はるばる行ってまいりました。日本武道館。
もちろん、武道館は初めてなので、どんな感じなんだろうと楽しみにしておりました。
まず、席について思ったこと。結構丸くて、ステージとの距離はあまりないなと言うこと。
でも、傾斜が急で、すごく高い!
初日は2階南西スタンドで見たのですが、そういうわけであまり遠いなとは思いませんでした。
でも、やはりステージ上の出演者は小さい・・・。

さて、レポを。2日ともメニューに大きな変化はないので、まとめてお送りします^^;
MCで見られた細かい違いについては、MLの記事などを参考にしながら、覚えている限りで・・・。

公演は、2日間とも約10分程押して始まりました。
まず登場したのはcanna。7/12発売のシングル「右手」と言う曲を
オープニングにやってくれました。その他にはKinki Kidsに提供して大ヒットした曲「青の時代」や、
インディーズ時代の思い出の曲「あぜ道」(でしたっけ?^^;)など、6曲を披露してくれました。
彼等は初めての武道館だったそうですが、それに怯むことなく、のびのびとしたステージングで
楽しませてくれました。12日の公演では、MCの時にこれもKinki Kidsに提供した
「もう君以外愛せない」を、周水君のボーカルで一節だけですが披露すると言ったサービスも^^。
惜しむらくは、PAの音が大きすぎて、あまり落ち着いて聞けなかったことかなぁ・・・。
これは、次のSING LIKE TALKINGにも言えることなんですけども。
あと、吃驚したのは会場からの「たかしー!」「周ちゃ〜ん」といった黄色い声援。
アイドルのコンサートに来たのか自分は?と、思わず錯覚してしまいましたとさ。(笑)

次に登場したのはSING LIKE TALKING。自らの音楽的ルーツを辿るカバー3曲や、
公演の前日の深夜に詞が出来上がったと言う、まさにできたてホヤホヤの新曲「ONE DAY」を含む
6曲を披露。バックミュージシャンは一流どころがいっぱい。ドラムの村上”ポンタ”秀一氏や
ベースの富倉安生氏などなど・・・。
彼等がこうして集うのは約3年ぶりなんだそうで、これからアルバムのレコーディングに入り、
来年の春頃にはリリースできるかも?とのことです。

そして、お待ちかね。われらがまりやさんの登場か・・・と思ったら、いきなり客電がつきました^^;
20分の休憩に入るとのことです^^;

この間、会場に流れていたBGMは、もう達郎さんの趣味丸出し(笑)だったそうな。

約20分の談笑タイム、お茶タイム、トイレタイム、ホタル族タイム(笑)も過ぎ、
客電が落ち、DJのナレーションが。
緊張感、どんどん高まって行きます^^。


メンバー登場。ギターを抱えた達郎さんが前に出て来ます。そして奏でたイントロは・・・

「アンフィシアターの夜」。

すごく力強い声、バックの演奏に負けてません^^。
「♪開演のベル 待ち焦がれてる〜」まさに、今の我々の心境を唄ったようなこの曲、
オープニングに相応しいナンバーと言えましょう^^。

そして2曲目、ギターを抱えたまりやさん。何を唄ってくれるのかな?
ギターの佐橋さんの奏でたイントロは・・・

「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」。

「ライブで聴きたい曲」のアンケートで、僕が候補に挙げていたのがこの曲。聴けて嬉しい!
声もとてもよく通っていて、とても18年7ヶ月の長きに渡ってステージから遠ざかっていたとは
思えません^^。

そして、次の曲「Forever Friends」のイントロのリズムに乗せて軽くMC。

「みなさん、こんばんは。本当にお久しぶりです。18年と7ヶ月の御無沙汰でした。みんな、
元気にしてました?今日は、cannaとSING LIKE TALKINGという私の気心の知れた仲間達と一緒に、
このTokyo-FMの開局30周年イベントでこうしてみなさんにお会いすることができて、本当に嬉しいです。
つもる話もいっぱいあるんですが、今日は、いっぱい曲をやって帰りたいと思いますので、はじめての方も、
久しぶりの方も、最後までゆっくりとくつろいでいってください。」

ラストでは、オリジナルと同じくビートルズの「With A Little Help From My Friends」を
唄ってくれました^^。

次の「マンハッタン・キス」をしっとりと歌い上げたあと、再びMC。

「18年と7ヶ月と言う年月は、私にとってはあっという間だったのですが、よく考えてみたら、
人間がオギャーと生まれて大学生になるまでの年月なんですよね。」
「不手際や失敗等いろいろあるかと思いますが、そのへんは太く鷹揚に許してやって下さい。」
「19年ぶりにライブやると言うことで、ある女性週刊誌の表紙を見ておりましたら、
『カリスマ主婦竹内まりやのスーパー庶民派生活』。主婦にカリスマも一般もあんのかな(笑)。」
「ノーメイクで八百屋でニンジン下さいと言っている。八百屋で魚くださいってやつはいないって。(笑)」
「ジーンズでママチャリに乗ってる。よけいなお世話だって。達郎みたいな喋りになっちゃった。(笑)」
「達郎と私の交際が発覚した時の週刊誌の記事なんてすごかったですよ。達郎がギター弾いてる写真が
ありまして、『地道な活動を続けるロックミュージシャン山下達郎、交際発覚。』その隣に、どこで
撮ったのかわかんない超ブスな写真が載ってまして、『自ら婚前交渉を求めた歌手、竹内まりや』。(笑)
なんなのそれ。」
「今日は舞い上がってて、緊張感もそうなんですけど、みなさんにお会いできたことが嬉しくて。」

次に唄ったのは、大ヒットアルバム「LOVE SONGS」に収められているまりやさんお気に入りの曲、
「五線紙」。佐橋さんによるギターと、達郎さんのパーカッション、土岐さんのサックスによる演奏を
バックにしっとりと歌い上げてくれました。

MC。「この曲はアマチュア時代からの古い音楽仲間である安部恭弘君に書いてもらったんですけど、
別に安部君とつきあってたと言うわけではないのですが、友達に「まりやちゃん、安部君と結婚したら
「安部まりや(アヴェ・マリア)になれるじゃん。」と言われまして。なってどうすんだって。(笑)」
このほかにも、「アイドル時代」の武道館にまつわる思い出話や、「エリック・クラプトンにナンパされた」
話などをしてくれました。(「クラプトンにナンパされた」話は新聞に載っていましたので、そちらを
御覧くださいませ。)
「休業中はいろいろな歌手の方達に曲を書いていまして、古いところだとアン・ルイス。その他にも
河合奈保子ちゃんだとか今は亡くなってしまいましたが岡田有希子ちゃんとか。次にお送りする曲は、
1984年に薬師丸ひろ子ちゃんのアルバムのために書いた曲なんですけども、失恋して落ち込んでる人、
会社にリストラされてつらい日々を送ってる人など、全ての元気のない人に捧げます」、と言って
歌いだした曲は・・・「元気を出して」。
まさにこれこそ元祖、「癒し系」?まるでまりやさんにやさしく包み込まれているようでした・・・。

オリジナルと同じ達郎さんの多重録音コーラス(テープ)ではじまった「カムフラージュ」。
曲の後にはメンバー紹介。ドラムの青山純さん、ベースの伊藤広規さん、キーボードの難波弘之さん、
重実徹さん、ギターの佐橋佳幸さん、コーラスの国分友里恵さん、佐々木久美さん、三谷泰弘さん、
サックスの土岐英史さん、そしてバンマスの達郎さんの順にメンバーを紹介してゆきました。
ここで紹介された興味深いエピソード(?)を。ドラムの青山さんはまりやさんのメール友達だそうです。
キーボードの難波さんは先日、イエローモンキーのコンサートに行っていたそうです。そのコンサートには
まりやさんも行っていたそうな。ギターの佐橋さんは、94年に行われた達郎さんの「SINGS SUGAR 
BABE」コンサートの打ち上げの席で、まりやさんに、復活コンサートの時には絶対に自分を使ってくれ、と
直訴したとか。コーラスの佐々木久美さんは先日、サンリオピューロランドで行われたママさんダンス
コンテストで2位だったそうです。さすが元スクールメイツ。(笑)
その他にも、それぞれのミュージシャンの皆様の近況報告や告知もしっかりとしておりました^^。

そして、エンディングで達郎さんとまりやさんの「掛け合い」(まりやさんはメインのフレーズ
「♪I'm just playing games〜」を唄い、達郎さんはライブアルバム「JOY」に収録されている同曲の
エンディングそのまんまのヴォーカルを聴かせた)が見られた「プラスティック・ラブ」を
演奏し、MC。

「この年になるまで唄い続けてこられるとは思わなかった。」
「このまま歌をやめても悔いはないなと思った時期もあった。」
「こうして今でも唄い続けていられるのは、家族や私のこうした活動形態を理解してくれるスタッフや
私に関わる全ての人の協力あってこそ。そして、ファンのみなさんのおかげ。本当に感謝してます。」
「このライブが終わったら、ニューアルバムの完成に向けてレコーディングに入ります。またどこかで
みなさんにお会いできることを楽しみにしています。」
「これからも、私なりののんびりペースではありますが、できる限り唄い続けていきたいと思いますので、
これからもどうぞよろしくお願いします。」

そして、いよいよラストナンバー。難波さんのピアノが奏でたイントロは「駅」。
とーっても良かったんですけども、ひとつだけ不満を言わせてもらうなら、間奏だけでなく、もっと全編に
渡って(シンセ)ストリングスをからめて欲しかったです。というか、ストリングスパートだけ
テープ使用でもよかったような・・・。あのオリジナルのストリングス、大好きなもんで。

演奏が続く中、まりやさんはいったん退場。コーダで難波さんが奏でていたピアノのフレーズが
すごく印象的でした。ああ、もう一度聴きたいっす・・・。

アンコールを求める拍手がホールいっぱいに響きます。そんな中、まりやさん、達郎さん、そしてコーラスの
国分さん、佐々木さん、三谷さんが登場。軽いMCの後、「それでは、アカペラを。」と言って
歌いだしたのはなんと、「リンダ」。達郎さんはベースパートを担当。彼のバスボーカルは
「ON THE STREET CORNER」シリーズではお馴染みですが、ナマバスボーカル(?)はなかなか見れない
(聴けない?)ですよね^^。オリジナルよりは若干短かめでしたが、とっても良かったです^^。

RCA時代の大ヒットチューン「不思議なピーチパイ」「SEPTEMBER」を
メドレーで披露した後、フルバンドのでのアンコールラストナンバーは「J−BOY」。
曲の終了直後、ステージ両脇から大クラッカーが打ち出されました!2日目はアリーナだったので、
クラッカーから打ち出された銀テープを拾って来てしまいました^^;

曲が終わり、ステージには達郎さんとまりやさん、二人だけが残りました。
達郎さんへの感謝をMCで述べた後、歌いだしたのは夫婦放談でもお馴染み、二人で結婚式に招かれた時には
必ず唄うと言う「Let it be me」。達郎さんの自作のカラオケ
(夫婦放談の時と同じ音源ではなく、同じデータを使用して再録音したもの。)をバックにしっとりと
歌い上げてくれました。歌い終わったあと、「また必ずどこかでお会いしましょう!」と言い残して、
まりやさんは舞台袖へと消えてゆきました…。

本当に終わってしまいました。ライブ。まりやさんの出演部分だけでも1時間30分を超える、
トータルでは3時間30分以上の長丁場。でも、あっという間でした。
客出しの「純愛ラプソディ」オルゴールバージョン(?)が流れる中、ライブの余韻に浸りたかったのですが、
帰りのバスの時間が迫っていたので、泣く泣く家路を急ぎましたとさ。(涙)

ああ、大阪も行けるものなら行きたかった・・・。
それくらい感動した、短いライブ歴の中でもベスト3に入る、すばらしいライブでした。


曲目リスト(まりやさんの分だけ^^;)

 1. アンフィシアターの夜(Album「VARIETY」収録)
 2. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)(Album「Quiet Life」収録)
   MC
 3. Forever Friends(Album「Quiet Life」収録)
 4. マンハッタン・キス(Album「Quiet Life」収録)
   MC
 5. 五線紙(Album「LOVE SONGS」収録)
   MC
 6. 元気を出して(Album「REQUEST」収録)
 7. カムフラージュ('98年11月発売のシングル)
   MC
 8. プラスティック・ラブ(Album「VARIETY」収録)
   MC
 9. 駅(Album「REQUEST」収録)

   MC

EC1. リンダ(Acappella Version)(Album「PORTRAIT」収録)
  2. 不思議なピーチパイ〜SEPTEMBER(メドレー)(両曲ともAlbum「LOVE SONGS」収録)
  3. J-BOY(Album「UNIVERSITY STREET」収録。ここで演奏されたのは「VIVA! MARIYA」に
       収録されていたライブバージョンを基にしたもの)
   MC
  4. Let it be me(Duet with Tatsuro Yamashita)

参加ミュージシャン

竹内まりや:Vocal & Electric Guitar on "My Sweet Home"
青山 純:Drums
伊藤広規:Bass
佐橋佳幸:Electric,Acoustic,12 String Electric Guitar
山下達郎:Electric & Acoustic Guitar,Keyboards on "Forever Friends",Percussion on "Gosenshi",
               Background Vocals on "Forever Friends","Plastic Love","Linda"
               & Duet Vocal on "Let It Be Me"
難波弘之:Keyboards
重実 徹:Keyboards
土岐英史:Sax
国分友里恵:Background Vocals
佐々木久美:Background Vocals
三谷泰弘:Background Vocals
参考資料:ライブ関連記事