『サムシング・ニュー』東北放送・2001年8月16日オンエア分
(DJ・田沼佳之アナ(以下T)/ゲスト・竹内まりや(以下M))

〜♪「毎日がスペシャル」(前振)

T:今週のオープニングナンバーは、8月22日にリリースされるアルバム「ボナペティ!」から
  竹内まりや「毎日がスペシャル」!
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♪「毎日がスペシャル」♪♪♪♪〜

T:ビッグナルでコアな音楽ファンにお送りするマストな音楽情報番組「サムシング・ニュー」、
  DJの田沼佳之です。さて、オープニングナンバーは竹内まりやさんの「毎日がスペシャル」を
  聞いて頂いておりますが、この「サムシング・ニュー」にとっても今日はスペシャル!
  なんとスタジオに竹内まりやさんがいらっしゃって頂きました。あの・・ま、竹内さんと
  言いますとですね、ほとんどメディアへ露出しないという人でして、もう専業主婦ソングライターと
  しての地位をしっかりと確立されている方です。
  もう、とにかくですね、去年ライヴ…ステージに立ったのも18年ぶりということで、
  ほとんど人前に姿を現さないという人が、この東北放送のスタジオにやって来たから、もう
  てんやわんやの大騒ぎだったわけですけれども、まっ、そのメディアになかなか露出してこない
  間にも、例えばテレビの主題歌ですとかCMとか、それから広末涼子さんに曲を提供して
  大ヒットさせたりということですね、ミュージシャンとしての存在感はしっかりと
  保っていたわけで、まぁなかなかね…そういうスタンスで音楽に向かっている人というのは、
  この日本見渡してもですね、いないということで、今日はそのへんの話をじっくりとお伺いして
  いこうという風に思っています。
  まぁ、とにかく仙台にやって来たのもおよそ20年ぶりということで本当に貴重なインタヴューに
  なると思います。今日は8月22日リリースのニュー・アルバム「ボナペティ!」については
  もちろん、いろんなお話…え〜…ご主人の山下達郎さんについてのお話とか、そんなお話を
  利益に伺っていきたいと思っています。今日は30分お付き合い宜しくお願いします。
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♪「真夜中のナイチンゲール」♪♪♪〜

T:去年はですね、18年ぶりのス…18年ぶりって…(苦笑)
M:18年も経っていたんですよね。
T:すごいですよね(笑)18年ぶりのステージで…あの…ま、ぼく残念ながらその東京の
  ライヴに行けなかったんですけれども、あの映像を見たり、写真を見たりしまして、やっぱり
  まりやさんはギターが似合う人だなぁっていう風に…。
M:あー、そうですかぁ?
T:ギターを持ってすっくと真ん中に立っている姿は、ものすごく…
M:ギターはねぇ…たとえばフォークギターとかはね、弾きながらその歌うというのは、
  中学・高校でやっていましたけど、久しぶりにエレキをちゃんとステージで弾くというのは…
  あれはエレアコだったんですけど・・でも、楽しかったですよ。
  普段曲を作る時は、ピアノですけど・・・ギター似合ってた?
T:似合ってました(断言)。
M:ホントに?!
T:え〜(相槌)。
M:嬉しいな…なんて、大して弾けやしないのに。
T:あはは…いやいや(汗)…あのですね〜、18年ぶりに、そのライブをやろうと思った
  きっかけっていうのは、どういうことだったんですか?
M:えっと・・それはたまたまあの〜…あるFMのその局から30周年の記念イベントの話があって、
  それでまぁ…んー…その18年もやってないから私やりたくないなと思ってたんですけども、
  よく考えてみたら、70分くらいのステージで良いということと、それから達郎がバンマスを
  やってくれて、その達郎のバックのメンバーのスケジュールも全部空いてて、ん〜、リハをやれば
  やれなくもないかぁ〜・・ということで、自分が18年離れてたことによって、もしかしてライヴと
  いうのに、二度と立てないんじゃないかという恐怖感があったので、その恐怖感を克服したいことと…
  あの…要するにライヴをやっている自分を見てみたかった…というか確認したかったんでしょうね…、
  きっとね。
T:なるほどなるほど。
M:そういうことが、全部こう条件がぴったり重なってあったので、じゃあまぁ70分なら、
  肝だめしでやってみようかと。
T:肝だめし(苦笑)。
M:そのくらいの感じでしたけどね…。
T:そうですか…。

(♪〜「ロンリー・ウーマン(2001 Remix Version)」♪♪♪♪♪〜)

T:この間たまたま…あのー、チャ―さんにお話を伺う機会がありまして…。
M:あー、そうですか。
T:えー…やっぱりチャ―さんがおっしゃっていたのは、
M:はい。
T:自分たちはものすごく、その…日本のね、ポピュラーな音楽の中、それからポピュラ―とかロックの
  音楽の中で、やっぱり…その…何かこうひとつずつ乗り越えていかなくてはならない世代だった。
M:そうですよね。
T:で、やっぱり…そういったひとつずつ乗り越えていくっていう経験が、その自分たちの音楽にも
  生きているんだという話をされてましたけれども。
M:お〜、深いねぇ〜。
T:まりやさんは、そのへんをどういう風に・・?
M:私は私なりにそういうハードルは自分で感じたし、自分の音楽活動を気持ちよく続けられるためには、
  どうしたら良いんだろうか?ということは常に考えて・・まぁそれを含めて休業したり、あの…
  結婚生活があったり、子育てにもう集中してた時期があったりとかあるんですけど、でも、
  そういうなんか本当に淡々とした日常みたいなのが私はあることによって、もう一度音楽をやりたいと
  思えたので…。
T:あ〜(相槌)。
M:私なんかは家に入ったことが逆に音楽をもう1回生み出す力になったんですけれど、男の方は
  またちょっと違った…なんていうかな?やり方なんでしょうけどね。
T:普通の生活ってね…まりやさん今おっしゃいましたけども、まりやさんの曲ってものすごく、
  その“エム・オー・アール”(M・O・R)的なね…。
M:はい、“ミドル・オブ・ザ・ロード”(M・O・R)。
T:…ミドル・オブ・ロード的な曲の作りで、音楽的な意味だけではなくて、例えば聞き手としてですね…
  1000人のリスナーがいたとしたら、おそらく800人の人がそのまりやさんの曲に対してね…
  「うんうん」とか「わかるわかる」とか「なるほどなぁ」とかってうなづけるようなそういうことを
  歌っているメロディーがあったり、歌詞の内容があったり…ということだったと思うんですけど。
M:どうなんでしょうね?やりようがこれしかないから、これを選んでるんですけれども…。
T:はい。
M:ただ、その…万人にその同等に受け入れられるかどうかというよりは、本当に自分が納得して
  やってるのかってということが、逆に言えばリスナーの人にも失礼にならないだろうと…
  自分が不本意なものを届けるということ程失礼なことはないわけで、そういうものを選んだときに、
  自分に一番似合うものが、M・O・Rというか、まぁ・・非常に普遍的なサウンドであったり、
  普遍的な言葉であったり、非常に普通の日本語だったりとか、そういう風には思いますけどね…。
T:今ね、生活者として、ものすごく普通の生活をされているというようなニュアンスのお話…。
M:え〜、自分では普通だと思っていますけれど。
T:…ねぇ?されてますけど。
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(♪〜「すてきなホリディ」♪♪♪♪♪♪♪♪)
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T:一方でその芸事の世界っていうのは…“芸のためなら女房も泣かす”みたいなね…、
  そういう価値観って、その一方ではあって…今でもそういう価値観が、どこか芸術家の中にあると
  思うんですよね。そういうところを全く切り離したところで、まりやさんがずっと歌を歌いつづけてきて、
  で・・それがものすごく受け入れられているっていうのは、日本のその…えーこれまでの音楽シーンの
  中ではものすごく特異なことじゃないかなぁという風に思っているんですけども。
M:ん〜・・よくね、そういう話は達郎とね、するんですよ。たとえば芸人とか…その…ん〜…芸術とか…
  芸術…まぁ〜私たちの場合商業音楽ですけども、そういうミュージシャンとかというものに対して、
  例えば血の滲むような努力であるとか、その普通人としての生活を捨てるであるとか、そういった犠牲を
  強いられないと、その…アーティストとして認められないみたいな風潮があるとしたら、私たちは
  そういうものには絶対なりたくないよね、ということを話しますね。
  そういうものを手放してまで生まれたものは、果たしてその普通の生活から生まれるものより
  勝っているのか?という問いをした時、そういう事では別に差別はできないだろうと、区別はね。
  だから、できたら普通人として平和に暮らしながら、なおかつ人が喜んでくれるポップミュージックが
  あっても良いんじゃないかしらというような事を2人で時々話しながら…。
  たとえば、その画家にしてもね…モディジアーニのように、本当に悲劇の死を遂げながら、
  素晴らしいものを描く人もいるかもしれない。
  でも、例えば作曲家にしてもメンデルスゾーンなんていう人は、すごく恵まれた環境の中で、
  すごく余裕の中で曲を書いたって言いますけども、
  でも、そういう人が書いたものでも、別にね…その血を流し、汗を流さなくても、感動させた曲が
  あるとすれば、むしろ…そのなんて言うのかな?普通に生きて、普通に生活する中で生み出せれば、
  その方が自分たちは幸せだよねっていう事を言いますけどね。
T:なるほど〜
M:聞いた人がどう受け取るかは分かりませんけど…。
T:う〜ん…。
M:できたら、個人的に自分達が幸せだと思って生きていたいという…そういう欲はありますね。
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(♪〜「カムフラージュ」♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪)
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M:私はね…あの変化っていうのは、自分が歳を毎年重ねていることが、大きなもう変化だと思うんですよ。   それだから、例えば自分を…そうだなぁニューヨークのまっただなかに身を置いたら、もちろんその   新しいものが見えたり、新しい音が自分の中に生まれるかもしれないけれども、できたらこの淡々とした   日常は続けながら…自分の中で拾える言葉とかメロディーとかを、やっぱり紡いでいきたいなぁと思う   気持ちの方が大きくて…もちろん…ねぇ?あの…じゃあ、ちょっと小旅行してみようか?今日は…   今日でない、今回はイギリスの田舎でも行ってみようか?とか、バリ島もいいねぇ〜…とそういうことは   するかもしれないですけども、それを曲作りの為にするっていうことは、およそ考えたことないね…。   それは単なるリラクゼーションであって、だから曲を作るために何かその自分の生活をこう持っていく   とかではなくて、普通に当たり前の毎日、生活をしていると…、あ〜つまんないなぁ…という瞬間が   あったり、あ〜歌でも歌いたいっていう瞬間が訪れる訳ですよ。   毎日、キュウリを刻んで、その・・味噌といでいると、 T:わはははは!(笑) M:なんか歌作りた〜い!!というね、そういう瞬間がね、多々訪れるんです。   そのチャンスを狙って書く訳ですよね T:ほぉ〜…、“あ〜きた!”という感じですか? M:あ〜きたと言うよりは、書けるから…その書ける時間をもらえて、その書ける場所を私は   与えられてるから・・だったら書かなきゃ!と思うじゃない?   これがもうず〜っと家にいて、もう何もしないで、お掃除だけしてなさいと言われたら、   書く場所がないわけ、表現する場所が…。   そうしたら、私たぶんね煮詰まると思うんです。何かやりた〜い!と思ったり、お仕事に何か…   外に働きに出たいと思うかもしれないけど、でも、たまたま表現する場所を与えてもらってる、という   その救いがある為に、煮詰まったその自分を・・こう曲に託したりとかね。   なんか…“心はいつでも17才よ!”とか思っている自分を、何か曲にしてみたりとか…ははは(笑) T:なるほど(笑) M:だからどっか遊んでる。 T:そうですか・・あー・・(相槌) M:確かに仕事なんだけど、音楽はどっかで遊びだね。 T:そうですか・・・ ___________________________ (♪〜「心はいつでも17才(seventeen)」♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪) ______________ T:じゃ、ここで一曲お願いします。 M:この曲は私の気持ちが入っていま〜す、「心はいつでも17才(seventeen)」。 ♪   ♪   ♪  ♪   ♪   ♪  ♪   ♪  ♪   ♪   ♪  ♪   ♪   ♪  ♪  ♪   ♪  ♪ ♪  ♪   ♪  ♪   ♪   ♪  ♪  ♪   ♪ (「心はいつでも17才(seventeen)」OA中) ______________________ __________________________ ♪〜「今夜はHearty Party」♪♪♪♪♪♪♪♪ ____________ T:8月22日リリースの「ボナペティ!」ですけど、レコーディングの期間は   だいたいどれくらいなんですか? M:レコーディングの期間は、94年にベストアルバムを出しまして、そのあと「今夜はHearty Party」と   いうシングルを出しましたね。そこから一応、このアルバムの素材はスタートしてるんですけど、   合間を見てシングルを出して、そのシングルを書きながら、時々アルバム用に曲を書きためておいて。   で、達郎の体を空いた時に、すこ〜しずつレコ−ディングをすすめておいたので、なんかいつ始まって、   いつ終わったのかちょっとはっきりしない…というかダラダラダラダラと少しずつやっていたので。   でも、音源としては「(今夜は)Hearty Party」が、一番古いものになりますね。 T:そうですか〜。達郎さんのレコーディングっていうのは、ご自身のそのレコーディングは   発売日が決まっていて、その発売日がうしろにずれて、うしろにずれて、うしろにずれて…ということが   結構あって。で、それがファンとしては“あ、またか”みたいなね、 M:もう驚かないですもんね(笑) T:やっぱりまりやさんのレコーディング・プロデュースに関しても、そういう所はあるんですか? M:そうですね・・べつにいついつのいつだぞっていう…そのあの…なんていうのかな?   日程が決まってた訳ではないので、できあがったら出そうということだったので、…あの特にないですよ、   そういうあのまぁタイアップをもらった時の〆切というのはあるんで、そのドラマとかCMに合わせた   タイアップは、常に…あの〆切を守って出しますけど、アルバムの仕上がりが、今になるとは   誰も思っていなかったんで…。もうちょっと早いかな〜と思ってたんですよね。 T:まりやさんのその詞のモチーフ…とか、曲の…そのメロディーの作り方というのは…あの…   なんて言うんでしょうね?いくつかモチーフがというか、昔からこういうシチュエーションって   いうのがあって、それがそのいろいろな角度からこう・・・新しい曲を生み出したりするってこと   多いですけども、あの今回の…例えば「心はいつでも17才」という曲ありますよね? M:はい。 (ここで♪〜「Dream Seeker」♪♪♪♪♪♪♪に切替) T:で、あの…例えば年齢を重ねるごとにまりやさんがメッセージをこう伝えたいと思う人の幅っていうのは、   おそらく広がってくんじゃないかなぁと。 M:自分が要するに上になっていけばなっていくほど、歌える幅というのは、たぶんね…増えていく訳で。 T:そうですよね…で、相当以前より幅広い対象をイメージしなければならないと思うんですけど。 M:イメージしなければならないとして、書いているんではなくて、こう書きたいから書いているって   だけなんですよ。 T:あ〜、なるほどなるほど…。 M:ターゲットを決めたり…。 T:はいはい。 M:う〜ん…例えば広末さんに書く時は、広末さんの年代に合わせて確かに書いてますけれども、   でも、例えば自分が40ウン歳だから、こうしようとか、じゃあ25歳になってみようとか   そういう風にして書き分けてるわけではなくて、 T:なるほど〜 M:むこうからテーマがやってきて、そのドラマの主人公が20代だから、このくらいだな…とかね。   そういう風に合わせて書くことはあるんですけどね。 T:なるほど、とにかくまぁ…今回15曲入ってまして、どれもこれも…まぁ本当にボナペティ、   たっぷり召し上がれ。 M:召し上がれ(笑)。 T:ということなんですけれども、本当にね、おなかがいっぱいになるって感じしますけれどね。 M:ありがとうございます。 T:あの…今回のそのアルバム出て。で、まぁ・・これからこうやっていろいろその〜…プロモーション   回られるんでしょうけども…ライヴっていうのはもうしばらくは? M:ん〜…、またこの間のライヴと同じで何かのタイミングが合って、達郎とかそのメンバーの   スケジュールも合って、これならやってみようか、ということであれば、また考えてみようかなと   思いますけど、何か長〜いツアーにまた出るとなると、その淡々とした日常が崩されるわけで、   それは嫌なんですよ。 T:なるほど〜。 M:だから、そこんところの…ん〜、折り合いのつけ方がうまくできるものであれば、   何か考えようかなと思ってるんですけどね。 T:そうですか。 M:ん〜、いきあたりばったり。 T:わははは(爆) M:でたとこ勝負の人生だわ(笑) T:いや…もうねぇ・・たぶんもう20年間待っている仙台のファンというのが多いと思うんですよ。 M:あ、そうか〜…ライヴに関してはね・・でもね、本当はそうやって津々浦々皆さんにお会いできた方が   良いですもんね。だからといってドームみたいなところでね、ウワ〜とみんながいるところでは、   きっと音的に成り立たないだろうから…難しいですよね。   うんまぁ…よぼよぼになる前に1回くらいは、ちょっとね…日本を回らなきゃとは思うんですけどね。 T:そうですね…いろいろあるでしょうけど・・そこをひとつのんで!! M:わははは(笑) T:是非、実現させて頂きたい!! M:達郎次第だな〜。 T:わははは(爆) M:バンマス次第…なんで。 T:そうですか…さて、それではここで曲を紹介して頂きたいんですけれども。 M:はい。 T:これは広末さんに、以前に提供された曲ですね。 M:はい、広末さんのセルフカヴァーです「とまどい」。 __________________________ ♪〜「とまどい」♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪  ♪ ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪ ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪ 〜T(ジングル):『ザ・ルーツ』・・このコーナーは、ゲストの音楽観に影響を与えたミュージシャンへの          思いを語ってもらおうというコーナーです〜 _____________ T:まりやさん、以前あの…ザ・バンドが… M:ザ・バンドはすごく好きで、あの…大学時代にね、結構はまって聞いてて、私はあそこのギタリストの   ロビー・ロバ−トソンの大ファンで、追いかけて行って、彼にそれこそあのアーティストインタビューを   とった事があるんですよ。 T:えっ!?(驚) M:まだ、デビューする直前だったんですけど… T:ほぉ〜…(感嘆) M:彼がやって来る時に、待ち構えて、こんなにちっちゃなテレコを持ってって…、 T:えー…。 M:ザ・バンドのその曲に関して、いろんなインタビューした。彼も…とっても良い人で   ちゃんと答えてくれて…。 T:ほぉ〜…。 M:あの詞に関してどうしても難解だったんですけど、これに関してはどうですか、とか   全部答えてくれたんですよ。 T:えぇ…。 M:その…たぶん「ラストワルツ」のキャンペーンでやってきた時なんですけど…。 T:あーそうですか…。 M:たまたま会えて、そしたらもうその時から、手紙のやりとりとかするようになって、   今でもファックスが届きますよ、ロビーから。 T:えー!?そうなんですか(さらに感嘆!!) M:そうなんですよ。 T:はー…。 M:だから何がね…そのお役に立てるかわからないものですよね…。私がザ・バンド好きで、   すごい熱意を持って聞いてた事が、彼にたぶん伝わったんでしょうね。 T:はー…。 M:今でも、時々誕生日とかにお花を届けると“どうもありがとう”とかね、ちゃんと直筆で   ファックスとか届くんです。 T:そうですか…。 M:ザ・バンドはすごく好きで、もちろん聞きましたけど…、でも、もっとさかのぼると、   一番物心付いた時に好きだったのは、その…ニ―ル・セダカとかポール・アンカなんかが書いた   外国の曲を、日本人のボーカリスト、弘田三枝子さんとかザ・ピーナッツとかが歌ってたというのが   一番好きだったんですね。   そこから、こう…どんどんどんどん洋楽を聞くような歳になってから、出会ったのが、   ビートルズ…小学校4年くらいだったかな? T:なるほど〜…。 M:えー、そこが私にとっては、一番大きなその洋楽への扉だったので…。 T:なるほど。 M:是非今日はビートルズをかけてください。 T:はい…ビートルズの曲の中ですけど、これは「ヘルプ!」に入っているものですよね? M:そーなんです、この「ヘルプ!」の映画をうちの姉貴と一緒に見に行って…。   姉貴が連れて行ってくれたんです。 T:はいはいはい(相槌) M:その「恋のアドバイス」という歌をレコーディングするシ−ンがね…こうね、出たんですよね。   ジョンが歌ったらそのあと、ジョージとポールが掛け合いするレコーディングシーンを   初めて見た時に…、 T:はい、 M:あぁ…もう世の中にこんなかっこいいものは、他にない!!って田舎の小娘は思ったわけですよ。 T:(笑) M:もうこれしかないなぁ…というぐらい鳥肌が立ったのがこの曲だったんです。 T:なるほど…いわゆるマージ―ビートティストっていうのが、まりやさんの曲にもいくつか   ちりばめられてますけども、 M:はい、もうそれはビートルズがルーツですね。 T:はい…じゃあ、今日はこの曲を紹介して頂きます。 M:「You're Going To Lose That Girl」 _______________________ ♪〜「You're Going To Lose That Girl」(♪〜恋のアドバイス)♪♪♪♪♪♪♪♪♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪   ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪   ♪ ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ______________ ♪〜「A cup of tea」♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ (エンディング) T:さて、「サムシングニュー」そろそろお別れの時間です。   今週は竹内まりや「ボナペティ!」スペシャルと題しまして、30分竹内まりやさん満載で   お送り致しました。いかがでしたか?貴重なインタヴューでした…自分でいうのもなんですが…。   えー、さて今週のプレゼントですが、竹内まりやさんのオリジナルエプロン男女ペアでお1人の方に   プレゼントさしあげます。あて先は・・・・・・(省略)サムシングニューのプレゼント係まで、   必ず番組への感想、ご意見、自分の見たライヴの感想、もしくは竹内まりやさんにメッセージなんかでも   結構でございます。是非書いて送ってください、お待ちしております。   このあとのライヴ情報いきましょう・・8月19日日曜日は、ウルフルズ午後6時、グランディ21。   8月26日日曜日は、ゴスペラ―ズ午後5時半から、県民会館です。31日金曜日は、コタニキンヤと   ラッパ我リヤが、それぞれMACANAとJunk Boxでライヴを行います。ライヴに行った方は、   ライヴレポート寄せてください。お待ちしております。   最後は竹内まりやさんの「A cup of tea」でお別れです。お相手は、田沼佳之でした。   See you next week,Bye Bye!                     (♪〜The End) ___________________________