独裁者


 Gurasanがチャップリンの映画で一番好きなのが、この『独裁者』です。
ヒトラー率いるナチスを、とことん風刺し、とことん笑い飛ばした作品。映画の冒頭にある、チャップリン扮する独裁者ヒンケルの演説から、すでにそのことが感じとれますね。初めてこの作品を観たときは、ほとんど笑わなかった記憶があります。と、言うよりも笑う気がしなかったんです。何というか・・・、とても喜劇には思えなかったのです・・・。今、観てみるとすごく笑えるのですが、最初観たときは何か笑う気がしなかったんです。まぁ、そのことについては、いつか「今日も、ステッキをまわして・・・」で詳しく書くことにします。
 それにしても、チャップリン扮する独裁者ヒンケルの演説が凄まじい・・・!!本当に迫力があって、圧倒されてしまいます。やっぱり、チャップリンはデタラメ語がうまい!!そういえば、チャップリンの伝記映画『チャーリー』で、ヒトラーのモノマネを練習しているシーンがありましたよね。
 あと、映画の中盤辺りにある、独裁者ヒンケルの風船ダンス。「世界は私のものよ〜!!」と言わんばかりに踊るヒンケルは、独裁者たちの真実の姿を見事にあらわしています。
 そして何と言っても、有名なラストの演説。放浪者でなければ床屋でもない、チャーリー・チャップリン自身が世界中の人々に贈った愛と希望のメッセージ・・・。本当に感動しました、そして泣きました!!素晴らしすぎる・・・。
 チャーリー・チャップリンの『独裁者』は、永遠に映画史に残り、そしていつの時代になっても、人々に希望を与え続けて欲しい映画ですね。それでは、最後にチャーリー・チャップリンのメセッージの中で、Gurasanが一番好きな部分をここに記載したいと思います。

『空をごらん、ハンナ!もともと人間の魂は翼をあたえられていたのだ。だが、ついにいまはじめて空を飛びはじめたのだ。虹の中へ、希望の光の中へと、いま飛んでいるのだ。空をごらん、ハンナ!上を向いて!』





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