Vol.544 27.Jun.2008
H
ハードディスクの引っ越し
by fjk
abc537で報告したハイビジョンカメラで撮影した動画を編集しようとしたところ、「作業メモリが不足です」とエラーが出た。撮影した動画データをSDHCカードからWindows-MCEマシンのハードディスク(160G)に全てコピーしたので、ハードディスクの空き容量が無くなったらしい。不要と思われるファイルを削除すれば何とかなるかもしれないが、今後のことを考えると、大きな容量のハードディスクに交換した方が良さそうである。
ハードディスクを交換し、新たにシステムを再構築するのが最も良いのだが、面倒くさいし時間もかかりそうである。何か便利な方法がないかと調べてみると、「ハードディスクの引っ越しツール」なるものが結構あることが解った。容量の異なるディスクへの引っ越しも簡単に行える。ただし、元のディスクのデータが無くなったり、システムが起動できなくなるトラブルも結構ありそうである。
ネットで調べてみると、以下のソフトが見つかった(ハーディスクのバックアップツールでも同様のことが出来る)。最近のツールはLinuxやVistaの混在にも対応している(デュアルブートに対応しているかどうかは要チェック!)。
ライフボート コピーワークスv10
Acronics MigrateEasy v7.0
AOS ファイナルパソコン引っ越しv9
アーク HD革命CopyDrive V2.0
ソースネクスト 引っ越しおまかせパック
ノートン Noton Ghost
MigrateEasy(バッファローのHDDにも付属で付いてくる)はwinMCEにも対応と記述されているが、ライフボートのコピーワークスv10がネットでの口コミ情報で比較的トラブルが少なそうだったのとwindowsPE対応という記述が決め手となり、これを購入した(\6500、バックアップツールのTrue imageにも気が向いたが・・、V9でwinPE未対応)。
さて、早速仕事に・・、と思いながら、添付のマニュアルを読んでいると、「転送元のディスクに不良があると正しくコピーできないことがあります。事前にディスクのエラーチェックをして下さい」と書いてある。そこで、Windowsのエラーチェックプログラム(ドライブのプロパティ/ツール/エラーチェック)を実行する。さらに実行後のログ(管理ツール/コンピュータの管理/イベントビューア/アプリケーション)を確認(ソースがwinbootで最新のもの)し、以下のメッセージが出るまで何度もエラーチェックをするようにと書いてある(最初のみ「□ファイルシステムのエラーを自動的に修復する」、「□不良セクタをスキャンし、回復する」の両方をチェック、2回目以降は「□ファイルシステム・・」のみチェック)。
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Windows has checked the file system and found no problems.
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0 KB in bad sectors
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そこで、エラーチェックを実行してみると、やはりエラーが有るらしく、上記の表示にならない。何度かエラーチェックを繰り返すとやっと上記の”NoError”が表示された。なんと、ここまでに2時間を要した(デフラグの実行も推奨だが、時間がかかるので省略した)。
パソコンの電源をOffにして、コピー先のハードディスクを取り付ける。この時、パソコンにはSATA用の電源ケーブルが一つしかなかったので、IDE4ピンからSATA用への電源変換ケーブルを使った。SATAケーブルは空いているSATAコネクタに差し込むだけである。ケーブルを接続してパソコンを立ち上げ、「ドライブの管理」で新規のハードディスクが正しく認識されているか確認すると、新しいドライブで「未使用」という状態で認識されていた。
コピーワークスはCDブート(連続78時間以内の制限がある)のほかWindowsにインストールして使うことも出来る(こちらが本筋)。今回はインストールして使うことにした。インストール後、コピーワークスを起動し、「ワンクリック・ウィザード」を選び、コピー元のディスク(80+80G)とコピー先のディスク(250+250G)を確認(コピー後のイメージが表示される。転送先のパーテションサイズに比して容量を自動的に増やしてくれる)し、コピーを実行した。
コピーには約2時間を要した。ここで重要な注意!。「コピー終了後にはそのままで再起動してはいけない!!」。そのまま再起動するとコピー元のシステムに追加ディスクの情報が書き込まれ、追加ディスクを外すとコピー元のシステムが起動できなくなる。コピー後は必ず元のハードディスクを外し新しいハードディスクにつなぎ替えてからパソコンの電源を入れなければならない。
ということで、システムをシャトダウンし、新ハードディスクに交換して、起動してみると、無事Windousが立ち上がってきた。容量も250Gと増えている。次にデータとして使っている2番目のパーテションを見ようと思うが、何故がドライブがない。システム管理で見てみると、「未使用」となっている。どうもこのパーテションのコピーは失敗したようである。コピー元ディスクのエラーチェックでデータ用パーテションのエラーチェックが完全に終わっていなかったせいかもしれない(時間がかかりそうなのでデータパーテションのチェックを途中で手抜きした)。仕方がないので、windowsの「ディスクの管理」でこのパーテションをNTFSフォーマットし、新しいドライブとして認識されていることを確認した。
さて、データのコピーであるが、第2ドライブとして元のディスクを接続すると、前述のようにドライブを外すと動作しなくなる可能性あるので、abc542のUSBケーブルを使って(実際にはSATAドライブなので娘の持っているケーブルを借りた)外付けのリムーバブルディスクとして認識させ、全てのデータをコピーした。
さらに、コピーしたドライブを元のパソコンとは異なるシステムで使うことは保証の範囲外であることは言うまでもない。
その後、幾つかのプログラムを実行してみたが、特に問題は無さそうである。ただ、USB経由でカメラからデータを取り出そうとしたところ、ドライブは認識しているがカメラの中のデータが見えなかった(ユーザの再認証が必要か、SDHCカードで読み込めば問題ないが)。
あ、そうそう、abc541で迷っていたマシンで、デュアルブートではなく、win-MEハードディスクをカートリッジに差し込み、新たなハードディスクでwin-Xpシステムを構築し、2種類のwindowsをカートリッジで選択できる様にした。この時、ハードディスクの管理にCD立ち上げのwinPEを使用した。Windowsから立ち上がったコピーワークスとほとんど変わらなく使用できた。
N
Nxマシンの復活
by fjk
職場でデータ管理用に使っている古いパソコンが今にも壊れそうなので、何とかしたいが、アクセスV1.0で作製したプログラムが上位のアクセスでは正常に動作しない。現在、プログラムのバージョンアップ作業中であるが、万が一と考えて、バックアップマシンを準備することにした。
未使用のパソコンがないか探してみると、FDDが壊れて放置されていたNECのNXマシンのMA40D/Cがあった。システムはwindows98でWordおよびExcelもインストールされていた。ディスクの容量を見るとわずか2G、メモリは32Mbである。よくこれでWin98が動いているものだ。ネットでMA40Dの仕様を調べてみると8Gのハードディスクが付いていることになっている。そこで、パーテションコマンダーで調べてみると、なんと6Gのエリアが未使用となっている。パーテション容量の拡大を行うと、無事8Gのエリアを使うことが出来るようになった。
さて、次はメモリである。32MではWindowsだけでやっとである。MA40Dに使えるメモリはPC100のSDRAMでECC付きである。ネットで調べてみるとECCが無くても動作すNEC-NXマシンがあるというので、手持ちのPC133-512Mを変わりに差し込んでみた、が、電源を投入しても画面は真っ暗で、全く動かなかった。仕方がないので使えるメモリが無いか調べてみると、ECC付きのメモリはほとんど無く、バッファローのVS133-256E(ECC付き)のみが使えることが解った。早速ショップに手配を頼み、差し込んでみると無事256Mマシンとなった。中古のPC133メモリもあったがECC対応かどうか解らず、店員は進めてくれなかった。後日、娘が持っていた9個のチップが付いた出所の解らないPC133-128kメモリを指してみたら正常に動作した(8個のものはダメだった)。
最後に壊れたFDDであるが、中をあけて付いているドライブを確認すると、型番はFD1238T-015である。ケーブルコネクタは専用のフラットケーブルで一般市販のドライブはそのままでは使えない。FD12387Tも種類(枝番が異なる)があるようだが、FD1238Tであれば取り替えが利きそうである。当然新品はないのでネットで調べてみると、1500円〜3000円でオークションに出ている。これだけ出すのであればと手持ちのUSB外付けFDDドライブ(2800円)を取り付けてみると、そのまま外付けドライブとして使えた。元のドライブ(A)の口に紙を貼り付けて塞ぎ、外付けドライブを使うことで全てのハードウェアの作業を終えた。その後、アクセスのインストールとネットワークを設定行い、バックアップマシンとして動作させることが出来た。