BLUES BROTHERS 2000


 前作から18年後の1998年に、皆さんもご存じだと思いますが、『ブルース・ブラザース』の続編が公開されました。題名は『ブルース・ブラザース2000』。
 一応、あらすじを説明しておきます。神の使命を終えてから18年後、ようやく釈放されたエルウッドだったが、刑務所の所長から、兄ジェイクがすでにこの世を去ったということを知らされる。しかも父親代わりであった、カーチス(キャブ・キャロウェイ)もこの世から去ったことを知ったエルウッドは、絶望のふちに立たされると共に、家族を失ってしまったのであった。しかし、ふたたびバンドを再結成させようとするエルウッド。神の使命を終え、最愛の家族も失った今、エルウッドは、新たなる自分の使命を見つけるのだった・・・。と、まぁGurasan的に言うと、あらすじはこんな感じ(^^)。
 んで、映画の感想でございますが、やはりジェイク、つまりジョンがいないのは悲しいですね。彼が、もうこの世にいない現在、こんなことを言っても、しょうがないことですが、続編にもやはり出演してほしかったというのが、正直な感想ですね。彼が2000に出演していたら、前作以上の反響を生んだに違いありません。でも、あれだけの素晴らしい笑い、そして歌を我々に届けてくれた彼に、2000にも出演してほしいなんて、もしかすると贅沢なのかもしれませんね(^^)。
 しかしながら、Gurasan的には、2000もなかなか良い出来だと思います。前作に引き続き、踊りはもちろん、歌もたいへん素晴らしいです。個人的にギャグのほうは、前作のほうがレベルが高いと思っておりますが、でも2000にもあのハチャメチャッぷりは、健在ですね(^^)。
 2000には前作のような孤児院を助けるといった、はっきりとした旅の目標がないような気がしますが、ちゃんと2000にも目標があります。アメリカ本来の音楽であるブルースを復活させるという、どでかい目標があるのです。エルウッドはこう言いました、『次の世代はリサイクルのデジタルテクノ音楽。シンセのリズム、暴力的なギャング・ラップ、アシッド・ポップ、サッカリン・ミュージック。この国の伝統音楽は永遠に失われる。ブルース、R&B、ソウル音楽は消える。その火が消えると、70年間人類を楽しましてきたサウンドは、紀元2000年を目前にあえなく枯れ果ててしまう。』きっとこれは、ダン・エイクロイド本人の気持ちでもあるでしょう。だからこそ、ダンはジョンが他界したにも関わらず、続編を作ったのです。
今の、このような音楽の時代だからこそ、続編を作ることをダンは決意したのでしょうね。
 ブルース・ブラザースが、我々の心に残る限り、ブルースの火は燃え続けるでしょう。





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