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翌日、処刑日、美しく晴れ渡った空の元、普段は人が入らない演習場の一画で白い幕が張られていた。 「処刑、滞りなく執行しました。」 言えば火影が労いの言葉をかける。 「大儀であった。カヤ殿、これにてあなたの雪辱は遂げられたはず、国へお戻りになられてあとは心安らかに過ごされよ。」 暗にさっさと国に帰れと言っているようなものだった。 「死体を確認されたいのですか?」 ルイカの前で立ち止まったカヤに声をかけると、カヤは含み笑いをして、あろうことかルイカに向かって唾を吐きかけた。俺は咄嗟に手で阻止する。 「案外あっさりしたものなのねえ。もっと血しぶきがあがるものかと思ってたのに、つまらないわ。死ぬ時くらい私を楽しませてくれればよかったのに、最後までバカな女。」 カヤはそう言ってころころと笑う。 「死者に対する愚弄はひかえた方がいいですよ、カヤ様。品格が疑われます。」 俺はそう言って汚れた手甲を取ってルイカを抱え上げた。これ以上この場に、カヤの前にルイカの姿を晒したくない。シズネに視線を送ってついてくるように促す。 「カカシ、どこへ行くのよ。死んだ女なんか放って私と一緒に来なさい。依頼料を倍額払ってもいいわ、私を国で護衛して。」 強請ることが当然のように命令する女。モリジも哀れな男だったのだと同情する気持ちになりそうな程だ。 「さっさと消えろ、メス豚。」 あ、トントンに失礼だったかな。 「カカシっ、」 カヤが何かを喚いていたが無視をする。後始末、よろしくお願いします火影様。 「本来なら一週間くらい体がうまく動かないはずなんだけど、カカシ君の千本が丁寧に体に刺さっていたのが良かったんでしょうね、3.4日で全快すると思います。変化はあと数時間で自然に解けると思いますから、そしたら自宅で療養して下さい。」 シズネは気になっていたのか、火影の元へ行ってきます、と言って医務室から出て行った。まあ、カヤをなだめるのは大変だろう、ごめんね。 「これで全部終わりです、お疲れ様でした。」 そう言うと、イルカ先生は嬉しそうに笑って目を閉じた。まだまだ体は完全じゃないのに、そんな状態で変化を解いたものだから余計に疲れてしまったのだろう。 それから、カヤは帰っていった。ちゃんと依頼料も払っていった。当然だ、あそこまで我が儘をきいてやったんだ。これで支払わなければ国に汚名が付いても文句は言えない。むしろ木の葉を敵に回すだろう。 |
はい、と、言うわけでお疲れ様でした!!
本当はね、うん、ギャグにするつもりだったのにどうして、こう、こうね、なんて言ってはだめっすね...orz
実はこの話しの裏設定として言葉遊びを少しモチーフにしていたんですが、微妙に気付かれた人は...うん、微妙すぎてわかんないってねお叱りごもっともっ!!
あれです、わたしはあなたをあいうえお、だからてがみをかきくけこ、いやならはものでさしすせそ、そしていのちをたちつてと、って言うんですが、うん、あー○ん、好きです♪
ちょっとGO!GO!7188の「くのいち」って歌があるんですが、その歌詞の中で「汚らわしいっ!」ってのがあるんですが、その台詞を入れられなかったのが今回の残念賞って言うか、そんなん知るかっ!って話しです、はい。