世の中の人が割ときれい好きになって、汚いトイレに巡り会う確率が減ってきたような気がしていた昨今、
久々にそんなトイレに出会ってしまった不幸な出来事をここに記します。 デパートとかショッピングセンターとかって余所のトイレが汚くても、ここだけはキレイだと「勝手に」信じていた、 その時までは。 ある日、家族揃ってデパートに買い物に行った。しばらくすると長男が 「おしっこ!」と言った。トイレに連れていくこと自体は、不安では ないものの、ふと頭に「ここって古い建物だよな〜」という考えがよぎった。 「でも、ここはデパートだし」ということで自分を納得させて 連れていくことにした。 若干わかりにくい売場の端っこにそれはあった。それの入り口およびその周辺の外観は入るのをためらわせるには 十分であった。 自分の用事ならば、間違いなくUターンしたであろう。 しかし、今は我慢もままならない息子の用事。ここで漏らされても困る。 「たった数分の我慢じゃないか」と自分に言い聞かせて、 そこへ突入した。 あまりにも外観からの予想通り、いや予想以上にそこは臭かった。 すると、長男が開口一発「くせっ!」 いままでそんなことを言ったことが無い子供の一言で思わず笑いがこみ上げてきて、早くここから脱出したい気持ちとは 裏腹に子供のズボンとパンツを降ろす手に力が入らなくなった。気を取り直して、再度脱がす作業に徹しようとしたとき、 再び「くせっ!」 もう笑いが止まらなくなった。 私が笑っているので気を良くした子供が 「くせっ!」を連発する。しかし、 長居は無用だ。 どうにか気力を振り絞り、用を足させると、子供の手を引き ダッシュでそこを脱出した。 ほっと一息付くとともに、私は「もう二度とここのトイレは使わん!!」と 固く心に誓うのであった。 こんな忌まわしい記憶が消えようとしていた頃、近所の大型書店にやはり家族揃って出かけた。 妻も私もゆっくり本を見たいので、いつも交替で子供達を見るようにしていた。当然、この日もそうしていた。 しばらくすると、何の脈絡もなく長男が「おしっこ!」 ここのトイレは以前にも入ったことあるし、まだ2〜3年程度の新しいものだから…と思い、 迷うことなく入った…が…、そこは警戒心を持たずに入ったことがより一層臭気によるダメージを決定的にした。 私は、薄れゆく意識の中で「こんなはずでは…。」ガクッ…。 ということはなく、どうにか用を足させた。早々に退散するとともに私は、 「ここもダメだ」と強く思った。
【教訓】 トイレのきれい/汚いは建物の新しさとは関係なく、店の考え方一つで決まる。 そんなこと知ってるって?ゴメンなさい。 |
前を読む |
次を読む |
|