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四、基礎的な接遇技術及び介助技術
介護の基本Ⅳ 
身体を起こし、車いすに移乗すれば自立をうながす大きな一歩になる

起きる⇒立つ⇒座るに挑戦

 いよいよ具体的な動作にチャレンジしてみます。本人の“できること”を増やしていくためには、“(ベッドから)起きる・立つ・(車いすやいすに)座る”ことをまず目標にしましょう。身体を起こして座る姿勢は腹筋や背筋を鍛え、肺活量を高めます。自分の足で立つことができれば、車いすなどへの移乗も楽になります。また、車いすに移乗できれば活動範囲が広がって、“トイレに行く、食卓で食事をする、外に出る”という具合に、本人の自立を進めるきっかけになります。


 ベッドから“起きて、座る”だけでも様々な効果が
 1日数時間でも、ベッドから身体を起こす習慣をつけるだけで、筋力の衰えを防ぐことができます。足をしっかり地面につけることで、足首が固まる(関節の拘縮・こうしゅく)のを防いだり、褥瘡(じょくそう)の防止にもなります。本人の自立を進めるうえでの第一歩になるというわけです。最初はベッドの背をあげて視野を変え、本人の意識に刺激を与えます。その後、起きあがって、車いすやいすに移乗してみましょう。
 ベッドの端に座る場合、姿勢を保つのが難しいなら、ベッドの柵などをにぎって身体を支えます。手指の拘縮(こうしゅく)がある人は、リハビリ専門職の指導を得て、少しずつ手を動かす訓練も行いましょう。手すりをにぎる力がつけば、立った際にも身体を支えることができます。

 


 
 
  少しでも、自分の足で立つことにチャレンジを
 車いすやいすに移乗する際に、少しでも自分の足で立つことができれば、介助者の負担を減らすことができます。 介助者の負担が減れば、1日のうちの移乗回数を無理なく増やすことができ、それだけ自立を進めることができます。 まずは、声かけをしながら重心移動する練習をしましょう。最初のうちは、介助者が重心移動をサポートしますが、本人が慣れて、足の力がついてきたら、少しずつ自力で重心を移動するようにうながします。 スムーズに立てるかどうかは、本人の筋力だけでなく、足の位置や手すりをにぎる位置などに左右されるものです。
 ひとつひとつの動作の中で、正しい足の位置や手すりをにぎる位置について、介助者がチェックするようにしてください。
 
最初は自分の足で立つことから。少しずつ力をつけて重心移動ができるようになれば、介護も楽になります。
 

座ったり、立ったりすることで得られる効果いろいろ
 立ったり座ったりすることで、体力を使い、夜間に睡眠がとりやすくなります。 睡眠をしっかりとることが生活リズムを整え、本人の生活意欲をさらに高めることになります。 また、座ることで重力が働いて便が出やすくなったり、食べ物を飲み込む力が働きやすくなることで、誤嚥を防ぐことにもつながります。

 
立ち座りをすることにより、毎日の生活が規則正しくなり、
気分をイキイキさせることにもつながります。

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