ポムの短かった命

                                                                                     ポム

今日8月30日(木)ポムが死んでしまいました・・・
私にはまだ理解が出来ません
どうしてこんなことになってしまったんだろう・・・

私は今月の23日木曜から今週火曜日の28日まで留守にしていました。
その日までは何の変わりも無く いつもどうりだったのに・・・
そう・・私にはそう見えました・・もちろん家族にもそうだったと思います!
なのに、なぜ・・?
今思うと 私が帰ってきても案外と冷静で ちょっとよそよそしかったかも.........
でもねぇ、犬と違って 我が家の猫達はそんなに感情を表現するわけでもなかったし〜
でもそれは体の調子が悪くて・・・だったのかも・・
だっこしても抱きついてこなかったのは それだけだるかったかも・・

ポムの死の原因は尿が出なくて尿毒素が体にまわったことらしいのです。
私の目には帰ってからもトイレにいる姿はみかけています。
ただ家のところどころにうっすらと血が混じった水溜りがありました・・
でもそれは<手に怪我をしていたムーのもの??>って
なんだか変だなぁ〜って不安に思いつつも 自分勝手にそう思い込んでいたんですよね。
まさかポムからのものだなんて頭の隅にも無かったのだから...........

29日の夕方になりそのちょっとだけ血の混じった水滴が一層気になります。
そして、夜寝る頃になって初めてポムが原因だと確信したんです!
もう寝ようとポムを探して抱き上げたときポムのおしっこの所が汚れてぐっしょりしていました。
ああ・・ポムだよ! ポム、どうしたの?
「明日病院へ連れて行こう!」
って主人に言いつつ、布団の上でポムをなでて寝ました。
(ポムはしばらく私の横にいたけれど、しばらくして自分のベッド?に行ってしまった)

次の朝、いつものように猫達に餌をあげました。
いつもがつがつ食べるポムなのに お皿の所へは来たけれど、お皿とは逆の庭の方を向いてゴロンとしています。
ヘッ、なんで??
やっぱり絶対に医者へ行かなくっちゃ!

29日にこれから親戚になる家のお祖父様が亡くなり、お悔やみの電報を手配して、
自分の準備もしてこれから家を出ようと思うとポムがいません。
「ポム〜〜 ポム〜〜」
家中どこを探しても見つかりません!
ますます不吉な想いが頭に浮かびます・・・
これだけ探してもいないんだからと外を探す事に。
アッ、あれは??
そうポムは隣の納屋の入り口近くに横になっていました!
大きくホッと安堵!
見つかってよかったよ・・
時計を見るともう10分あまりで12時です。
急がなくちゃ〜〜

お医者さんはポムの経過等を聞きつつ質問もしました。
私はお医者さんの顔や様子で いやな予感、不吉を感じました。
とても信頼のおけるお医者さんです。
お医者さんは 私の話を一通り聞いてから言いました・・・
とても危険な状況です。
おしっこがでていないです。
体温も低くなっています。
とりあえず、検査をします。

しばらく待って検査結果を手にお医者さんのお話です。
尿が出なくて尿毒症の症状です。
とても危ない状況です。
この検査結果を見てください・・・
・・・・・
これからの治療は?と聞くと
とりあえず尿を出すようにします。
そして・・・
いろいろと説明してくださいました!

少なくとも1週間は入院することになるだろう。
そして、その後に慢性膀胱炎や慢性背腎盂炎が残る可能性が大きいが、元どうりになるかもしれない。

先生は沈黙しました。
でも、入院して治療しなければ、今日にでも死んでしまう事は確実なようだと 先生とのやり取りで判ります。
もちろん、頭を下げて ポムを先生の手にゆだねました!
診察室を出るとき、もう一度ポムを連れて来て貰い、顔を見せてもらいました。
ポンちゃんの顔を覗き込んで・・・
これが命あるポムとの最後でした。
決して苦しそうな気配も見えません。
でも、感情を出す力も無かったんでしょうか・・・

どれだけお医者さんがいろいろ言われても まさか、こんな事が待っているなんて思いもしない私です。
いろいろな用事を済ませ、いったん家に戻りました。
家には仕事から帰ってきたお嫁ちゃんがいました。
今日木曜日は早く仕事が終わります。
お嫁ちゃんに 今日ポムを病院へ連れて行きその結果やポムを病院へ置いてきた事を言いました。
そして、今日ヤマをむかえると・・・
もちろん思いもかけない私の言葉にお嫁ちゃんはビックリしています。

私は又用事のため家を出ました。
家に帰ってほんのしばらくして 電話が鳴りました・・・
「今ポムちゃんが亡くなりました!」 と聞き覚えのある先生の奥さんの声!
「エ〜〜〜ッ、今すぐ行きます!」
車の所へ行くとき、本当に偶然に買い物から帰ってきたお嫁ちゃんの車が見えました・・
走りながらお嫁ちゃんに駆け寄り、説明。
お嫁ちゃんはすぐに私を乗せてお医者さんへ連れて行ってくれました。
私一人だったら ポンちゃんを助手席に一人寝かして運転しなくてはいけません。
本当にグッドタイミングでお嫁ちゃんは家に帰ってきてくれました。
それにお嫁ちゃんがいると心強いし お医者さんへ行っても私はポムの事だけを考えればいいし・・・
それよりも 動揺して、涙が止まらなくて、運転が難しかったかも・・

丁寧に白いバスタオルで包まれているポムを前にお医者さんは
「苦しむ事はなかったですよ・・・」

純血種のスコティッシュフォールドに多い関節変形等の病気を持つポムです。
それは娘がポムを飼う前から判っていた事です。
だから、私はこの猫を飼う事をとてもためらっていました!
飼うからには最後まで責任を持って可愛がってあげなくては・・・
そんな病気があったら、もう・・・どれだけお金がかかるんだろう?
何しろ、他に2匹の猫達がいるんだから。

案の定 生後半年頃、しばらくポムは痛め止めの薬を服用しました。
足に軟骨が出て変形をしています。
走るとコツコツと音がし、その所をすりむいて痛め止めを服用したこともあります。
最近は手にも変形が出てきていました。
今は4歳だけど 8歳頃になると もっといろんな病気や症状が出てくる事を覚悟していました。

でも、
そんないろんな病気を持っていたとしても ポンちゃんはとっても性格のいい子です!
ポムはアメショウのムーやアトムと違って小さな猫です。
小さくて 何をしていても可愛く見えます。
足が痛いせいか、台所のテーブルの上など高い所へは登りません。
(それ以前に上れないんだけど・・)
本当に悪さなんかしない、本当にいい子だったのに。

私が抱くと顔を私の顔の近くまで近づけてきます。
そんなに顔を近づけなくてもいいでしょ・・と体を下へ下げても上ってきて顔を摺り寄せてきます・・
ん、も〜〜可愛くてしょうがない!

ポムは爪とぎもきちんとそういう場所で爪を研いでいました。
取り立ててそういうしつけをしたわけでもないのにねぇ・・
ムーやアトムの爪とぎで悩んでいた私にとって 本当におりこうさんに感じました。
最近はポンちゃんを見習って 他の猫達も爪を研いでもいい場所で爪を研いでします。
ポンちゃんを見習ったんでしょうね!

私の末息子のポム・・・
私の宝でとても性格の良かった可愛い盛りだったポム・・・
ちょっとお高いプリンが好きだったポム・・
思うと涙が出てきます

でも、私は自分に言い聞かせています。
ポムはこれからきっと関節痛等の痛みが出てくるだろう。
そんな痛い思いをあまり知らないで済んだ・・・
それに、お医者さんが言うように慢性腎盂炎とうになると 又その治療もしなくてはならない。
病院代も大変だっただろう・・
いろんな面で 本当に、本当に 親孝行のポムだった・・

ありがとう ポム。

そして

さようなら、ポム。

  
― ポム4歳半 2007年8月30日17時55分ごろ病院にて死す ―

( 30日夜 ・ 31日昼記す )