救助部は、ヨット競技に参加しているヨット(特に人員)の救助及び曳航を迅速に行う。
| 担当 | 人数 | 活動内容 | |
| 救助部 | 救助部長 | 1 | 救助活動の統括指揮 |
| 副部長 | 2 | 各海面での救助の指揮、本部船への報告 | |
| 救助部員 | 26 | 救助・連絡の指示、救助の補助 | |
| 乗組員 | 4 | 救助指揮船、救助警戒船の運転 | |
| 補助員 | 5 | 記録、連絡、救助部室待機 | |
| 海上自衛隊 | ドライバー | 14 | 救助艇の運転、通信 |
| フロッグマン | 14 | 救助の実施 | |
| のと乗員 | 30 | レース海面の監視、気象観測 | |
| 通信部 | 4 | 救助指揮船での無線機取扱い | |
| 合計 | 100 |
| 名称 | 艇名 | 救助部 | 自衛隊 | 役割 | 備考 |
| 救助母船 | のと | 3 | 30 | 統括、監視 | |
| 救助指揮船 | A,B | 4×2 | 2×2 | 各海面の指揮 | 自衛隊は通信員 |
| 救助艇 | A1〜7、B1〜7 | 1×14 | 2×14 | 救助の実施 | 救助部は1〜2名 |
| 救助警戒船 | A,B | 3×2 | 曳航、連絡、他 | ||
| 合計 | 19艇 |
・ 救助部員は毎朝備品の衣装箱の中身をチェックし、救助艇に搭載する。
・ 自衛隊無線機は、毎朝自衛隊通信部に取りに行き、帰港後返却する。
| 種類 | 救助艇搭載内容 |
| 連絡 | ハンドマイク(故障多く、ゴミ袋などでの海水対策必要)、自衛隊無線機、乾電池 |
| 監視 | 双眼鏡(自衛隊より借用)、ハロゲンビームライト(夜間捜査や霧発生時に使用すると思われるが予算から搭載せず) |
| 救助 | 曳航用ロープ、アンカー、シーナイフ、ボートフック、救命浮環、ワイヤーカッター |
| 記録 | クリアケース(マニュアル)、バインダー(救助報告書10枚)、筆記具、ノート 救助母船・救助指揮艇にはホワイトボード&マグネット(救助艇と沈艇の位置を記録) |
| その他 | 衣装箱、ライフジャケット(自衛隊より借用)、オイルスキン(雨が降った時は夏でも使用した)、クーラーボックス、飲物 |
レース艇の出港に合わせ、救助指揮船の無線指示により順次出港し、ヨットの監視を行いながらスタートライン風下付近まで移動し、待機する。
マークが設置され次第、別紙「運営艇配置図」の定位置に移動する。風・潮により流された場合も出来るだけ定位置に復帰する。
守備範囲以外への移動が必要な場合は救助指揮船に連絡し指示を仰ぐ。
救助指揮船は救助艇の位置をホワイトボード上に記録する。
救助警戒船より弁当を受取り、救助活動に支障の無い時間帯に食事をとる。
午前中のレース終了時間に余裕があれば陸上で食事をとっても良い。
レース艇の帰港に合わせ、救助指揮船の指示により、風上に位置する救助艇から、ヨットの監視を行いながら帰港する。帰港後に救助指揮船に無線連絡する。
守備範囲内での異常艇(沈艇、救助要請艇、異常行動艇、危険海域への接近、レース関係艇以外のレースエリア内への侵入)の監視を行う。
異常艇を発見した場合は救助指揮船に無線連絡し、指示に従い行動する。
次の救助ランクに応じて救助活動を行う。
救助ランクは救助部長とレース委員長が決定し、本部船及び救助艇に連絡する。
| 救助ランク | A | B | C |
| 風速 | 5m/sec以内の弱風 | 5〜15m/secの中風 | 15m/sec以上の強風 |
| 波高 | 1m以内 | 2m以内で長周期 | 2m以上で短周期 |
| 沈艇 | 救助艇と同数以内 | 救助艇の1〜2倍 | 救助艇の2倍以上 |
| 救助活動艇 | 救助艇 | 救助艇、救助警戒艇、予備艇、連絡艇 | 海域に配置している全艇 |
| 救助者の移動 | 乗船不能者のみ救助警戒艇又は陸へ移動 | 定員近くまで救助者を乗せ母船又は陸へ移動 | 定員近くまで救助者を乗せ母船又は陸へ移動 |
| 曳航 | 必要に応じて救助艇にて曳航 | 状況判断により人員救助を優先 | アンカリング&艇の放棄 |
トラブルなどで帆走不能の場合、及びレース委員会の要請を受けた場合は、救助部長の指示により、曳航活動を行う。
(参考 帆走指示書 安全規定)
20.2レース艇が自ら救助を求める場合は、救助する船に対して、片手を高く上げて合図を送ること。
20.3レース委員会は危険な状態にあると判断したレース艇に対して、リタイア勧告及び強制救助を行うことが出来る。
救助対象艇は次のとおり。A以下の場合は、救助要請がなくても、指揮船に連絡の上、強制救助する事をハンドマイクで伝え、救助活動を行う。
@ 救助を要請している。(片手を高くあげて合図している。)
A 競技参加者が自艇より離れて漂流したり、身体にケガあるいは意識不明にいたっている。
B 付近に危険な障害物(網、テトラボット等)が位置する。
C 救助レベルCが発動された。
・ 他の競技艇の邪魔をしないよう移動し、沈艇に接近する。
・ 「救助要請」(片手を上げる)か「救助不要」(腕をクロスさせる)か、ハンドマイクを使って確認する。
・ 「救助要請」の場合は救助指揮船に無線連絡し、救助活動を行う。
・ 「救助不要」の場合はリコール番号及び位置を救助指揮船に連絡後、次の沈艇に移動する。
作業は出来るだけ競技者が行うが、ケガや疲労で出来ない場合はフロッグマン及び救助部員が行う。
・ 沈艇が網の近くなど危険水域にいる場合は、安全な所まで曳航してから起こす。
・ トラピーズを競技参加者が外せないでいる場合は、同意をもらい、ワイヤーカッターで切断する。
・ セールを降ろす。不可能の場合はフリーにする。ロープ類を整理し艇内に置く。
・ 沈艇を風上に向け、センターボードに乗って起こす。
・ センターボードを落としてしまった船の場合は、センターボードの穴に手を掛けて引き起こし、ロープをサイドステーに掛けて輪を作り、ロープを引く。もう一人がマストの所に行って、セールを降ろして、マストを上げてやれば起きる。
・ 救助指揮船に連絡し、曳航先の指示を受ける。(原則として救助警戒船)
・ 曳航用ロープをマスト下部に結ばせる。フォアステーがある場合はこれに1〜2回巻いてやると良好である。ロープの長さは3艇身ぐらいにする。
・ 競技者に操縦させるが、出来ない場合はセンターボード及びラダーを上げる。
・ 曳航ロープに手を触れていないことを確認して、曳航を開始する。
・ 救助艇に競技者を乗せる場合は救助指揮船から下船先の指示を受け、移動・下船させる。
・ 下船先は主として救助警戒船、状況により全運営艇
・ ケガ、意識不明など救急処置が必要な場合は、救助指揮船の指示により艇を放棄し、陸上に急行する。この場合、救助指揮船に連絡し、陸上の救急体制の確立を救助部長よりレース委員会に要請する。
・ 救助ランクCが発動された場合なども人命救助を優先し、必要により艇を放棄する。
・ 放棄艇はアンカーリングを行い、2次災害を防止する。(ロープ長さが足りない場合は曳航用ロープをつなぐ)
・ 救助が終了したときは救助完了時刻を救助指揮船に無線連絡する。
・ 再配置についたときも救助指揮船に無線連絡する。
・ 通信は海上自衛隊ドライバーを経由する。
・ 救助艇A4が救助指揮船Aを呼び出すときは「救助指揮船A、こちら救助艇A4(エイフォー)、応答願います」とコールする。
・ 通信内容は、救助報告書(救助艇)で確認しながら行う。
・ 救助艇同士の無線交信は極力避ける。
・ 競技ヨットからリタイヤの申告を受けた場合は、救助指揮船に「リコール番号、種別、時刻」を無線連絡する。
・ 救助指揮船は本部船に救助内容、リタイヤを報告する。
・ コースを大きく外れた沈艇もレース運行の参考に本部艇に報告する。
・ 救助指揮船は救助艇、救助警戒船にスタート時間、コースなどレース状況を連絡する。内容確認した救助艇は「A1了解、A2了解…」と順番に回答する。
・ 無線が通じにくい場合は、救助母船を通じて連絡する。
救助母船 救助指揮船A 救助艇A
救助警戒船A 救助指揮船B 救助艇B
救助警戒船B
無線機F2 ○ ○ ○ ○
無線機F4 ○ ○ ○ ○
トランシーバーch1(本部船A) ○
トランシーバーch2(本部船B) ○
携帯電話
救助部室 0766-86-6992 090-3762-0766 090-1636-9278 090-2122-6136
救助艇は救助毎に救助報告書(救助艇)を作成する。沈艇監視だけの場合は救助指揮船に連絡し記載は不要。
救助指揮船は沈艇監視も含め、救助報告書(総括)を作成する。
種類 内容 報告ルート
救助報告書(救助艇) 1救助1枚 救助部員(作成)→救助副部長→救助部長(保管)
救助報告書(総括) 日毎に集約 救助副部長(作成)→救助部長(保管)→コピーをレース委員会へ
・ 救助艇としての任務以外のレース艇へのサポートは、公平を期する為、一切行わない。
・ 救助艇同士がくっついて行動しない。
・ トイレは陸上及び本部艇にしかないことを念頭に置いておく。
・ 救助艇の燃料給油は運行部に依頼する。帰港時に燃料の確認をドライバーに行ってもらう。海上で燃料不足が生じたときは救助指揮船の指示により帰港し給油する。
・ 出入港時は穏やかな走行に心がけ、競技艇や他の船への影響を避ける。