県民待望の北陸新幹線開業。これを契機に県や市でも、地域の魅力を高める動きが活発化していますが、いろいろ思うことがあります。
現在の県立近代美術館が耐震基準を満たさないため、駅北地区の環水公園西側への移転が決まりました。せっかくお金をかけて子供の遊び場「見晴らしの丘」を建設したのに、たった数年で、またお金をかけて壊し、ただでさえ貴重な駐車場もつぶし、そこに新しい県立近代美術館を建てるのだそうです。それなのに、一回目の入札(2015年1月)は不調と、残念極まりない悪循環です。まあ、批判ばかりしていても今更仕方ないので、ここは前向きに提案します。ぜひ、環水公園一帯の地下に巨大駐車場を建設してください!もちろん有料。環水公園は県内有数の綺麗で魅力的な公園ですが、慢性的に駐車場不足になっています(なぜあんなに平日もいっぱいなのでしょうか?)よくイベントをやって人を集めていますが、公共交通機関を使う人ばかりではないので、車で行くと駐車場不足に愕然としてとても虚しいです。無料の駐車場を増やせないのなら、有料で増やすべきです。ちなみにあの場所は「木場町」と名がついているだけあって、昔は運河に丸太がたくさん浮かべてあったのを思い出します。
県民会館も改装中ですが、こちらもイベントの際には慢性的に駐車場不足です。富山市のオーバードホール(富山市芸術文化ホール)は、駅裏すぐの好立地ですが、近年は稼働率の低さが問題になっています。新幹線で東京が近くなるのでもっとアーティストや観劇を誘致すべきです。隣接するアーバンプレイスの1F・2Fや地下のテナントを見れば、あまり繁盛していないような雰囲気がします(それでも駅北地区へ通勤している会社員達には必要な場所ですが)。3F・4Fの北陸電力のワンダーラボも年を追う毎にだんだん力が入っていない感があり、子供も間を持て余してしまいます。富山駅が高架化され、駅の南北が道路でつながれば、少し人の流れも変わるでしょうか。
一方、富山市内で北陸新幹線が間近で見られるスポットはほぼ皆無で愕然とします。もちろん駅構内に入ったり、駅近辺の道路などの隙間から見ることはできますが、眺めのよい場所がありません(呉羽山の五百羅漢様の近くへ行けば見られるという情報もありますが...)。こちらも前向きに提案します。稲荷公園に、見晴らしの塔を作ってください。ここは以前からJR北陸本線の近くで、電車がよく見え、子供達の絶好の遊び場でした。それが、駐車場が北陸新幹線の高架橋の通り道になり、北陸本線が見えにくくなったのは仕方ないですが、かといって新幹線が見えるわけでもないのです(高架橋が高すぎて車両が見えない)。あの地点は富山駅に近くまたカーブしているのでスピードを落とすため、新幹線を眺めたり写真撮影するには絶好の位置と思います。ぜひ見晴らしの塔を作り、新幹線を見下ろすように(ただし、ガラス張りにはしないで、新幹線の通る風の音を感じられるように)できれば、新幹線の見える公園としてもっと親しまれる場所になることでしょう。こちらも駐車場不足に拍車をかけていますので、公園を少しけずっても、駐車場を増やすべきです。ところで北陸新幹線E7・W7系は、正面から屋根にかけて鮮やかなブルーのラインが印象的ですが、なぜ屋根に塗ったのかとても理解できません。なぜなら、N700系を見れば一目瞭然ですが、屋根はすぐに真っ黒に汚れるからです。これではせっかくのブルーも台無しではないでしょうか。それとも屋根までちゃんとキレイに毎日洗浄されるのでしょうかね?
北陸新幹線の開業は喜ぶべきことですがそれに伴ない、いろいろな歪みともいうべき状況が出てきていると思います。今は開業の成功へ向けて進んでいるので仕方ないとしても、新幹線開業後はもっと県民・市民が日々、心の豊かさや安らぎを実感できるように、そして次の世代がもっと幸せを実感できる時代になるように(現在の歪みを)直していって欲しいと思います。
(2015/01)