旅立ちの前に・・・               kazetabi.gif

 宛も無く、風任せ、気の向くままに彷徨うような旅も楽しい。おいらも大好きだし、たまには良いなぁ!とも想う。
 しかし、しかしだ。そんな旅の後は、後から反省する事も多い。
 帰って来てから「近くに〇〇が有ったのに・・・」とか、「あそこで〇〇を食べておくべきだった・・・」とか。まぁいろいろだ。そこで、旅立つ前にはサラッとでもいいからツーリングマップを見ておく事をお薦めする。
 おいらのお薦めは当たり前で申し訳ないけど、やっぱり昭文社のツーリングマップル。歴史の古いマップでさすがの使い易さだ。それと、高速道路のサービスエリアで貰える、サービスエリア、パーキングエリアガイド(通称、高速地図)。
最近では「百均の地図」も愛用やな!

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 高速地図は大まかなコースを把握するために。(タダだから、ぼろぼろになるような使い方をしても惜しげが無いし)マップルの方は詳しく情報を得る為に、こいつはさすがにライダーの勘所を押さえてあり痒い処に手が届くって感じだ。温泉、蕎麦屋に強いのも嬉しい。だいたいの地形が予測出来る点もイイなぁ!それから、地図は2〜3年に一度は更新したい。道路って以外と変化してるんだよな!
 おいらの場合だいたいのコースは出発前に決めてある。天候や、疲労度等も考慮して、2,3パターンはインプットしておく。ただし、そのとうりに行くことは珍しい。「それじゃ意味無いジャン」と想うかも知れないが、そんな事はない。
 前もって地図を見ておいた事によって、上手にショートカットコースを選べたりするからだ。それにいろんなアクシデントが起こるのがツーリングの楽しみのひとつなんだよナァ。通り雨に逢って雨宿りなんて珍しくないでしょ。予定道理には行かない。屋根の有る車じゃ味わえない?でしょ。
 
 出発前の点検や、旅の装備はそれだけで本が何冊も書けるくらいだからおいらのページでは詳しくは触れないけど、いろんな本を見ておく事も決して損にはならないハズだ。

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 オートバイ・ライフ 斉藤純 文春新書
 中年ライダーのすすめ 賀曽利 隆 平凡社新書
(若い方はタイトルに抵抗が有るかも知れないが・・・)
を、お薦めしておく。それぞれの中にまたお薦めの本が記載されているので、それも参考にして欲しい。直接は関係無いが、植物図鑑、関係地域の歴史書、天気図も非常に参考になるはずだ。
 日頃の経験や、知識が旅の奥行きを増してくれるものなのだ。

ライダーはバイクに乗れない時もバイクの事を頭の片隅に置いておくべきなのだ。

ツーリングにいこう
 ツーリングの目的っていろいろ有ると思うけど、とにかく走りたい。速くなりたい。良い景色に出会いたい。美味しい蕎麦屋に行きたい。良い露天風呂に出会いたい。などなど人によって、またはその時の気分でテーマはいろいろだと思います。

 おいらもその時その時でいろいろなんだけど、大テーマは何と云っても知らない人との出会い。だからいろんな人に声を掛けまくります。公園で一服しているおじいちゃんから、雑貨やのおばちゃん、飛び込みで入った食堂のご主人や宿のオーナー、キャンプ場では隣のテントの住人さん。パーキングで休憩中のライダー。さすがにマスツーリングの時は同行の仲間との会話が中心になってしまうけど、独り旅の時は特に多くなるネ。

 ライダーとしては店頭にバイクが置いて有る店なんかは何か入りたくなってしまいませんか。そしてそんな店にはだいたいバイク好きが居て「どこから来たの?」で話が始まり、仲良くなれますよね!
 旅は車でも出来るけど、箱で移動しているとやっぱり地元の人達との会話って億劫になる。バイクだと結構気軽に話し掛けられるし話し掛けられる事も多い。
 旅は本当は徒歩が一番で、次は自転車だと思うんだけどやっぱり遠くへ行きたいし、でも足下も見えてないとダメだと思うし、リンゴ畑を通った時なんかにに香りを感じられない車は淋しいと思う。
 そんな訳でバイクツーリングがやっぱり一番。おいらは街は好きじゃ無いから田舎(地元も田舎ですが)方面への旅が多い。
一服中のおじいちゃんに声を掛けると「こんな田舎に遠いところから何しに来られたがかい?」なんて反応されることも多いけど、そんなときおいらは心の中で「あんたと話に来たんだよ」って応えてる。
 毎日の暮らしをいくら繰り返しても絶対に会えない人達と話せたり、会えたりする事ってすばらしい事だと思うし、話の内容によっては軽いカルチャーショックを感じる事も多い。それっておいらの気分を凄くクリアーでクリーンにしてくれる効果が有るみたいだ。だから、ツーリングから帰って来てもすぐに次の目的地を探しています。

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 同じコースを同じように旅しても、只走って来るより景色を楽しむべきだし、途中のいろんな人達と話せばもっと旅の幅は広がると感じるハズだ。(美味しい蕎麦屋と露天風呂はなるべくコースに入れたいし)例えば旅先の歴史的史実や、特徴的な気候風土、動植物の植生とかを予め頭に入れておくのも旅の幅を大きく広げる手段だろう。
 ツーリングではそんな事も楽しみたい。

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