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四、基礎的な接遇技術及び介助技術
介護の基本Ⅴ
本人と息を合わせながら、できたことをほめていこう

本人と介助者が協力を 

 いくら動作の基本に沿って介助しようと思っても、本人の要介護度が高いと、「できること」を広げるのがなかなか難しい場合もあります。ポイントは、本人と介助者が“息を合わせられるかどうか”です。たとえば、ちょっと首を持ちあげる、ひじをついてもらうという本人の“協力”が得られるだけで、介助がグンと楽になります。また、できたことをほめて本人と喜びを共有すれば、さらに協力意識が高まります。これも“できること”を広げるポイントです

 声かけや触れるタイミングで、本人の協力意識を引き出す
 本人の身体を起こそうとする際に「ちょっと首を持ちあげてみましょう」とひと声かけることで、本人が「持ちあげる」意識を持ちます。 その瞬間に首にかかる体重が減るので、首の後ろに手を入れやすくなり、比較的少ない力で身体を起こす介助ができるようになります。 また、声かけに加えて、本人の肩や背中など、身体の一部に触れることで、本人が身体に力を入れたり、動かしたりするタイミングがつかみやすくなることもあります。
 慣れてくると、本人も「この動作のときはこうすればいい」という意識が働くようになり、よりスムーズに介助ができるようになっていきます。
 本人と介助者の間に、少しずつ“決まり”をつくるようにして、“協同作業”を完成させていくという意識が大切です。
 
声かけと身体に触れることで、本人が身体を動かすきっかけをつかむことにつながります。
 できたことを評価すれば、本人の意欲がさらに高まる
 ひとつの動作ができたら、それを評価してほめるようにします。ほめることが本人の喜びにつながり、「自分でまたやってみよう」という気持ちがより強くなります。その結果、介助者の負担が減って、“できること”をさらに広げていくことができます。本人の協力が十分に得られるようになったら、「今度はこれをしてみましょう」という具合に目標を設定して、そこに向かって本人と介助者が心を合わせるようにします。
 そして、できたら評価し、ほめる。すると本人の協力意識がさらに増すという具合に、よい循環が築けるようになります。 ここまでくれば、“できること”はどんどん広がり、それが本人と介助者の共通の喜びとなるでしょう。「さらにレベルの高い動作に挑戦しよう」という意欲も出てくるはずです。
 
できたことを評価し、次の目標を決めて本人と介助者の共通の目標とし、できることを増やしていきましょう。
 介助者側のペースも大切に
 本人だけでなく、介助者自身も自分のペースをつかんでおくことが大切です。「一所懸命やらなければ」という思いが強くなると、それがストレスとなって長続きしません。 「今日は疲れている」と感じたら、無理をしないで休む勇気も必要です。その間は、ほかの家族などに任せるようにしましょう。
 
疲れたら、短い時間でも休憩をとるようにして、
介助者自身の健康にも気を配りましょう。
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