Y;Tokyo FMをキーステーションといたしまして全国35局ネット。山下達郎がお送りいたしております
ジャックスカード・サンデー・ソングブック。そういうわけで、今週来週2週間は、
竹内まりやさんをゲストにお迎えいたしまして「納涼放談」。2週間、ゆく夏を惜しんでみたいと
思っておりますが、お知らせをはさんでまずお聞き頂きましたのは、1978年の竹内まりやさんの
デビューアルバム「BEGINNING」、これに収められております山下達郎作詞作曲。
T;作詞作曲、めずらしいよね。 Y;すごいですね。
T;懐かしいじゃありませんか。
Y;ええ。「真夏の〜」。今年、あの、何といいましょうか、いわゆる廉価版で私とあなたのRVC時代の、
今BMGでございますけどね、これのものがどっとリイッシューされまして。
T;安くなってますよね、きっとね。
Y;ええ、なってます。だけどまだマスターは前の、当時のマスターなんです。80年代中期の。
で、私はアルバムが出てから全部この、リマスタリングしようと思ってるんですけども、
なかなかこれが出ない。どうしたらいい。えー、なかなか私のアルバムが出ないものですからね、
それの影響を受けて竹内まりやさんの新譜も全然いつまでたってもでない。どうしてくれるんだ。
T;どうしてくれるんでしょうね。
Y;会社からはせっつかれるし、ファンの方からは床の間に飾ってあるといわれますし、
大変なんですけども、なんとか早いことだしたい、とがんばってはいるんですけども。
T;そうだよね。がんばってるよね。 Y;がんばってます。がんばってます。
T;証言します。 Y;言ってください。
T;はい。 Y;そういうわけで、ひとつ、奥さんよろしくお願いします。
T;はい。「夏の恋人」、私、リクエストをいただいたんですね。
Y;そうですね。「夏の恋人」、リクエストを頂きましたのは、宮城県のおくやまなおこさん。
『東北もムンムンと暑い夏で、だるいし眠いし、毎日こんこんと昼寝をし続けていたところ、
なんと赤ちゃんが出来てしまいました。』
T;昼寝してて出来る・・。
Y;珍しい人ですね。『喜びも束の間、急に鼻が敏感になって、もう何も食べられない状態に。
とうとう水も飲めなくなって病院に行くと、超音波の映像で見られる7ミリの赤ちゃんは
いかにも元気で心臓をドキドキさせています。私はもう死にそうなのに。
生命力の強さに感動しつつ、これは乗っ取られるかもしれないという警戒心がめばえてしまいました。』
ブラッドウェルみたいな人ですね。あるんですよ。ブラッドベリの小説に。そういうのが。
『今は赤ちゃんのために、そして赤ちゃんに乗っ取られないようにという気持ちにも励まされて、せっせと
食べています。こんな私に、まりやさんの「夏の恋人」をプレゼントしてください。』
T;あー、つわりは大変なんですよね。あの、重い人はね、
ほんとやせ細っちゃうくらい食べられなくなるらしいんですよ。
Y;そうだよね。うん。健康だとかどうだとかは関係ないらしいから。
T;うん。あたし、さっき(オン・エアされた)「サマー・ヴァケイション」歌ってた時、
ちょうどつわりだったの。
Y;あー、そう。ちょうどあれ、「VARIETY」の頃だよね。
T;「もう一度」と「サマー・ヴァケイション」の歌入れの時は、結構つらかったの。 Y;「もう一度」の歌入れ、つらそうだった。
T;そう、結構ね、「ちょっと待って!」っていう感じだったからね。 Y;そうだよね。大変ですよね。
T;お大事にしてください。 Y;元気な赤ちゃんを作ってください。それでね、夏なんですよ。「Summer Love」なんだそうですよ。
T;「Summer Love」。はい。 Y;「Summer Love」なんだそうですよ。
T;はい、それで? Y;で、あの、「夏」というと、この曲を聴きたい、と。
T;ああ。 Y;そういう様なものが、あなた、ありますか?
T;こう、フラッシュバックするやつ? Y;そうです。
T;たっくさんあるんだけど、加山さんの一連の曲を聴くと、小学校の頃の夏休みを思い出すとか
いろいろあるんだけど、あの、いつかあたし一回ここの番組にリクエストしてかけていただいたことが
あった曲なんですけど、'73年にイリノイに留学してた、その、留学が終ってこれから
もう帰んなくちゃいけないって時に、毎日FMからかかってた曲で、それを聴く度に、
「あー、もう帰んなきゃいけないのか」と、悲しくなった思い出がよみがえる、
それがこの「サークル」という(グループの)曲。
Y;そうか、あの留学っていうのは、6月に帰るから、
T;えーっと、8月に帰る。 Y;8月に帰るのか。
T;8月の、だからちょうど今くらいに、もう東京に帰らなきゃいけないっていうのを、
せつない気持ちで感じてたのを、これを聴くとね、ばーっとよみがえっちゃうんですよ。
Y;1973年の夏の思い出ですね。
T;そうです。
Y;このヒット曲自体は、1966年のヒット曲だけど、これはかなり中部っていうか、
あの地区では、ものすごくね、根強く人気がある曲なんだそうですよ。
T;その時期にかかってたの。たぶん好きなDJがいたんでしょうね。 Y;そうだろうね。
T;ジョン・サイモンプロデュース。
Y;ジョン・サイモンプロデュース、1966年のサークルのヒット曲、
「ターン・ダウン・デイ」。
曲:「Turn Down Day」The Cyrkle
Y;サークルというのは、はじめは男の4人組だったんですけれども、すぐに3人組になりました。
あなたの好きなビートルズのマネージャーのブライアン・エプスタインが契約をした
最初のアメリカのグループですね。
T;そんなのはじめて聞きましたね。 Y;そうですか。
T;ええ。 Y;'66年のビートルズのツアーの前座をやったんですよ。
T;はぁ〜。
Y;それで、「レッド・ラバー・ボール」というポール・サイモンの書いた曲でデビューをして、
まあ、メディア・ミックスですね。巧みなプロモーションによってスマッシュヒット。
それの'66年の曲なんです。この曲は、デイブ・ブルームというジャズピアニストの曲なんですけど、
ただ1曲、サークルの全レパートリーの中では異色なんですけれど。
T;それをジョン・サイモンがこれに合うなって見つけてきてあげたんですか。
Y;いえ、たぶん売り込みでしょうね。詞を書いているのはジャック・ケラーっていうバリーマンなんかと
一緒にたくさん曲書いてますけど、いわゆるスクリーン・ジェームスの作詞家なんですけど、
それが曲の売り込みでジョン・サイモンがこの曲が良いといってネクスト・シングルにってたぶん
ブライアン・エプスタインとあれして、マネージャーでプロデューサーが決めたんでしょうね。
T;ためになるじゃありませんか。
Y;そうです。おもしろくてためになる。よくわかりませんですけどね。
これが、竹内まりやさんの、ハイスクールに留学してた時代の夏の思い出の曲でございますね。
T;そうです。
Y;そう言うわけで、今日はですね、みなさんから頂いたリクエスト、そういう読むはがきは
まりやさんが選びました。
T;ええ。これはですね、いけうちさとみさん。北海道の方です。 Y;しょっちゅうくれる方ですね。
T;あ、そうですか。えーっと、『達郎さん、まりやさん、こんにちは。次はある日の私と友達の会話です。
私;まりやさんの歌詞って、オフィスやワインという言葉がよく使われるけど、
どうやら友達は対照的なご夫婦だと思い、笑ったようです。不愉快に感じた場合はお許しください。
会社やお酒とは言わない。その響きの違いでおしゃれに感じる。
友達;達郎さんの歌詞にはどんなものが多いの?
私;うーん、しじまとかめくるめくとか、古風なの(笑)。
でも、お二人はよく似ていると思います。去年まりやさんがいらした際、
会話の中で「やべーよ」と言ったときは、迷うことなく、(あー、達郎さんの影響だ)と思いました。
素敵な仲良し夫婦の放送、中でも未発表音源の大放出を楽しみにしています。』
ということですけれども、「やべーよ」というのは達郎の影響ではなくて、私はもともとちっちゃな頃から
男っぽい言葉遣いの少女だったんです。
T;言わないよね。 Y;はい。
T;そうだよね。 Y;私のほうが言葉はきれい・・でもありませんけど、
T;ではないけど、でもありませんけど、私はもともと「おまえ、そんなこと言うなよ」とまあ、
そんな感じはありましたからね。いつも母に叱られてましたから。
Y;まあ、田舎の、あれですね、野山を駆け回ったなりですからね。
いや、不思議なことに、あなたが自分で選んだやつは結構常連の人が多いですよ。
T;あ、そうなんですか? Y;今週来週は全部それでいきますから。楽でいいなあ。
T;まあ。タイ アキラさんっていうのも常連の方なんですか? Y;死ぬほど常連です。
T;ありがとうございます。『まりやさんがゲストに来るというのでペンをとりました。以前まりやさんが
ゲストで来たときに、「SMAP×SMAP」が好きだと言っていましたよね。
よく見ていらっしゃるんでしょうか?そこで質問です。
「SMAP×SMAP」の中で、どのコーナーが一番好きですか?』
Y;そんなもん・・聞いてどうすんだよ、そんなこと。
T;彼は、「体感エレベーター」が一番好きだと書いてありますけれど。
私は、ここのところ「マー坊」が好きだったんですけれども、あの、
Y;勝手に乗っ取ってるよ、人の番組を。
T;最近は「秘密」っていう、木村君と香取君がやっているのがお気に入りです。 Y;しょうがねえやつだなー。
T;そんなところですかね。まだいっぱいあるんですけどね、そういうのが。どうしますか?
Y;なんか、あの「ターン.ダウン・デイ」の格調の高さと・・、
どうぞ、読みたいだけ読んでください。おまかせしますからね。
T;いいんですか?こんな色々と。 Y;どうぞ。あなたがゲストなんですから。
T;えっと、竹内さんに質問です。これはどなた?タムラ ミナコさん。 Y;超常連です。
T;(笑)『私は現在、コンタクトレンズを使用しているのですが、ずっと前、福山雅治さんの番組で、
竹内さんもコンタクトを使用しているとおっしゃっていました。視力回復のために
何かしていることはありますか?』
やってないよね。私、0.1以下なんですよ。だから、実際は、コンタクトレンズを入れてても
1.0あるかないかぐらいすごく悪いんです。だから、よく視力検査で一番上の文字とか
聞かれるでしょ?わからないの。
Y;いつから悪いの?
T;えっと、中学一年ぐらいから。 Y;それまでは割と良かったの?
T;良かったんですけどね。 Y;なんで悪くなったの?
T;わかんないですね。これは、母が悪いので、遺伝かなとは思うんですけどね。 Y;僕は、両親が悪いけど、大丈夫ですよ。
T;そうだよね。この歳になると、ふと目はいいほうがいいなあとつくづく思いますけどね。
こういう葉書ばっかだと、サンソンらしくないですから、曲をかけたいと思います。
Y;これだと、あれだなあ。病気になっても大丈夫だなあ。代わりにやってもらえるなあ。
T;やだよ(笑)。
Y;えー、次のリクエスト。小樽市のドゴムーンさん。ササオカくんですね。
『竹内まりやさんがゲストでいらっしゃるということで、まりやさんの曲をリクエストします。
夏の恋というテーマだと、「ウエイトレス」という曲が一番好きです。』
「PORTRAIT」に入っている'81年の曲ですね。
T;これは、ニューカレドニアに行ったときにひらめいた歌詞ですね。 Y;初めて聞いたな。
T;達郎と共作なんですよね。これは。
Y;作、編曲が私です。『隠れた名曲と信じています。ぜひまりやさんのこの曲の感想や思い出などを』
今言いました。ありがとう。またください。そういうわけで、'81年のアルバム「PORTRAIT」から、
「ウエイトレス」。
曲:「ウエイトレス」竹内まりや(From Album「PORTRAIT」1981)
Y;竹内まりやさんの'81年のアルバム「PORTRAIT」から「ウエイトレス」でございました。
竹内まりやさんをゲストに、今週は「納涼夫婦対談」。お知らせのあともまだ続きます。
曲とCMのあともまだまだ続きます。それは次のページで・・。