

 さて、今年は晴天に恵まれ、短時間の通り雨があったが、影響はなくいい風の盆だった。
日中は日差しも強く暑つかったが、夕方から深夜にかけては、昨年より5度程気温が低く
涼しいというより、寒いくらいだった。

今年は、金土日の開催とあって、初日は8万人、2日目は11万人、3日目は7万人の
計26万人となり、昨年より2万人多い人出があったと発表された。


平成29年9月3日(日)は出かけませんでした・


平成29年9月2日(土)の八尾町 天候 晴れ 21度

午前0時10分 めっきり涼しく感じる八尾町、時折そよそよと吹く風が
         秋らしさを感じさせる。早稲の刈り取りも順調。台風の
         被害もなく、おだやかな風の盆となりそうだ。

         禅寺橋を渡り川風を受けながら天満町へ入る。
         静まり返る通りと、まばらな少ない人。どうやらそれまで
         演じていたらしく、天満宮の境内で休憩中。

午前0時51分 天満町衆は平服のOG約10人の踊り手を前にして下手の
         久婦須橋方向へゆっくりとした調子で流し始めた。
         橋の袂で折り返して天満宮前までを流して戻り、途中この町独自の
         天満町オワラも唄われて聴衆を魅了していた。 
午前1時18分 休憩となったので、天満町を離れて、上手へ上がることにした。

午前1時35分 今町衆は自町を廻って流している。甲高い声の年配歌い手が
         他では聞けない節回しを聴かせる・・素晴らしい、初めて聞いた詩だった。
         今夜の収穫・・あったな(笑)
         静かな町内ピンクの町浴衣の女子6〜7人が静かに続き公民館前まで
         流して終わった。
        

午前1時40分 東町衆は二手に分かれていたようで、今町を廻って東町を上がる隊と
         西町から路地を抜けて、通りに抜け出た隊とに遭遇。
         この時間は、どの町も各所に流しに総出のようで、そこかしこから、
         おわらの旋律が聞こえてくる。

         上新町衆も通りを西町方向にゆっくりと下りて流してきたが、途中、
         救急車の通行で中断・・・・・・いただけない。

         そこから、諏訪町本通りに出る。東新町方向から下りてきたのは、
         西新町衆だった。勇壮で力強く乱れることなく踊る男踊りには感動した。 
午前2時50分 素晴らしいの一言。その後、一旦休憩したのち、会館前に下りて
         蔵並通りから西新町の自町公民館へとゆっくりと流しながら、戻っていった。

 このころ、あちらこちらで、夜流しのグループが入り乱れている状態だった。

午前3時10分  鏡町本隊が、諏訪町本通りを下りて来る。ゆっくりとした流し。

午前3時50分  一旦休憩したのち、ごうどうの坂を下り、自町入り。

午前4時22分 鏡町公民館前で散会となった。

午前4時40分 今夜はここまで。くもり空のため、まだ薄っすらと朝の気配。20度は涼しい。
         閑散としてきた、八尾をあとにした。


地元の新聞では初日は8万人の人出だったと報じている。