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始まりはいつだったか分からない。だから終わりもいつだって分からない。いつもそんな気持ちで暮らしていた。 カカシの結婚が上層部で決定されたという噂がたった。 「ねえ、イルカ先生、どうして逃げたの?俺はあんたを愛してるのに。あんたしかいらないのに。」 カカシが一歩、イルカに近づいた。雨脚が強くなってきた、顔に雨粒が当たる。 「あなたが、結婚するから。」 イルカの言葉にカカシが薄く笑った。 「はは、結婚、結婚なんか、しないって言っただろう、何度もっ。」 カカシが近くの木を拳で殴りつけた。大きな衝撃音と共に木が倒れていく。 「なんでわかんないのかなあ?ねえ、どうすれば分かってくれる?どうして俺の言葉が信じられない?あの女の言葉は信じたくせに。」 イルカは眉間に皺を寄せた。 「調べたんですか。でも事実でしょう、信じるも信じないもない。あなたは結婚する、それだけだ。」 カカシはくるりと回って空を仰ぎ見た。遠くで雷がなっている。低く体に響く雷鳴と一瞬の雷光がカカシの顔を照らす。 「もう、手遅れだよ。」 「何がです?」 「あんたは俺のものだ。死んだって渡さない、あんた自身に拒絶されたって俺が奪い返してみせるよ、何度だって。」 カカシは唐突にイルカの頬を両手でつかんだ。目の前がカカシの顔でいっぱいになる。 「だから、逃げたって無駄だよ。イルカ先生?」 カカシは口布を下ろすとイルカに口付けた。荒々しい口付けに息が苦しくなる。 「連れて行くから。」 そう言ってカカシはイルカの体を抱え上げた。イルカが抵抗する間もなくカカシは木の上を伝って走り出した。 「連れていって、ください。あなたと、どこまでも行きたい。」 ぐっとイルカの体を掴んでいたカカシの腕に力がこもった。
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はいっ、と、言うわけでお疲れ様でした!!
って言うか、なんでしょう、や、ちょこっとミステリー風味にしてみたいな、なんて思ったのが運の尽き...orz
なんか、ねえ、色々と伏線が消化しきれていないって言うか、元々伏線なんかどこにもないだろってな感じでしかも最後の最後までイルカ先生とカカシ先生の名前がまったくこれでもかと出てこなくてどこがカカイルかっ!?とお怒りになる姿が、ああ、目に浮かびます(石投げないでっ!!涙
ほんと、オリジナル色が強すぎて、ああうあ、あたいって奴ぁっ!!
次回はもっと木の葉に密着したものを書きたい、書きたいよっ!!尽力いたしたいと思いますorz