私の想い  No1     

                                                         想い
                                                           
                

農家と子育て

我が家は農家です。
主人はサラリーマンだから、私は農業の仕事をもちろんやります。
田んぼの中にも入ります。
主人がいる日曜には田んぼの仕事が待っています。・・・ (一日中というわけでは無いけど)
昔と違って、農家の仕事もずいぶん楽になっているというけれど、やっぱり大変。
私の昔からの友だちには農家へ嫁いだ人はいない。
そんな友人達と話をしていると、
”農家でない人はいいな〜” なんて つい思ってしまう。
泥仕事なんて、とんでもな〜い! なんだもの。

そんな事を考えてしまう私でも、農家も満更でもないな・・なんて思う事がある。
私たちは子供達が小さい頃、よく田んぼへ連れて行った。
春先の田んぼ、田植えの時、そして稲刈りの時・・・
春先の田んぼへつれて行った時は、私たちが仕事をする近くで、
子供達(特に息子)は蛙や虫を追いかけて遊んだりしていた。
田植えの時には、子供たちには、”苗の箱を洗う”というお手伝いをしてもらった。
3人の子供達はそれぞれに競って洗ってくれた。
とは言ったものの、子供達にとってはお手伝いでもあるけど、水遊びに近いかも・・・
秋の稲刈りの時も、子供達を一緒に連れて行った。
コンバイン(稲刈り機)の運転台に乗せてやったり、またまた、息子達は虫を追いかけたり・・

そういうふうに過ごせたのも子供が小学校まで。
中学校へ行く頃からは、部活やなんだかんだと田んぼへは行かなくなった。

今になって振り返ってみると、
私は、子供達とそういうふうに過ごした経験や思い出があるって とっても幸せだと思う。
青空の下で、子供達は ”キャッ、キャッ・・” と笑顔いっぱいで遊んでいる。
私にはそんな思い出がある。


5月6日 
本当に美味しいもの

先日、主人と鮎料理を食べにいって来た。
私達の前に一人の女性が座った。
その女性と少し話をした・・・
インターネットで調べて、ここを訪れたのだと言う。
大きな期待をもってここの鮎料理を食べたのだけど、期待はずれだったようだ。
もっとも、彼女自身が言っていたけど、鮎が美味しくなるのはもう少ししてから・・・
そう・・鮎が解禁される6月になって、天然の鮎がだされるようになってから。
その彼女に ”口が肥えてますね。”って言った事から、
”口が肥えている”とは・・”美味しい”っていう事とはという話になった。
”美味しいものもそうでないものも、いろ〜んなものを食してみて、やっと美味しいって言うものがわかる。
私にとって、この空気がとっても美味しい! ここの水がとっても美味しい!
この美味しさがわからないなんて、バカ野郎よ!”
って、都会に住んでいるらしい彼女が言う。
そんな事を言ったって、この空気、この水・・当たり前じゃないの。
私は手の込んだフランス料理や京料理を食べた〜い!
そう言う私に対して、
”あなたはおいしいものに気づいていない!”

そういえば、いつもスーパーで買い物をしている友人に小松菜をあげた事がある。
友人は ”とっても美味しかった! 甘くて、スーパーのものとは全然違う。”
へ〜ぇ、そんなもんかな〜?

そんなふうに考えてみると、自分で作る野菜を食べ、
富山湾でとれる新鮮な魚を食べている・・・
私にとって当然の、美味しい水、美味しい空気に囲まれて
もしかしたら・・・
私って、美味しいものを知らない ”ばか野郎”なのでしょうか?


4月27日 
不満・・・そして引け目

私はきちんとしたところでお勤めをした事が無い。
”きちんとした”っていう表現はちょっと違うかもしれないな〜〜 どう言えばいいのかしら・・?
会社が大きいとか小さいというのではなく・・・・
とにかく、私は世間一般で言う ”給料”ってものを手にしていないと思う。
洋装店へ入った時も、縫製師というより縫い子の見習いって感じだから お給金もほんとにわずか。
数年後には出産のためにそのお店を辞めてしまったしね。
末の子が3歳を過ぎた頃から、今度は違う洋装店の縫製を自宅でするようになった。
いわゆる 内職ということになる。
富山の中心街のそれなりの高級洋装店(注文服)の縫製。
お金より自己満足って感じかな? だって、ほんと、安いお給金なんだもの、内職って。
それでもまあ、技術を持っての内職だから・・・
それに家の事もやって得る内職のお給金・・自分の小遣いとしては十分かな・・・

そう思いつつもやっぱりきちんとお勤めをした事が無いってことに引け目を感じてしまう私。
私ってホント、世間知らずなんだろうな〜ってつい思ってしまう。
それに、いつも、いつも誰かに守られてきたような気がする。
”幸せ”って言えばそうなんだろうけど、でも、やっぱり、”不満” を感じてしまう私。

いつもどこかに劣等感や引け目を感じている私。
ついつい ”隣りの芝生は青い!” と感じてしまう私。
あ〜あ、私はいつになったら自分に、それなりでいいから、満足できるようになるのかしら・・・?


4月23日 (月)
私のHP作り

私にとってHPを作るって思っていた以上に大変だった。
ど〜〜っぷりと主婦の生活にいて、年と共に、新しい事への挑戦が億劫になっていた。
まだ30代の頃は説明書を読んで、ビデオやオーディオ、ワープロなどを触っていた。
でも いつのまにか 自分で読むのではなく、子供達に教えてもらうようになり・・・
そして、今では、子供達にやってもらうようになっていた。それが当たり前のように・・・
子供達には ”母さん、それっくらいじぶんでやれば・・” な〜んて言われつつも。

そんな私がHPを作るな〜んて。
“私にだって作れるよ! 母さん、がんばっちゃうもんね!”
口先ではそう言ったものの、PC自体よく理解できない。
それでもなんとか子供達へのメールや 興味のあるHPへのカキコは何とかできるようになった。
その頃、私はそれで一応満足していた・・・だって、到底これ以上は無理だと思っていたから。

カキコ専門の私もやっぱり自分のHPがほしくなってきた。
長々と自分の意見を書くことにはやっぱり・・遠慮してしまう
”HPに挑戦だ!”
PCのことで私が頼れるのは、実家の兄が1ばん。
兄に言うと、”HPなんて簡単だよ。分からないところは教えてやるよ!” との答え。

本のとうりにやり、それでもずいぶんと頭が痛くなるほど悩んだ。
それも最初のうち・・・進むにつれ、頭の中が真っ白。
どうにもならない!  それくらいに全くわからないことがいっぱい。
”あっ、そうだ!” と兄に連絡・・・兄にとってはなんでもないことだったようだ。
”わからないことにぶつかりながら ひとつづつ分るようになっていくんだ。” と兄は教えてくれた。
どう説明していいのかわからなくて、息子を仲立ちにして、兄に教えてもらったこともある。

何度も・・何度もHP諦めようと思った。
でも 今 諦めたら、いつできるの。 きっとできないだろうな〜  そう思った。

なんとか・・どうにか、私のHPができた!
直したいところもいくつもあるけど、結果が恐くて触る事が今は出来ない。
いつか、もっとPCがわかるようになったら・・・そうなったら、もっと素敵なHPにしたいな〜



もうすぐ私のHPが公開されようとしている。
今までとどこか違う私の生活が始まろうとしている。
娘達は ”母さん、よかったね!”と言ってくれた。
無理をせず・・気長に・・そして、気楽な気分でやっていきたい。

それにしても、こんな風に変わろうとは・・・
つい先ごろ義母がなくなった。義父も2年前亡くなった。
長い、長い、介護の生活 そして 嫁という立場から、やっと開放された。
別に ”うれしい”っていうわけでは無いけど、”ホッとした” が本音かも・・・
両肩に乗っかっていた重石が1つ・・そしてもう1つ取れて、私は・・・”自由”