|
「はれ?!。なんか前回の予告と違うぞ。」と思われた方、すいません。
天下御免の、予告破り。なんと《外伝》の符咒封禄ネタです。(一部ネタバレになるのは覚悟の上)
なんせ耽溺しまくってたので、ネタができちゃったんだから仕方がないです。
(何故外伝か?というと、京一とタマが出ないから。某御方曰く、『タマが出ない話は【龍珠】じゃない』らしいです)
しかも、続き物(激汗)。一応、本編の方と同時進行でチョビチョビ進めて行く予定なんですが、なんせ、本編のだいぶ先の方の話なんで、詳しく書けない所がイロイロある。
んま、出たトコ勝負はいつものことさ(笑)。ってことで、ご容赦下さい。
ほんじゃ、本編言ってみましょう♪。
Side.1 彼方から・・・ 1
* 龍那
―――――― 闇。・・・・・目の前に広がっているのは、闇。
でも・・・・・、今は怖くない。
左手の指に宿るかすかな輝きが、そして、ほんの少し前までオレの心を満たしてくれたぬくもりが、この魂に刻みつけられたアイツの言葉があれば、今のオレに怖いモノなんて無い。
たとえ、この輝きがオレの夢にしか存在しないモノでも。あのぬくもりが刹那の幻でしかなくても。あの言葉がオレの願望の生みだしたモノかもしれなくても・・・・・。
それでも・・・・。たったそれだけがあれば、この《想い》があれば・・・・。
今のオレは信じられる。自分を、自分の心を、自分の【存在意義を】。
もう、希望を失ったりしない。未来を見つめて生きて行ける。
だから、帰る。・・・・・絶対に。
たとえ、どんな場所からでも。たとえ、何が起こっても。
オレを信じてくれている人達の所へ。・・・・・アイツの所へ。
オレの信じるモノが、護るべきモノが、そして愛するモノがある、オレの居場所へ―――。
・・・って、ほんとにロクデモないことに巻き込まれそうで、それだけが怖い。
なんせ、オレの《トラブル招き猫体質》って、《血の呪い》だかなんだか知らないが、あの翡翠がたじろいじゃうシロモノだもんなあ。
それでなくても、極めつけに厄介な【宿星】背負って生まれてきたらしいってのにさ。
オレに比べたらあのタマの方がまだマシ言うのがなんとも・・・・・。(一歩間違ったら、生まれて直ぐに抹殺されてても文句は言えなかった厄介さらしいから。実際、さっきまではその方が楽だったかもとか思ってたし。こればっかりはちょっと恨んじゃうよ、父さん、母さん)
《それも含めてオレが好き》って言ってくれるアイツってば、タマに言われなくても、希少価値の滅多にない掘り出しモノだよな。ホント、オレなんかに勿体ないイイオトコだ。ふみゅ。
オレの男を見る目って、胸をはって自慢しても良いモノかもしんない。うん。
(タマのヤツは、《蓼食う虫も好きずき》とか《所詮は、割れ鍋に綴じ蓋》なんぞと、失礼な事をいってたけどさ。あの朴念仁のタマっころ、いつか絶対に〆てやるんだかんな)
――――――って、あれ?!。何だろう?。何か聞こえる・・・・・。
これって、鈴の音?。それと、声?。歌?
―――――― 『地獄の鬼が回す車のように、冬の日はごろごろと寂しく回って。
輪廻の小鳥は砂場原の陰に死んでしまった
ああ―――、こんな陰鬱な季節が続く間、私は幻の駱駝に乗って、
ふらふらと悲しげな旅行に出ようとする。』
なんていうか、ある意味この場所に相応しい、実に根暗な詩だなあ。
それにしても、縁起でもない詩。オレは絶対に生きてアイツの所に帰るんだから(ムカッ)。
誰だか知んないけど、やめてくんないかなあ。
なんせ、ここじゃあ【八雲】とか【巫炎】とか出せるかどうかわかんないから、イキナリ出会い頭の一撃って訳にもいかないだろうし。[←ヤメレ!、この馬鹿娘]
「あら?。いつから其処に?」
あらじゃないよ、変なお姉さん。それはこっちの台詞。
(黒い影しか見えないんで、流石に《オバさん》呼ばわりは不味いだろうなあ、うきゅ)
第一、闇の中なのに《黒い女の人のシルエット状の影》が見えるのって、すごく常識外れなことだと思うんだけど・・・。(いや、オレの今までの人生振り返って、常識外れ云々をいうのは虚しいかもしれないけどさ)なんか、嫌な予感がするなあ。(ゾクゾク)
「ふふふ・・・。どうやら聞かれてしまったようね・・・。」
さっきのあれ、どう考えても人に聞かせようとして朗読してたんじゃないのか?って、いうくらい気合い入ってた朗読だったぞ。
「さっきの詩―――。私のじゃないわよ。・・・・荻原朔太郎。貴方と同じ人間のモノ・・・・。」
確かに、どっかで聞いたことあると思った。現国の授業だったかな?。
それにしても、その言い草じゃ、案の定お姉さんって人間じゃないんだ。
嫌な予感的中。やっぱり、厄介事が沸いて出たよ。ひゅるるぅぅぅ〜(涙)
「題は――――――『輪廻と転生』。この闇にぴったりな陰気な詩。」
そこんところは、オレも同じ見解。でも、わかってるんならわざわざこんな場所で、しかも大きな声で朗読することないのに。
余計に場が盛り下がるじゃないか。暗い所を余計に暗くしてどうするつもりなんだろう?。
「貴方もそう思うでしょう?」
「うん。」
力一杯頷く。だって、朗読してたのがお姉さんじゃなかったら、オレ問答無用で【龍星脚】くらいはカマシテたぞ。『鬱陶しい!!』ってな。
「・・・そう。でもそういう気分だったの。ついさっきまでは・・・。」
いや、そういう気分って解らないでもないけどさ。オレもつい1時間くらい前までは、生きているの嫌な気持ちだったから。実際、あのままだったら確実に死んでたよな。
「見えるモノは真っ暗な闇。聞こえるモノは闇に溶けて流れ込んでくるこの詩のような病んだ心の嘆きばかり――――――。」
ゴメン、お姉さん。その病んだ心の一つって、ちょっと前までのオレかもしんない(汗)。
「あの時、光ある世界に決別させられて以来・・・・延々その中を漂ってきた・・・・。
死――――――。それを通過したたくさんの魂が私の前を横切っていった。受け入れざるおえない宿命のような力に導かれ、それらの魂は迷わず出口へ突き進んでいった。そう―――、まるで今日の貴方のように。」
「ええぇぇ―――ぇぇ!!。ちょっと待ってよ。ここってあの世への入り口?!。嫌だ。オレまだ死んでないもん。帰る。帰るったら、帰る!。出口があの世ってことは入り口に戻ればいいんだよな。入り口どっち?。キリキリ教えてくれよ、お姉さん!!。」
冗談じゃない!!。オレは絶対に帰るんだったら。
でないと、アイツをタマにとられちゃうじゃないか!!。そんなの絶対にイヤだ!!。
[まだヤバイ邪推をしとるな、この大ボケ娘が・・・]
いや、他の女の人にとられちゃうのもイヤだけどさ。勝手な言い草かもしんないし、アイツには迷惑かもしんないけど・・・・アイツをダッコして寝ていいのはオレだけだもん!。(断言)
《気持ちの良いキス》だって、《それ以上》だって(あううう。ポッ)、オレ以外の人にするなんて絶対にイヤだ。他の人にやろうなんてしたら、アイツの両手足へし折ってでも絶対に止めさせてやる!!。
[いや、そんなことを思考の端に考えただけでも、その時点で彼の命は無いと思うぞ。某菩薩様や忍者様&暗殺者様を筆頭とする【緋月龍麻お大事同盟】の面々がどんな報復にでることやら。緋月&蓬莱寺両家のご家族御一同様(別名:母姉連合軍)だって黙ってないだろう。っていうか、この時点では絶対に出来ないのは間違いない。とある事情により・・・。それにしても、タマがいないと不便だな。ツッコミを入れる人間がいないわ]
「そういえば、まだ貴方の名前を聞いていなかったわ。ふふ。聞いて置いて上げる。それが失われてしまう前にね。」
だから、オレは帰る方法を聞いてるんだってば。人の話を聞かないお姉さんだな。しかも不吉な言い方を・・・。
「教えたら、帰り方を教えてくれるのか?、そっちは名無しのお姉さん。」
「・・・・ふふ、さあ、聞かせて。貴方の名を・・・・。」
あううううう(涙)。せーいっぱいの嫌みも通じない。っていうか、迂闊な事をいって、教えてくれなくなったら困るしなあ。
仕方が無い・・・・。
「オレの名前は緋月龍那。但し、普段は龍麻って呼ばれてるよ。石川県金沢市出身。でも、現在は東京都新宿区西新宿在中。1981年1月31日生まれの水瓶座O型。性別は不本意だし、あんまり見えないだろうけど、女だ。家族は養父・養母・養姉二人に愚弟一人。現在の所属は都立真神学園高等学校3年C組。諸事情により帰宅部。好きなモノは、甘いモノとフカフカしたぬいぐるみと木刀常時携帯している顔と腕っ節は赤丸保証付きのちょっとスケベな赤毛猿。嫌いなモノは、ゴキブリとムカデと赤い学ランきた長髪傷男!!。以上。これでいいだろ。」
ゼイゼイ。一気に喋ったら息が切れた。これで教えてくんなきゃ、不本意だけど実力行使にでちゃうぞ、オレ。
「緋月龍那・・・・。それが貴方の名・・・・・。覚えておくわ。貴方の元いた世界では貴方のことは次第に忘れられていく・・・。それでも、ここで私に語ったことで少なくとも私一人分はそれを送らせることが出来るわ。」
余計なお世話だ!!(怒)。第一、そう簡単にみんなに忘れ去られるほど平々凡々で真っ当な人生を歩んできてないぞ、オレは。
よく《かけた迷惑は忘れるが、かけられた迷惑は忘れられない》っていうから、きっとみんな、あと向こう5年くらいはオレのことは記憶から削除できないんじゃないかな。(って、いうくらい人様に迷惑をかけてた自覚くらいあるんだ、オレも)
アイツなんて、そりゃもうテンコ盛りで迷惑かけまくったから、あと20年は忘れたくても忘れられないハズだ。
っていうか、忘れさせてたまるもんか!!。とっとと帰って、アイツに飽きて捨てられるまでは引っ付いててやる。
とりあえず、《あーんな事やこーんな事》をする程度にはオレの事は好きだって言ってくれてるし、さっきも(夢の中とはいえ)ずーっと側にいろって言ってたし。うきゅぅ(喜)。
まあ、おおっぴらに恋人にして貰うには、ちょっと問題多すぎるオレだけど(なんせ、今んところは夜間限定の女だ)、《最強の相棒》としてならきっと世間様にも認めてもらえるだろう。
オレ、頑張るぞ、みゅみゅ。
改めて心に決めたオレは、闇の中でまだ暖かい輝きをはなっている左手の薬指を握りしめる。
「あのね、だからお姉さん・・・・。」
9・8・7・6・5・4・3・・・・・2・・・(オレの堪忍袋が切れるまでのカウント開始)。
「貴方はこれから―――――― 、?!。」
「ヒ―――ッヒッヒッヒッ。」
って、何だ?!。この《旧校舎》ではやたらと聞き慣れた、神経に障る笑い声は・・・・。
当然、オレはそのイヤミったらしい笑い声のする方に向かって臨戦態勢に入った【氣】を向ける。
「待てェェェ!!。行かせぬぞォ!!。」
やだね。オレ、行っちゃうもん。こんな声に止まってやる義理なんか、オレには欠片ったりともないし。(アッカンベー)
「また、しつこいのが来たわ。闇の渦に彷徨う悪霊ども―――。彼らは生前の記憶に執着し再生の希望の強さの為に自分を見失った魂たち・・・。ああなってしまっては、もうこの闇の渦から逃れることはできない。狂気の叫びを上げながら塊となって闇の中を永遠に流れるのみ―――。」
頼みもしないのに、ご親切に長々解説有り難う、お姉さん。でも、つまりオレもここに長居をしつづければ、ああなっちゃうわけね。それ、わかっててオレを引き留めてたのか?。
やっぱり、このお姉さんもイッペン〆といた方がイイのかも・・・・。
「じゃあ、遠慮なくヤッちゃってもいいヤツ等なわけだ。」
「・・・・?。貴方―――。貴方ならどうするのかしら?。彼らのようなおぞましい敵を目の前にした時に貴方は――――――。」
「問答無用で鉄拳制裁。(キッパリ)」
今までの嬉しくないオレの豊富な経験からいっても(ほんとに嬉しくないぞ)、ここはキッチリと《教育的指導》をくれてやって、浄化してやるのが向こうの奴らにも親切ってもんだ。
「貴方は―――――、生きようとする《力》。生きるだけの価値があるのかしら?。どう?。自信はある??。」
「あるに決まってるじゃないか。(これまたキッパリ)」
さっきから、本当に余計なお世話だな、お姉さん。いい加減にしないと、《オバさん》に格下げしちゃうぞ。
「ちょっと前までのオレならともかく、今のオレにこんな陰気臭い所でチンタラやってる暇なんてないんだ。オレは、オレを信じて待っていてくれてる人達の所に帰らなきゃ。
第一、オレの《生きる価値》を決めるのは、オレだけじゃない。オレを信じて待っている人達にもオレの《価値》を決める権利があるんだ。だから、オレを待ってるって人が一人でもいる限りは、ソイツの為にも命を粗末にするわけにはいかない!!。」
そうしないと、その信じて想っていてくれる人間を悲しませることになるから。裏切ることになるから・・・・。オレなんかの為に、誰かの、アイツの心を傷つけるのはイヤだ。(と、ちょっと前に思い知ったんだ。)
「だから、どんなことをしてでもオレは生きて帰る。その為に障害があるっていうんなら、断固粉砕あるのみ!!。」
少なくとも、最低限二人は待っていてくれる人がいるのは解ってるんだもん。にゅにゅ。
「・・・・・怖がらない・・・。頼もしいわ。楽しくなりそう。・・・・ふふふ。」
『・・・ふふふ。』じゃないよ、オバさん。人ごとだと思って・・・・。
だあああああああ。さっきからゴチャゴチャと煩いぞ、一山なんぼの雑魚悪霊ども!!。
そうだよ、悪いか。オレは女だよ。オレみたいな半端モノの魂でも女呼ばわりできるのは、誉めてやるけどな。それとも、選りゴミすることの出来ないほど飢えてんのか?!。
だがな、いっちゃあなんだがオレを女扱いしていい男は、この世でただ一人アイツだけだ!!。
(この場合、女性陣は除くしかないんだよなあ。なんせ、オレが『女扱いはイヤだ』っていうと、みんな悲しそうな顔をした後で、何故かみんな揃ってアイツの方を『この甲斐性無し!!』って言ってイジメちゃうんだもん。このオレに《あんなことやこんなこと》をやっちゃう程度には、アイツには甲斐性ってヤツはあると思うんだけど・・・。どうしてだろ?)
「こっちへこい。きて、我等のヒビ割れた魂の慰みとなれェェ・・・。女ァァ・・・。」
ムカッ☆
「女、女と喧しいわ!!。この魂の芯まで腐れた、面までブサイクな悪霊ども!。そんな地の底這ってるレベルの腐れ果てたルックスでオレを慰みモノにしようなんざ、9999億年は早い!!。てめえらのご面相を鏡で見直してから、たか子センセのところで整形手術でもして出直してきやがれ!!。もっとも、写したとたんに鏡が割れなければいいけどなぁ。言っておくが、オレは、これでも筋金入りのメンクイだ!!。と言うわけで、《そう言う意味》でオレに触れてもいいのはアイツだけなんだよ。フン!。」
これ、最近自覚したんだけどさ。ついでに、ルックスだけでなく、要・腕っ節もだったりもする。それから、オレに殴られても壊れない丈夫さもな。
うみゅーん、こう考えてみるとやっぱりアイツってば掘り出モノ♪。(他にも合格ラインはいるけど、後は純粋に好みの問題だったりして・・・)
「くるわよ・・・。ふふふ。足掻いて見せて。貴方自身の《生》の為に。」
「言われなくても解ってるよ。」
ちゃっちゃと片付けて、さっさとこんな場所からトンヅラこくに限る。なんか、このオバさんもあんまり関わってたらヤバそうな人だしな。[←とうとうオバさんに格下げかい?!]
そう判断したオレは、こういう場合に最適な奥義(当然、【秘拳・黄龍】)を放つべく【氣】を拳に集中しようたした所で・・・。
『ちょっとタンマ!!。』
「ふにゅ?!。」
またしても、オレにかけられた見知らぬ声に、手を止めて声の方をみると・・・・。
何時の間にやら、オレの直ぐそばに白い球状の光が、柔らかく不思議と懐かしいと感じる輝きを点滅させながらプワプワと浮いている。
今の声ってコイツ??。
「タマか?!。」
『ブブ―――っっ。ちがうよ。でも、あなたのおメツケヤクっていうんなら、にたようなモノかもしれないね。とりあえず、ここにこられないタマさんのかわりの《いんがのちょうじりあわせのためのピンチヒッター》ってとこかな。』
「はあ?!。」
なんじゃ、そりゃ??。(ところで、漢字しゃべれよ、光るタマモドキ。)
『いいから。おれについてのくわしいせつめいはあとからね。とりあえず、さきにいっとくけど。あなた、いまじったいがないから、ワザはだせないよ。ほんらいぞくするせかいとは、ちょっとじょうきょうがちがうしね。』
ええ――――――ぇぇっっ?!。それって、この状況ではちょっと困るぞ。
まさか、気合いで何とかしろとか言わないよな。
「じゃあ、どうやって闘えばいいんだよ。オレ、あんな低レベル悪霊どもの慰みモノになる気はサラサラないぞ。ちゃんと心に決めた人がいるんだからな。ほら。」
そうぼやきながら、指輪がはまってる左手をヒラヒラとかざす。(当然、いつもの手袋はしてない)
『あのね・・・(溜息)。はなしはさいごまできいてほしいな。だからおれがきたの。はい、これつかってね。』
そう言って、光るタマモドキがくるりと回ると、そこに出現したのは・・・・・・。
ブロマイドの束?!。
『これ、あなたのためにせかいのいんがりつが《ねん》とか《おもい》をギョウシュクしてつくったの。イロイロなちからがぐげんかした《ふ》だよ。ほら、あのちょっとおたかくとまったのとかオカマなオンミョウジさんたちがにたようなのをつかってたでしょ。それから、あのカンサイベンのおとうとブンさんとか・・・。』
言われてみれば・・・。って、あの符って、難しい梵字とか晴明印とかが書いてあって、こんな絵とか写真はのってなかったような気がする。(しかも、どっかでみた様な顔とか場所の写真ばっかりだぞ、これ)
実は、バッタモンだとか、パチモンだったなんてことないよな。(不安)
「大丈夫なのか?、これ。」
『だいじょうぶだって。まいすうもいまはこれだけしかないけど、あなたによせられる《おもい》がますとか、ほかのちからで《ねん》をギョウシュクさせたりフウインしたりすればふえていくから、バリエーションもすぐにジュウジツするよ。つかいかたもじっちでおぼえればイイんだし。でたとこしょうぶなのはいつものことだとおもうんだけど・・・。』
「そりゃそうなんだけどさ。」
なんか、エラク事情に詳しいな、お前。ほんとにタマじゃないのか?。
『ほら、さっさとかたづけちゃおうよ。あんなひとやまいくらのザコども、4・5まいもつかえばジョウカできるよ。そっこうでメッサツしちゃうのが、よのためひとのため、せかいのためにもしんせつってモノだよ。』
「そうだな。」
小難しいことは、目先の危険を回避できてから考えよう。
オレは、早速その束の中から見知った顔のかかれた符を何枚か取り出して構える。
「よっし!!。覚悟しろよ、怨霊ども。オレが今から昇天させてやるぜ!!。」
『やっちゃえ、やっちゃえ―――ぇ♪。』
――――― そうして、無駄に喚き立てる怨霊どもを瞬殺するのに使ったのは、ほんとに5枚だけだった。
(強いよなあ、雪乃ちゃんと葵ちゃんのカードのタッグって。)
「くふふ・・・・・(ルン)。」
闇の中を光に向かって漂いながら、オレは上機嫌だった。
『・・・・ねえ、そうやっていつまでも《ふ》をにぎりしめながらふくみわらいをされてると、ちょっとブキミなんだけど・・・・。』
「ウルサイなあ。これはオレの《符》なんだから、オレがどうしようと勝手だろ。」
『そうやって、ニヤニヤしながら《ふ》にほおづりされてるコウケイって、はたでみてるほうにとってはけっこうなシカクのボウリョクになるの。まわりのヒトのメイワクになることはやめましょうって、ならわなかったの?。』
「習ったけどさ。お前は、どう見てもヒトじゃない上に正体不明物体だから、関係ないだろ。」
光るタマモドキじゃないか。
『・・・・(プウッ)、それってヒドイや!。おれ、グレちゃうよ。』
「この状況でグレられるもんなら、グレてみろ。具体的にどうするつもりなんだ?。」
『うっっ、そ、それは・・・・・。(汗)』
ふっ、勝利♪。
ちなみに、さっきから話題に上がってるオレが握り締めてる2枚の《符》は、当然アイツの姿のヤツである。(さっきの戦闘中に束の中から見つけたのと、戦闘後にその場に漂っていたのを拾ったヤツだ。初っ端からラッキーだよな。幸先いいぞ♪)
だって、この《符》のアイツのポーズってカッコイイんだもん。(それに、このリングネームみたいな名前の書き方もオレ好み。マジで10回くらい惚れ直しちゃうくらいウットリだ)
好きな人間の姿を耽溺して何が悪い!。あんまりウルサイとジーっと見つめちゃうぞ!!。
『・・・はううっっ、(汗)。それがはなしにきく《もんどうむようのヒッサツワザ》・・・・・。わかったよぉぉ(泣)。もうスキにしててください。(ウリュゥ〜)』
よしよし。モドキの割には、タマより聞き分けがいいな、お前。
余談ではあるが、さっきのオバさんとはとっくの昔に別れてる。
なんか、ガンガン聞こえてきた鈴の音に呼ばれてるみたいだなあっと思ったら、あのオバさんってば、また勝手なことをブツブツ言い出して、闇の中に消えてしまった。
別れ際に、《特別な因果》がどうとか、それに従うのがどうとか言ってたけどさ。
オマケに、「あの光の向こうでまた会いましょう」とか「楽しみにしているわ。ふふふ・・・。」、なんて不吉なこと言ってたし・・・・。
嫌だよなあ。オレの今までのやたらと豊富なロクデモない経験からいって、ああいう言い方されて別れた相手って、絶対に最低な再会の仕方するんだよ。(言っちゃあなんだが、まっとうな再会の仕方したのって、ユエだけだもん)
そりゃ、どんな最低な事態になろうとも、何が何でも生きて帰ってやるつもりではあるけどさ。
オレ、今まで本当に一人だけで厄介事を切り抜けられたことって無かったからなあ。
更に心配なことに、今回一緒にいるのがピカピカ点滅するタマモドキだけじゃあ・・・(溜息)。
(しかも、漢字が喋れないときたもんだ)
オレは、思わず先行きに不安を感じて、手の中のアイツの《符》をそおっと頬に当てる。
そうすると、その《符》から微かに感じ取れるアイツの【氣】。
この闇の中で、こんな微かなのに眩しく暖かいと感じる、まるで木漏れ日のような陽の【氣】。
もしかして、この《符》は何処かでアイツとつながっているんだろうか?。それとも、こんなにハッキリと【氣】を感じ取れるくらいアイツのオレへの《想い》が強いってことなんだろうか?。
(ってくらいには、自惚れてもいいよな。うきゅ♪)
その暖かい【氣】を感じただけで、そして、そう思っただけで不安が薄らいでいくのは、我ながら現金なモノかもしれない。
ああ、やっぱりこの《符》手放せないなあ。ふみゅう。
でも、ずーっとこうやってると、何かあった時両手が塞がって困るかなあ。どうしよ。(困)
『・・・・(溜息)。そんなにその《ふ》をてばなしたくないんなら、はだみはなさずみにつけてればいいじゃない。』
にゅにゅ?!。
『ようするに、ジャマにならないようにいつもそのヒトの【キ】をかんじていたいわけでしょ。しかも、なくさないですむように。』
「うん。」(コックリ)
『ならカンタンだよ。ここにはさんでおけばイイんだ。』
そうのたまって、タマモドキがピカピカと指し示すように近づいて来たのは、オレの常日頃邪魔臭いと思っていた―――――胸元。
『ここって、おんなのヒトがぶきとかモノをかくすのにつかう《さいてきポイント》なんじゃないの?。さいわい、あなたのむねってかくすのにこまるとか、はさんだモノがおっこってきちゃうほどちいさくないみたいだし・・・。』
・・・・・・・・・。
『そんで、いっちょうコトあるときには、そこからササットかくしておいたぶきをとりだして、てきをシュバシュバッっとヤルのが、ひとむかしまえの《たたかうヒロイン》の《おやくそく》ってヤツだとおもったよ、うん。―――――― その《ふ》って、いまのあなたにとってはぶきなんだし。』
・・・・・・・・。
『おれとしては、そのほうが《ふ》にいつまでもほおづりされてるのをみせられるよりは、まだマシなんだよね。』
・・・・・・・・。
『・・・・?。あっ、ねえ、おこっちゃった??。ゴメン。いまのホンノちょっとしたオチャメだから、ほんきに・・・・・。』
「・・・・(ポンッ)。それ、ナイスアイディア!!。」
『へ?!。』
そうだよ。その方法なら、両手は塞がらないし、滅多なことでは無くすとか、誰かに盗られたりしなくてすむ。
オマケに、こう、より心臓に近い位置に当てられる所為か、心により近いって言うか、手に持っているだけよりももっと身近にアイツのことを感じられるような気がする。
うみゅ。それって、何かウットリ(喜)。[←こーのーぉ馬鹿娘が!!。親の気も知らんと・・・]
「確かにそうだよ。うん。・・・・お前、ちょっと見直したぞ。早速しまっておこうっと♪。」
邪魔臭くってしょうがないと思ってた胸にそんな使い道があるとは・・・・・(盲点だった)。
『・・・・・・(汗)。あううううううう。じょ、じょうだんのつもりだったのにぃ・・・・・。ふつう、ホンキにする?!。しんじらんないよぉぉ?!!!。』
オレは、何故か頭の周りをジグザグ模様を描いて回りだした光るタマモドキを尻目に、ゴソゴソと《符》をそこにしまおうとして、ハタ?!っと気がついた。
自分の唯今の格好。―-――――《あの男》に最後に斬られた時の服装。真神学園の黒い学ラン姿なのである。
(さっきの悪霊ども、よくこの格好のオレを一目て女だって見抜いたなあ。実は結構デキル奴等だったのかも・・・・)
おまけに、その下にはワイシャツ、更に下に標準オプションだった胸のサラシ+黒いハイネックのアンダーシャツまで着ているのだ。(いや、これはオレが寒がりだってだけじゃなく。イロイロ諸事情があったんだよ。おおっぴらには言えないのが)
これって、しまっておくだけならイイけど、頻繁にこの《符》を出し入れするにはちょっと向かない格好だったりしないか?。
これはこれで困るなあ。一応、この《符》も戦闘に使いたいし・・・・。(ウーム)
「なあ、お前、着替えなんて出せないよな?。さっきこの《符》を出したみたいに、ポンッっと。」
『はあぁ?!!。』
できれば、この《符》を出し入れするのに向いた胸元の開いてるヤツがイイんだけど・・・。
「なあ・・・・。できないのか?。駄目か?。(ジ――ッ)」
『あうっっ(汗)。・・・・・・あのねえ、さっきもいったでしょ。あなた、いまはじったいじゃないって。そのかっこうはあなたがつよくイメージしたモノなの。っていうか、《じぶんはこういうカッコウをしているんだ》って、むいしきにおもいこんでるすがたっていうべきかな。だから、あなたがのぞめば、ふくそうなんていくらだってかえられるんだよ。』
なーるほど。それは便利だな。
『まあ、よりいんしょうにのこってるモノとか、きにいってさいぶまでイメージできるモノのほうがテイチャクさせやすいだろうけどね。とりあえず、それのだしいれにかんしてなら、マガミガクエンのセーラーふくすがたにでもしとけばいいんじゃないの?。イメージしやすいだろうし。ここでは、あなたがワザワザだんそうしてるいみもないしさ。』
「たしかに・・・。うにゅ、それでいくか。」
オレは、真神の白いセーラー服、それも特に気に入っていたモノを強く念じてみる。
―――――――――― すると、もう次の瞬間には、オレの服装はそれに換わっていた。
「あは♪、こりゃ便利。」
『あうっっ・・・・(激汗)。』
クルッと回って、背後も確認☆。うん、OK。
さっそく、ゴソゴソと2枚の《符》を胸の間に挟み込む。
っと・・・・・。
『・・・・・・・(滝汗)。た、たしかに、それってしろいセーラーふくだけどさ。ねえ、なんでそんなにスカートのタケがみじかいの?。オマケに、そのヘアバンドについてる《うさぎのミミ》は、いったいなに?!。しかも、ちゃんとうしろにシッポまでついてるし・・・・・・。』
なんだ、お前、またジェットコースターのように回り始めて?。
「えっ?!。だって、スカートは短い方が足に絡まないから、動きやすくてイイだろ。それに、この耳とシッポはフカフカしててお気に入りなんだ(手触り最高)。アイツも《可愛い》って誉めてくれた格好だし♪。(ルンタ)」
胸元も、本来の制服(他の女子が着ているヤツ)よりも広めに空いてるんで用途的にもピッタリのヤツなのだ。
ちなみに、この服装一式は文化祭の時に着た2着のうちの一着である。うちのクラスの衣装担当だった手芸部の部長さんの手による渾身のオーダーメイド品で、葵ちゃんが文化祭の終わった後に2着ともプレゼントしてくれたんだ。(曰く、「これは龍麻にしか着れないモノなんだから、作った彼女の為にも大事にしてね。たまには着て見せてあげると、もっと喜ばれるわよ♪。とってもよく似合ってるから、私も嬉しいわ。うふふふ・・・。」だって。なので、ちゃーんと家にしまってある)
『・・・・・(汗×10)。タ、タマさん、スッゴクくろうしてたんだね。おれ、ジシンなくなってきちゃった。(涙)』
だから、いつまでも頭の上をグルグルされると鬱陶しいんだが・・・・。
「・・・?!。あっ、でもこれ『大事にしてね』って言われてるヤツだから、戦闘の時に汚れちゃったら困るなあ。白だから汚れが目立っちゃうだろうし。破れちゃっても、今オレ、裁縫道具とか持ってないし・・・・・。どうしよう?。(思案中)」
『・・・・・(汗×20)。だから、さっきからジッタイじゃないっていってるのに。しょせんイメージのサンブツのふくに、ヨゴレもクソもへったくれもないじゃん!。』
はにょ?!。でもぉぉ。
『そんなにきになるんだったら、たたかいのときにはまたベツのにかえちゃえばいいだろ。どうせイッシュン。そこらのヘンシンヒーローよりもはやくきがえられるんだから、せんとうがはじまったら、ヨゴレてもかまわないのにきがえちゃえばいいんだよ。・・・・もう、《てつビキニ》だろうが、《レオタードがたバトルスーツ》だろうが、あなたのスキにして!!。(泣)』
うみゅん。これまた、なーるほど。お前、やっぱ役に立つヤツだな。
(え――っと、学ラン以外で汚れてもかまわない服っていうと・・・・。やっぱ、《あの格好》だよな。《あれ》ってたしか胸元も空いてたし)
『ほら、もうすぐデグチだよ。いちおう、ココロガマエはきめといてね。』
「了――ぉ解!。」
ほんとだ。さっきは小さかった光が、大きくなってビカビカ点滅してる。
よ――っし。どんな場所に出るか、どんな厄介事が待ってるかわからないけど、オレ、頑張るぞ!。
いっぺんどん底を見てから開き直った人間の強さを見せてやる!!。
目の前に立ち塞がった障害なんぞ、粉微塵に爆砕だ。邪魔するものは、例えなんであろうと滅殺あるのみ。
絶対に、アイツの、みんなの所に帰るんだ!!。
新ためて気合を入れたところで、オレはやっと(結構)大事な事に気が付いた。
「そういえば、お前、名前は?。」
『へ?!。』
「名前だよ、名前。いつまでも《お前》呼ばわりされたいのか?。」
もしくは、光るタマモドキ。
『・・・えーっと。』
一瞬、戸惑ったように点滅を止めたソイツに向かって、オレは一気に畳みかけた。
「さっき『おれの方の事情は後回し』って言ってたけど、いい加減、戦闘が終わって結構経つのに未だに説明しないってことは、まだ詳しく言いたくないんだろ。若しくは、《その時がくるまで言えません》とかな。」
『うっ・・・・。』
ふん。図星か。
「だから、今問い詰めるのはヤメておいてやる。《言いたくても言えない個人の事情》ってヤツに関しては、オレ、やたらと因縁深かったからな。そこんとこは理解があるんだ。安心していいぞ。」
なんせ、自分を筆頭に、隠し事の抱えた人間の多かったこと多かったこと。
オマケに、鳴滝センセや龍山のおじいちゃん、更に道心のじいちゃんとか、実際説明されてみると、聞かなきゃよかったと思っちゃうようなロクデモない事情ばっかりだったもん。
(されて嬉しかった話って、ユエのくらいなモンだったなあ。こう考えてみると、ユエって本当にいい弟分。この辺は、父さんに感謝)
マジで、《聞かないですむなら一生聞きたくなかった自分に関する真実》の大安売りって感じでさ。
また別口の同時進行でオレに襲い掛かってきてた厄介事と合わせて、オレの生きる気力を根こそぎ奪い取ってくれたもん。
あの《父さんの本当の遺言》と、文字通り三途の川岸まで命がけで追いかけてきてくれたアイツの言葉が無かったら、体が助かったとしても、心が死んでたのは間違いないって感じだった。
(ああ、思い出しただけで胸がキリキリする。帰っても暫くは中央公園には行きたくないなあ)
というわけで、オレの精神衛生上の為にも、《言いよどまれちゃうようなことは、その場で聞かない。土壇場で判明。なしくづしのまま出たとこ勝負が一番!》というのが、最近思い知った教訓だったりするんだな。
『あの・・・・・・・。』
「でも、まあこれから暫く一緒にいる以上、名前くらいは名乗るのが礼儀だと思うんだ。だから、嘘でもいいから名乗っとけ。それが何だって、愛称ってことで納得してやるからさ。」
タマみたいにな。
(よく考えたら、オレだって自分から本名教えたのって仲間内では京一だけだったもんな。って、あれは京一が他の人間に教えるの嫌がったからなんだけどさ。まあ、それが二人だけの秘密みたいで嬉しかったのも事実なんだけど・・・・)
『ゴメンナサイ。ないの・・・。(シュン)』
「はあ?!。」
『だから、おれのナマエってまだないの。――――― おれがこうしてソンザイしているのは、ほんらいならハンソクワザだから・・・。いったでしょ、《タマさんのかわりにいんがりつがよういしたピンチヒッター》って。ほんとはタマさんがあなたといっしょによばれるハズだったんだ。でも、タマさんのタマシイはあの《ホウジュのジュ》であなたのからだにこうそくされてるから、この《あんこくのうず》のむこうにはいけないんだよ。だから、まだちゅうとハンパなそんざいだったおれがかわりにこのヤクをフラレたんだ。だから・・・・、ちゃんとソンザイしているわけじゃないから、ナマエなんてまだないんだ、おれには。(グスッ)』
お前・・・・・。(あうう。駄目だ、なんか胸にきちゃうぞ、その《中途半端》って言葉が)
「よし、わかった。ならオレがつけてやる!!。(キッパリ)」
『えっ?!』
「こうしてオレの目の前に存在している以上、お前は中途半端な存在なんかじゃない。よって、お前の唯今からの保護者代わりとして(ああああ、なんかこの《保護者》って嬉しい響きだな♪)オレが命名する。拒否権は認めないぞ。」
『あの・・・・(汗)。それはウレシイけど・・・・。イチマツのふあんが・・・・。』
「えーっと・・・・・・・。」
こういう時って、とっさにいいいのが浮かんでこないなあ。(思案中)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆。
「・・・・・・・うん☆。決定。ピカピカ光るタマモドキだから、《ピカ》!!。」
「え――――――――――ぇぇぇぇぇっっっ!!!!!。」
呼び易いし、ピ○チュウみたいで可愛いじゃないか♪。
『それって、ちょっとあんちょくすぎぃぃぃ。やりなおしをヨウキュウするよ。』
ムカッ☆。
人の折角の好意に文句をつける気か?!。タマモドキの分際で生意気な(怒)。
「うるさい!、拒否権は認めないといったろ。それとも、《コタマ》とか《チビタマ》とかにして欲しかったのか?。それとも、《ポチ》とか《シロ》とか、いっそ《タマモン》とかにするか?。」
『はううううう(泣)。それはエンリョしたいですぅ。』
「なら問題なし☆。決定だな。」
『モンダイありすぎるよぉ(ウリュウ〜)。』
ええい、男ならシノゴノ言わんと、スッパリ腹をくくらんか!!。(って、そういえばコイツってば男なのか?)
「ほら、出口だ。いくぞ、ピカ!!。」
『だ――ぁか――ぁら――ぁぁぁぁ。(泣)』
オレは、より強くなった呼ばれているような鈴の音に向かって、その光に飛び込んだ。
――――― 新しいオマケと胸に宿った《ぬくもり》と一緒に・・・・・・。
『だから、やりなおしをヨウキュウするっていってるのにぃぃぃぃ(絶叫)。』
――――――――――却下☆。
⇒ 2へ続く☆
|
|