忘れられない味
  朝食
 ありきたりの食事を思い浮かべそうですが、私のホストマーザーに限っては、全くそんなことはなかったよ。ホストファミリーの子供達は、シリアルに牛乳を混ぜるという単純なものだったけど、だいたいスクランブルエッグにソーセージ+パン+フルーツ+コーヒーor紅茶でした。でもソーセージの種類や紅茶の種類も多いし、飽きたことなんか全くなくて、本当にフルーツにしてもコーヒーにしても本当においしかった。なぜか、そのうちで飲んだコーヒーを苦いと思ったことはなかったよ。(職場で、コーヒーが3時にあたった時は、苦くて砂糖をいれないとだめなのに。)そうそう、パンといえばイングリッシュマフィンのサンドイッチはまた、最高です。イングリッシュマフィンはトーストして食べるとおいしいのだけど(しないといまいち)それにレタスと目玉焼きをはさむとパンの卵がとけあっておいしかった。最近、コンビニ等でも売ってるけど、やっぱり、マフィン専用のトースターで焼いたできたてサンドには、かなわない。っておもう。
 滞在中、日本食を食べれないという寂しさより、帰国するとき、こんなおいしい朝食を二度と味わえないのが悲しかった。私達のために、あんなおいしい朝食を作ってくださったホストマザーに心から感謝しています。ちなみにホストマーザーの朝食は、牛乳だけでした。
 

  昼食
 昼食は、自費負担なので、できるだけ安く食べようと思いました。 
大学のカフェでだいたい昼食をとりました。種類も豊富で、便利だったので。そこでは、個人で参加している日本人留学生とも知り合うことができました。短期参加の自分にとっては、彼らを羨ましく思いました。
 日本料理やさんで、カレーライスを食べたこともありました。はっきりいってまずかった。野菜はでかいし、味もおおあじ。箸もプラスチックスの馬鹿でかい長さで棒みたいだったよ。でも、外国で日本料理を食べてみるのも、いい経験だと思いますよ。日本料理ではなくてあれは、別の料理でした。たぶん、日本にいる外人も同じことを思っているんだろうな。
 コンビニに昼食を買いに行ったこともありました。ところが、日本のコンビニやスーパーは、食べ物が主流なのに、そこでは、全然昼食になりそうなものが売っていなかった。切れてない食パンかちょー甘そうな菓子パンが少しだけ売っていて、菓子パンを食べる気にもなれず、ジュースを買い、しかもぎりぎり授業に戻るはめになりました。大失敗でした。日本のコンビニはほんと、便利ですね。
 ハンバーガー屋さんに行ったこともあります。マクドナルドや1ドルバーガーは、日本もオレゴンも変わらないと思ったけど、普通のハンバーガーで3.400円ぐらいで、おなかいっぱいたべれるのは、いいなと思う。個人的には、BLTが好きかな。ホットドックもレタスがたくさん入っておいしかったなー。
 
    間食
 授業が終わって、ホストファミリーと友達とR子ちゃんと4人でピザを食べました。日本のピザと違う点は、マヨネーズやチーズがやたらとのっていないこと。生地も厚みがあって、大きくて食べれなくて、残りを箱に入れてもらいました。こういうことは、アメリカでは全然珍しくないようです。帰って、ピザを食べたことをホストマーザーに言ってしまったら、ちょっと怒られてしまいました。家族の一員として扱ってくれていることをうれしくも思いました。アメリカで、ピザを食べたのは、それ以来なかったので、よい経験をしたと思っています。抹茶アイスクリームを食べたこともありました。なかなかおいしかったよ。
 
 
夕食
 夕食は祈りから、始りました。最近では、日本の学校では、合掌をしなくなりましたが、食事の前の祈りは、何か、生きる喜びを感じさせます。
 主にポテトやコーンそれからパンに肉とサラダが大皿にそれぞれもりつけられています。それぞれの皿のおかずを取って食べたり、まわしてあげたりしながら食べます。パンは、ホストマザーの好みで、ライ麦パンのような茶色の固めのパンがほとんどでした。ピラフやタコスが夕食になることもありました。タコスは、週に1,2回テーブルにのり、私達の好物でした。夕食は、くどいのかなーと思ってたけど、そんなこともなく、「おいしい、おいしい」ばかり言っていて、娘達より、私達留学生は、好き嫌いなく食べていたので、ホストマザーは大喜びでした。
 アメリカ人はフォークで食べます。ナイフは使いません。そういうのも、気取らなくていいなーと思います。それから、メドフォードは富山と同じく水がおいしかったです。 

日本料理について
 
ホームステイをすると、必ず日本料理を作ります。そうすることで、お互いの食文化を理解することになるし、なによりも、家族が喜んでくれるのを見るのは本当にうれしいものです。
 前置きはともかく、私とR子さんとで、手巻き寿司と焼きそばをつくりました。米は、鍋で炊き、具には、カニかまとかきゅうりや卵焼きを使い、カリフォルニア寿司をまねて、アボカドを置いてみました。米は、もち米だったので、さすが粘りがありました。ホストファミリーが日本の米は、スティッキーライスだと言っていたのが、いいおもいでです。米を鍋で炊くというのは、初めての経験で、ハラハラドキドキ。まがりなりにも、ごはんが炊けたときは、うれしかった。
 焼きそば、日本でも売っている麺の冷凍で、輸入品店の方が、アメリカ人にも、好評だと薦めてくれたので、作ってみました。冷凍のせいか、いためると、麺が短くなってしまって、自分としては、いまいちだったけど、ホストファミリーには、好評で、親戚をまねいたパーティーのときに、作って欲しいと頼まれるくらいでした。日本料理を作るときに困ったのは、手頃な包丁がないこと、食材がないことでした。そんな訳で、日本料理とは言えなくなってしまったけど、相手が日本料理を知らない分、日本人に対して作るより、気楽で楽しめるとおもったりして。
 ところで、大学の先生たちと、ダウンタウンの日本料理やさんへ行きましたが、大学の近くにあった店と比べ物にならないくらい、おいしかった。印象に残っているのは、親子丼で、肉がたくさんのっていて甘味があり、似ているようで似ていない。たぶん私達の好きなカレーライスとインド人が食べるカレーライスと違うような感じなのでしょう。外国で食べる日本料理は、懐かしくもありました。


Good taste!

 
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